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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

右サイドから猛攻の後半は3発!レッズ戦と同じメンバーだったマン・ユナイテッドがELで圧勝!

エリック・テン・ハフのメッセージは、「本来の力を見せてみろ」でしょう。ヨーロッパリーグラウンド16、レアル・ベティス戦の先発メンバーは、7-0で惨敗したプレミアリーグのリヴァプール戦と同じ顔ぶれです。

GKデ・ヘア、DFダロト、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。中盤センターにカゼミーロとフレッジ、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にヴェグホルスト。雪と風のオールド・トラフォードには、チームを鼓舞するサポーターのチャントが鳴り響いています。

アンフィールドではラシュフォードの後ろにヴェグホルストでしたが、今日の布陣は10番が左でブルーノはトップ下、オランダ代表FWが最前線です。ダロトのバックパスが招いた5分のピンチをしのいだマン・ユナイテッドは、すかさずカウンター。右から上がったブルーノのグラウンダーはニアで止められるも、拾ったラシュフォードの強烈な一撃がネットに突き刺さりました。

9分のチャンスは、右サイドのブルーノから。脇でパスを受けたカゼミーロがアウトにかけたクロスを入れると、ヴェグホルストのダイビングヘッドはGKブラボの正面です。17分には、ラシュフォードとパス交換したルーク・ショーがニアにグラウンダー。走り込んだヴェグホルストのボレーは、左のポストの脇を抜けていきました。

18分にバックパスをカットしたラシュフォードは、ブラボの鋭いダッシュでコースを失い、シュートを当てるしかありません。27分、左にまわっていたアントニーが中央に速いクロス。抜け出したヴェグホルストは、ゴール前3メートルからのボレーを上に外してしまいます。

29分、ドリブルでカウンターを仕掛けたアントニーが、左のラシュフォードにパス。右隅を狙ったダイレクトショットをブラボがセーブすると、ヴェグホルストの落としを受けたブルーノのダイレクトショットはDFにヒットしています。追加点がほしかったマンチェスター・ユナイテッドは、32分にワンチャンスを活かされてしまいました。

サイドチェンジをボックス左手前で収めたのはファンミ。中央に持ち込んで右のアヨゼ・ペレスに浮き球を通すと、アウトにかけた完璧なショットが左にサイドネットに吸い込まれました。43分にヴェグホルストのスルーパスでボックス左に抜けた10番は、オフサイドでしょう。

1分後、デ・ヘアの3度めのミスキックをファンミがカットし、ボックス左のアヨゼ・ペレスにラストパス。クロスがブルーノの足に当たってゴールに向かいますが、届いた先はファーポストでした。2-0で終えたかった前半は1-1。テン・ハフ監督はハーフタイムでダロトを諦め、ワン=ビサカを投入しました。

後半開始から、ポゼッションはマンチェスター・ユナイテッド。52分の勝ち越しゴールは、ブルーノからのパスを右でキープしたアントニーでした。中に持ち出し、得意のアングルから放ったコントロールショットは左のサイドネットへ。バルサ戦で決勝ゴールのウインガーは、ELで2戦連発です。

さらに58分、ルーク・ショーのCKをニアから決めたのはブルーノ・フェルナンデス。強烈なヘッドに、ブラボは触るのが精一杯でした。60分に中央からミドルを放ったのは、ワン=ビサカ!ブロックされたボールを右で拾ったアントニーは、切り返しからのシュートがブラボの正面です。

63分の決定機も、右からのアタック。縦を諦めたワン=ビサカが戻したボールをキープしたアントニーが、ブルーノとのワンツーでGKと1対1になりますが、ループシュートはバーを越えてしまいました。65分にラシュフォードとルーク・ショーが下がり、サンチョとマラシア。68分にサンチョの落としを直接叩いたフレッジは、うまくミートできませんでした。

76分、左のフレッジが中央に斜めのパス。ルイス・フェリペがカットしたボールがヴェグホルストの足元に入りますが、チャンスを逃し続けるストライカーは、倒れていたCBにシュートをブロックされました。ウィリアム・カルヴァーリョのスリップを突いた79分の速攻は、ヴェグホルストのスルーパスで抜け出したアントニーがGKと1対1でまたもセーブされました。

82分にフレッジとアントニーが下がり、ペリストリとマクトミネイ。直後のCKを中央でトラップしたペリストリが右からまわり込み、ゴールライン際から折り返すと、ボレーを売ったのはマクトミネイです。ブラボが弾いたボールは、ヴェグホルストの足元へ。チャンスを逃し続けてきたストライカーが無人のゴールに流し込み、喜びを爆発させています。

追加タイムにブルーノのパスで右から突破したペリストリも、右足のフィニッシュをルイス・フェリペに当ててゴールならず。シュート25本、オンターゲット13本を記録したマンチェスター・ユナイテッドは、7点獲ってもおかしくなかった試合(まだ引きずってます…)を4-1で終えました。

プレミアリーグで惨敗した直後の一戦を、前の4枚が全員決めて制したのですから、素直に喜びましょう。デ・ヘアとヴェグホルストのキックにイライラさせられた前半と、右サイドからの攻撃がはまった後半は別なゲームでした。トップと2列めの選手のポジションを入れ替え、ハーフタイムにSBを代えたテン・ハフ采配の勝利です。

後半から入ったワン=ビサカは「ファンミを止める人」かと思いきや、右サイドのアタックを活性化させるキーマンでした。ラシュフォードは相変わらず好調。オープンな展開になると、アントニーのカットインも有力な武器になります。レッズに敗れたプレミアリーグは厳しい状況ですが、19位セインツとのホームゲームは、今日のようなゴールラッシュを期待したいと思います。


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