イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ビッグイヤー獲得はHow much? 現地メディアがチェルシーのCL総収入を算出!

レヴァークーゼンから獲得したカイ・ハヴェルツは7580万ポンド、レスターから引き入れたベン・チルウェルは5000万ポンド、ライプツィヒにいたティモ・ヴェナーは4500万ポンド。さらにハキム・ツィエク、エドゥアール・メンディ、チアゴ・シウヴァと全方位の大型補強を敢行したチェルシーは、2020年の夏のマーケットだけで2億2610万ポンド(約353億円)を費やしたと報じられました。

売却益はパシャリッチをアタランタに売った1350万ポンドしかなく、差し引きは2億1260万ポンド(約331億円)。前年の夏に補強禁止処分を喰らい、アザールの売却で8850万ポンド、モラタで5040万ポンドを得ていたとはいえ、2位リーズの1億600万ポンドをダブルスコアで引き離すぶっちぎりのプレミアリーグTOPです。フランク・ランパードのミッションは、当然ビッグタイトル。戦力的には大幅にプラスなのですが、短期間で6人をフィットさせるのは難易度が高く、前半戦終了時はプレミアリーグ8位という厳しいポジションに留まっていました。

これほどの補強を敢行しながら、ヨーロッパリーグ出場権すら得られずに終わっていたら、現地メディアの容赦ない批判を浴びていたでしょう。トーマス・トゥヘルは救世主でした。プレミアリーグで4位をキープしたうえで、チャンピオンズリーグ制覇を果たし、真価を発揮できていなかったヴェルナーやカイ・ハヴェルツをヒーローにしたのですから。13試合をこなして欧州の頂点に立ったことで、チェルシーはどれだけの収益を得られたのでしょうか。「How much Chelsea have made after beating Man City in final」と題した「ミラー」のレポートをチェックしてみましょう。

チャンピオンズリーグ2020-21シーズンのグループステージに進出した32クラブには、1314ポンド(約20億5000万円)が分配されます。試合に勝てば232万ポンド、ドローで77万ポンドをゲット。4勝2分で勝ち抜けとなったチェルシーは、戦績に対するボーナスで1082万ポンド(約16億9000万円)を手に入れました。

さらにラウンド16に進出すると816万ポンド、ベスト8で900万ポンド、セミファイナル進出で1030万ポンド。決勝を制したチェルシーには1600万ポンドが支給され、敗れたマンチェスター・シティは1300万ポンドを得ています。ブルーズの総収入は6742万ポンド(約105億円)。テレビ放映権料や過去10年のCLの実績に応じた分配金も加えると、1億ポンドを超える額が支給されるものと思われます。

前年のランパードはバイエルンに2試合トータル7-1で惨敗しており、ラウンド16のアトレティコ・マドリード戦を勝ち抜くのは難しかったのではないでしょうか。アザール、モラタの売却益とCLのベスト8以降の賞金を足し込むと1億7000万ポンドとなり、補強にかけたお金の80%に相当します。単純計算ではありますが、アザール資金、モラタ埋蔵金、トゥヘル効果は絶大だったというお話でした。

監督と選手を売っては買い、買っては売るを繰り返しているアブラモヴィッチさんは、壮大なギャンブルを続けているようにしかみえないのですが、2年にひとつのペースでビッグタイトルを獲得して帳尻を合わせています。恐るべし、チェルシー。2012-13シーズンのEL制覇から、2年後にプレミアリーグ優勝、さらに2年後にプレミアリーグ、その2年後の2018-19シーズンがELで、今季がCLですので、2021-22シーズンはお休みですかね…


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す