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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

オナナ痛恨の後逸…バイエルンに4発喰らったマン・ユナイテッド、未だ守備を立て直せず。

プレミアリーグ13位が、ブンデスリーガ11連覇の絶対王者に勝てるわけがない。そう自分に言い聞かせていたのは、もちろんアップセットを期待していたからです。チャンピオンズリーググループステージ第1節、バイエルン・ミュンヘンVSマンチェスター・ユナイテッド。ドイツの名門は、CLの初戦は19連勝中です。

マイヌー、ヴァラン、ルーク・ショー、マラシア、メイソン・マウント、アムラバト、マグワイア、ヒートン、アントニー、サンチョ。絶賛離脱中の豪華メンバーに、ワン=ビサカまで加わってしまいました。レロイ・サネとニャブリという強力なウイングがいるチームに対して、最も守備力が高いSBのリタイアはやはり激痛です。

すっかりテンションが下がったところで、アリアンツ・アレナでキックオフの時間を待つ11人を紹介しましょう。GKオナナ、DFダロト、リンデロフ、リサンドロ・マルティネス、レギロン。2センターはカゼミーロとエリクセン、2列めにペリストリ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線はホイルンド。最初に決定機を迎えたのは、手負いのアウェイチームでした。

4分に左サイドのコーナーで競り合いとなり、ボックスの脇でトラップミスしたキミッヒから奪取したのはエリクセン。ゴール前に出たラストパスに走り込んだペリストリは、アルフォンソ・デイヴィスに体を寄せられて打てず、こぼれ球をフリーで叩いたエリクセンのシュートはGKウルライヒが足でブロックしました。

20分までは、プレスが効果的だったわれわれのペースだったのですが…。バイエルンが先制したのは28分。右サイドにいたサネが、カットインからハリー・ケインとポストプレー。左足のシュートは、オナナが難なくキャッチするかと思いきや、手前でバウンドしたボールを後ろに逸らしてしまいました

1-0になった4分後、ドリブルでボックス左を突破したのはムシアラ。CBが下がりすぎ、シュートレンジにいる選手をノーマークにするのは、今季のマン・ユナイテッドあるあるです。ニアで落としを受けたニャブリが右隅にダイレクトショットを放つと、オナナはまったく反応できず。2-0になった瞬間、私の課題は「何があっても最後まで見届けること」に切り替わりました。

カゼミーロとのワンツーで、レギロンがボックス左に飛び出したのは34分。ファーに流したグラウンダーは、ペリストリの前を横切っていきます。攻勢に転じたアウェイチームは、ブルーノやホイルンドのシュートが枠にいきません。45分、レギロンをかわして左隅を狙ったサネの一撃は、惜しくもポストの外。われわれのささやかな希望は、何とか後半につながりました。

期待のニューフェイスが初ゴールを決めたのは49分。レギロンのクロスのクリアから、奪い返したブルーノが左のカゼミーロにつなぐと、縦パスを受けたラシュフォードは自分で打たずに中央のホイルンドに託しました。左足の強引なシュートは、キム・ミンジェに当たってコースが変わり、右隅へ。しかしその1分後、バイエルンの猛攻を受けたチームはPKを献上してしまいます。

左からのCKをウパメカノが頭で折り返すと、ボールはマークしていたエリクセンの拳に当たりました。キッカーはハリー・ケイン。左隅に思い切り蹴り込み、再度2点差です。56分、ムシアラの縦のスルーパスでレギロンの裏に出たサネのシュートは、ファーポストにヒット。次のゴールを決められたらジ・エンドでしょう。

64分にサネが放った怪しい回転のミドルをオナナが前に弾き、リンデロフがCKに逃れたときは、思わず目をつぶりました。テン・ハフ監督の1枚めは、69分にエリクセンをマクトミネイ。カゼミーロを前に上げるための策でしょうか。78分には、右にいたシュポ=モティングに強烈なミドルを打たれますが、右にダイブしたオナナのビッグセーブで事なきを得ました。

81分にホイルンドとペリストリが下がり、ガルナチョとマルシアル。マン・ユナイテッドが1点差に迫ったのは88分です。ブルーノがボックス右手前に出したパスを、ラシュフォードが右足アウトで中央へ。マルシアルが浮かしたボールを強引に持ち込んだカゼミーロは、切り返しをミスして転倒しますが、ピッチに寝たまま左足でプッシュし、ゴール左に流し込みました。

3-2となると、またもやバイエルンがアグレッシブにアタック。91分にトマス・ミュラーのシュートが右のポストにヒットし、その直後にキミッヒの浮き球を前線で受けたテルは、リンドロフが足を出してくる前に右足でネットに突き刺しました。ブルーノのFKをカゼミーロがヘッドで押し込んだとき、4分の追加タイムは17秒オーバー。4-3の撃ち合いを制したのはバイエルンです。

強豪にリードされながらも喰らいつき、3発をゲットした攻撃より、プレミアリーグとCLの3試合で10失点の守備を語りたくなる一戦でした。カゼミーロは、またもや5回もドリブルで抜かれており、エリクセンはデュエルで5戦全敗。中盤の守り方を修正し、フリーでミドルを打たれるシーンを減らせなければ、巻き返しは難しいのではないでしょうか。

メイソン・マウントとアムラバトが合流すれば、何かが変わるのか。4失点に加えて、ポストに2回もぶつけられたゲームを接戦の体で終えられたことを幸運と捉え、週末のバーンリー戦をクリーンシートで勝ち切っていただければと願っております。オナナ…次は頼みます!


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