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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ベンゼマに決められ、チルウェルは1発レッド…2-0完敗のランパードに、ホームでの逆襲を期待!

ランパード監督の布陣は、3-5-2でしょうか。チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグは、昨季王者の本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの一戦です。プレミアリーグ11位のクラブにとって、最も重要な一戦といっても過言ではないでしょう。

2020-21シーズンのセミファイナルは1-1、2-0でチェルシー。昨季のベスト8は、スタンフォード・ブリッジで1-3完敗のチェルシーが敵地で3発を決めてひっくり返すも、ロドリゴの同点ゴールと延長戦のベンゼマのヘッドで敗れ去りました。3年連続の激突は、どちらが制するのでしょうか。大方の予想は、レアル・マドリードの勝ち抜けです。

GKケパ、3バックはフォファナ、チアゴ・シウヴァ、クリバリ、、WBにリース・ジェームズとチルウェル、中盤にエンソ・フェルナンデス、カンテ、コヴァチッチ、前線にジョアン・フェリックスとスターリングというメンバーです。開始2分、カンテが縦パスを通したカウンター。裏に抜けたジョアン・フェリックスのシュートは、クルトワが右足に当ててCKに逃れました。

4分にもカンテがドリブルで仕掛け、左のジョアン・フェリックスに預けるも、グラウンダーはファーに通らず。5分にヴィニシウスを止めたウェズレイ・フォファナは、早々にイエローをもらってしまいました。7分にボックスの右脇で得たFKは、直接狙ったチルウェルのキックがバーの上。いい形でカットできているチェルシーは、自分たちのペースといっていいでしょう。

12分にベンゼマが左足で打ったミドルは、チアゴ・シウヴァがブロック。ヴィニシウスとワンツーをかわした9番が左から抜けたチャンスは、左足のシュートをケパががっちりキャッチしました。17分のバルベルデのミドルは、右にアウト。ホームチームのプレスは強烈で、青いシャツのビルドアップは味方につなぐだけで精一杯です。

21分のレアル・マドリードの先制ゴールは、カルバハルがラインの裏に出した浮き球がきっかけでした。ヴィニシウスが右足で引っかけたボールをケパが弾くと、詰めたベンゼマが難なくプッシュ。すぐに反撃に出たチェルシーは、リース・ジェームズの高速クロスに飛び込んだスターリングのワンタッチをクルトワに阻まれています。

26分、カマヴィンガが左に展開し、ヴィニシウスがドリブルでゴール前へ。フォファナをあっさり抜き去ったアタッカーが右足で中央に送ると、チアゴ・シウヴァが落ち着いて足に当てました。ボールを簡単に奪い返されるアウェイチームは、5-3-2で耐えています。34分にベンゼマとのパスワークでボックスの右に出たロドリゴは、無理な体勢からのシュートをセーブされました。

何度か速攻を仕掛けたチェルシーは、サイドでキープした後の打ち手がありません。44分にフォファナから奪って中央に持ち込んだバルベルデは、ミドルをGKの正面に打ってしまいました。前半は1-0。後半の立ち上がりから攻めているチェルシーは、シュートコースを創れず、47分に左から放ったジョアン・フェリックスのシュートはクルトワが冷静にキャッチしています。

50分に左サイドを突破したのはヴィニシウス。折り返しを受けたベンゼマが左のモドリッチに落とすと、右足のコントロールショットは惜しくもバーを越えていきました。ハムストリングを痛めたクリバリが座り込んだのは、53分。ランパード監督のチョイスはククレジャです。

59分、バルベルデの浮き球でロドリゴがラインの裏に飛び出すと、腕をつかんで止めたチルウェルは1発レッド。ダヴィド・アラバのFKは、ケパが右に反応して押さえました。64分に左から上がったヴィニシウスはカットインしてヒールで残し、カマヴィンガの左足ミドルはニアに外れました。

65分にジョアン・フェリックスとスターリングが下がり、カイ・ハヴェルツとトレヴォ・チャロバー。74分のショートコーナーから、左のヴィニシウスがニアのアセンシオに転がすと、左足のダイレクトショットはケパの手を弾いてネットを揺らしました。2-0とされたランパード監督の最後のカードは、チアゴ・シウヴァとカンテをコナー・ギャラガ―とメイソン・マウントです。

チェルシーのチャンスはセットピースのみですが、左右から入れたFKはいずれも簡単にクリアされました。92分にダヴィド・アラバが左から上がってクロスを上げると、ケパのパンチに反応したベンゼマのヘッドは枠を越えていきます。1分後、ククレジャの低いクロスがニアのメイソン・マウントに届きますが、左足のシュートはリュディガーがスライディングでカットしました。

シュート数18対7、オンターゲット10対3と力の差を見せつけられた90分。ジョアン・フェリックスに可能性を感じたのは序盤のカウンターだけで、囲まれたエンソ・フェルナンデスは前に出せませんでした。とはいえ、2-0でホームは、1-3で敗れて敵地に赴いた1年前よりいい条件です。アセンシオの1発をケパが止めてくれればと思いつつ、希望はつながったと前向きに捉えましょう。

フランク・ランパードが今、ここにいる最大の理由は、スタンフォード・ブリッジで難敵を倒すためにはサポーターがひとつになれるカリスマが必要と判断されたからです。セカンドレグは、思い切り攻めてください。キーマンに指名したいのはリース・ジェームズ。精度の高いクロスと、強烈なミドルを見せてもらえればと期待しています。


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