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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ウルヴス戦から先発全員チェンジ…EL仕様のリヴァプールは、後半の3発で今季4回めの逆転勝利!

フロントスリーはベン・ドーク、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアス、中盤はエリオット、遠藤航、フラーフェンベルフ。8年ぶりにヨーロッパリーグにまわったクロップ監督は、プレミアリーグのウルヴス戦からスタメンを全員チェンジしています。

ライファイゼン・アリーナで強敵を迎え撃つLASKリンツは、昨季のオーストリア・ブンデスリーガで3位のチーム。2023-24シーズンもザルツブルク、シュトルム・グラーツに次ぐ3位に着けています。格下のクラブにしっかり勝ち切り、自在にターンオーバーできる状況を作りたかったリヴァプールは、14分という早い時間に失点を喫してしまいました。

序盤から押していたレッズは、SBのバイチェティッチとツィミカスが高いポジションを取り、ボックス脇の攻略を目論んでいました。ホームチームが速攻を仕掛けたのは13分、ジュリのシュートからCK。ボックスの外にいたフレッカーに打たせるサインプレーは、GKケレハーの左を抜く鮮やかなミドルという形で結実しました。

19分、エリオットのアーリークロスがフリーのダルウィン・ヌニェスへ。枠に収めたかったヘッドはクロスバーを越えていきました。22分のツィミカスのミドルは、右にアウト。いつもと違うスローなビルドアップに苛立つファン・ダイクは、ケレハーにロングパントを促しています。サイドアタックをシュートにつなげられないレッズは、36分に決定機を創ります。

右からのCKがファーに上がり、ファン・ダイクが頭で逆サイドに送ると、ダルウィン・ヌニェスの決定的なヘッドはGKラワルがビッグセーブ。44分にカウンターを仕掛けたツィミカスは、センターサークルでつぶされました。前半は1-0。リヴァプールに入団してから、最もアグレッシブなプレイを見せている遠藤航は、もっと前線を動かすボールを求められているはずです。

後半もレッズのビルドアップは深いラインで、パスワークのスピードは上がりません。バイチェティッチが偽SBとして中に絞ってきたら、遠藤航はもらえるエリアに動かなければなりません。遠藤、エリオットとの連携でバイチェティッチがボックス右を突破した54分、折り返しのクリアに反応したルイス・ディアスがツィーライスに蹴られてPKです。

左隅に決めたのはダルウィン・ヌニェス。57分に右で遠藤が奪われ、ハヴェルに強烈なミドルを打たれますが、ケレハーが冷静にセーブして事なきを得ました。クロップ監督は61分に遠藤、バイチェティッチ、ベン・ドークを下げ、ジョー・ゴメス、マック・アリスター、ショボスライを投入しました。

逆転ゴールはその2分後、右サイドのエリオットがフラーフェンベルフを走らせた縦パスが決め手でした。高速クロスに走り込んだルイス・ディアスの右足ボレーはパーフェクト。クロップ監督がフラーフェンベルフに代えてサラーを送り出したのは、74分でした。

1分後、サラーのパスを受けたエリオットの折り返しがカットされ、こぼれ球を叩いたエースの一撃はゴール前にいたルッケネーダーがブロック。82分のコナテをマティプは、予定の交代でしょうか。レッズが勝負を決めたのは88分。敵陣右サイドでアンドラーデから奪ったダルウィン・ヌニェスが脇にいたサラーに預けると、エースはあっさりフレッカーを抜き去りました

ゴールの右に侵入し、左足のトーキックでGKの股間を抜いて1-3。闘争心溢れるツイス・ディアス、パスのタイミングを外さないショボスライ、結局決めてくれるサラーは、今のレッズの前線から外せない3人です。公式戦6試合で、4つめとなる逆転勝利。課題となっている守備を強化できれば、プレミアリーグと欧州の二冠がリアルな目標になります。

週末のプレミアリーグは、アンフィールドでウェストハム。ELで先発から外れたウルヴス戦のメンバーが主体となるはずです。モイーズ監督のチームも、ELの初戦は3-1の逆転勝ちでした。好調のチーム同士の激突が、今から楽しみです。


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