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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラシュフォード、右足一閃!敵地でも勝ち切ったマンチェスター・ユナイテッドがELベスト8進出!

オールド・トラフォードでは4-1。セカンドレグは、ベスト8進出を見届けるだけのゲームであってくれればと思います。ヨーロッパリーグラウンド16、レアル・ベティスVSマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグでレッドカードをもらったカゼミーロは、もちろんスターターです。

夕暮れのエスタディオ・ベニート・ビジャマリンは、キックオフの時間を迎えています。まずはテン・ハフ監督の11人をチェックしておきましょう。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、リサンドロ・マルティネス、マラシア。中盤センターにカゼミーロ&フレッジ、2列めにペリストリ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、ワントップにヴェグホルストという布陣です。

立ち上がりから押しているのは、3点のギャップを埋めたいベティス。5分にカウンターを仕掛けたラシュフォードは、裏に出たペリストリへのスルーパスが長すぎました。7分の右からのCKは、競り勝ったカゼミーロがコースを変えたボールに、頭から飛び込んだヴェグホルストは触れません。

直後、ベティスに決定機。アヨゼ・ペレスのパスで抜けたファンミは、デ・ヘアと1対1になりながら右のポスト脇に外してしまいました。11分のホアキンのミドルは、カゼミーロに触れてポストを直撃。マンチェスター・ユナイテッドの急造4バックは混乱しています。20分のブルーノ・フェルナンデスのミドルは、左に切れていきました。

アウェイチームが徐々にポゼッションを取れるようになったのは、前線のプレスのラインを上げたからです。ロングフィードが増えたベティスのアタックは、ことごとくデ・ヘアに回収されています。31分、ボックス右に素晴らしいパスを通したのはルイバル。デ・ヘアと向き合ったファンミはコースを塞がれ、シュートを当ててしまいました。

42分に右から上がったサバリがファンミにグラウンダーを通すと、右足のダイレクトショットはマグワイアがブロック。左サイドのラシュフォードは、前線でロストする姿が目立っています。前半終了間際に、左サイドからクロスを蹴ったのはブルーノ。クリアを叩いたペリストリのボレーはポストにヒットし、詰めたヴェフホルストに当たったボールはラインを越えませんでした。

前半は0-0、シュート数は7対4。プレミアリーグのクラブは、オンターゲットがありません。後半開始から30秒、ホアキンのミドルはクロスバー越え。49分に右から打ったルイバルは、明らかにミスキックです。ペースをスローに落としたいマンチェスター・ユナイテッド。ミスパスを奪い返したラシュフォードの左足シュートは、浮いてしまいました。

52分にカウンターを仕掛けたのはペリストリ。ブルーノ、ラシュフォードと左につながり、フリーの10番が右隅を狙うと、飛び出したGKシルヴァが足でブロックしました。直後、CKをヘッドで合わせたアヨゼ・ペレスは、デ・ヘアのビッグセーブに阻まれました。

55分にブルーノとのワンツーでGKの前に躍り出たラシュフォードは、クリアするかのような信じられないミスキック。今日はダメかと思いきや、1分後に強烈なミドルを右隅に突き刺しました。これで2試合トータル1-5。テン・ハフ監督は60分に10番とフレッジを下げ、ザビッツァーとサンチョを投入しました。

61分のCKをニアで競り勝ったマグワイアのヘッドは、ポストの左を抜けていきます。65分には、マグワイアが左のブルーノにロングフィード。斜めのパスに走り込んだザビッツァーのダイレクトショットは、シルヴァが足で止めました。68分、ブルーノに代わってエランガ。70分にマラシアの浮き球を前線に出たサンチョが落とすと、ヴェグホルストのシュートはGKの正面です。

残り20分を切ってもノーゴールのホームチームは、選手もサポーターもテンションが落ちています。75分にリサンドロ・マルティネスとワン=ビサカがお役御免となり、ダロトとリンデロフ。右から左へのサイドチェンジを多用し、サバリのサイドを攻めてリードしたマンチェスター・ユナイテッドは、ベティスに決定機を創らせず、タイムアップを迎えました。

FAカップ準々決勝のカゼミーロ欠場を見据えて起用されたザビッツァーは、上々のパフォーマンス。休みを取ったルーク・ショーとヴァランは、フラム戦で元気な姿を見せてくれるでしょう。0-1で勝ったゲームは、今後の戦い方を想定して選手を起用できた収穫の多いゲームでした。テン・ハフ監督のチームは、3冠チャレンジ続行です。


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