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チェルシー激震!スカウト、広報、メディカルなどクラブを支えるプロフェッショナルが続々退任!

刷新というより、続々と離脱という表現のほうがぴったりです。5月にチェルシーを買収したトッド・ベイリーとクリアレイク・キャピタルは、一気に改革を進めようとしているようですが、プレミアリーグとクラブ運営をよく知るプロフェッショナルがごっそり抜けても、やっていけるのでしょうか。

6月末で退任したブルース・バック会長は、コマーシャル収入の増加、コブハムのトレーニング施設などインフラの整備、アカデミー強化、チェルシーFC財団設立などを実現させた功労者です。彼の退任が発表されると同時に、移籍市場で辣腕を振るったマリナ・グラノフスカイアCEOと、テクニカル&パフォーマンス・アドバイザーを務めるペトル・チェフの離脱も報じられました。

デッドラインデーの翌日には、11年の長きに渡ってスカウト部門を取り仕切っていたスコット・マクラクランがリタイア。この人事は、5日後の指揮官解任とリンクしていたのかもしれません。9月7日、トーマス・トゥヘル解任。彼のバックルームのスタッフも、クラブを去ることになりました。

グレアム・ポッターの招聘によって、前に進む体制が整ったかと思いきや、さにあらず。9月20日には、コマーシャルディレクターとして着任したばかりのダミアン・ウィロビーが、女性に対する不適切なメッセージによって解任となりました。新オーナーのチェルシー買収に関わったファイナンシャルエージェントに対するハラスメントは、すべて証拠を押さえられており、「テレグラフ」がその一部始終を詳細に報道しています。

2007年から3年間、スタンフォード・ブリッジで働いていたウィロビーを呼び戻したのは、マンチェスター・シティでコマーシャルオペレーティングオフィサーを務めていたトビー・クレイグです。プレジデント・オブ・ビジネスとして、クラブ運営を任された矢先の不祥事は、相当な痛手だったのではないでしょうか。

さらにその2日後、コミュニケーションおよび広報担当ディレクターのスティーブ・アトキンスの辞任が発表されました。14年にわたってメディア対応やリスク管理を担ったプロフェッショナルは、12月からマクラーレン・レーシングで働くと伝えられています。

そして最新の退任情報は、24日の「テレグラフ」です。2011年に加わったメディカル・チーフのパコ・ビオスカも、プレミアリーグとチャンピオンズリーグ制覇を知る古参スタッフ。欧州整形外科・スポーツ外傷連盟、スペインスポーツ外傷学会の元会長のリタイアは、現場を不安にさせる要素になりそうです。

ビッグクラブを率いた経験がないポッター監督は、ブルーズを長年支えてきたキーマンたちの大移動をどのように受け止めているのでしょうか。プレミアリーグ6節終了時点で6位と出遅れたチームは、新たな戦略・戦術以前に「トレーニングやゲームに集中できる環境」を必要としているのではないかと思われます。3ヵ月で8人。旧体制で活躍したスタッフの離脱は止まるのか…!?


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“チェルシー激震!スカウト、広報、メディカルなどクラブを支えるプロフェッショナルが続々退任!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    そんな状況になってたんですね…
    マイケルエドワーズ獲られたら厄介だなぁとか思ってましたが、呑気過ぎました。
    試練が続きますね…

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