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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

セインツ完勝、マン・シティは終盤に2発…FAカップ準々決勝レポート!

残り10試合を切ったプレミアリーグは、マンチェスター・シティが独走。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグは、スパーズを除くビッグ6がすべてベスト8に勝ち進んでいます。2020-21シーズンも、佳境に入ってまいりました。今週末の注目カードは、FAカップの準々決勝4試合と、ウェストハムとアーセナルが来季の欧州を賭けて戦うロンドンダービーです。

土曜日は、FAカップの2試合が開催されました。ボーンマスVSサウサンプトンと、エヴァートンVSマンチェスター・シティ。メディアのテンションが上がるアップセットは起こらず、いずれも実力上位が順当に勝利を収めました。プレミアリーグ昇格をめざすチームに0-3で完勝したセインツのMVPは、2ゴール1アシストのネイサン・レドモンド。37分の先制ゴールは、鮮やかなカウンターでした。カイル・ウォーカー=ピータースのパスをハーフラインで受けたアタッカーは、巧みなドリブルで左に流れ、ボックスに入ったジェネポに縦のスルーパスをフィード。22歳のMFは、GKベゴビッチの立ち位置を確認し、冷静にファーのサイドネットに流し込みました。

追加点が決まったのは、前半の追加タイム1分。自陣からのスローインをアームストロングが胸で流し、レドモンドの足元にボールが収まると、今後は右に進路を取ってドリブルで持ち込み、スティーヴ・クックを抜き去ってゴール左に突き刺しました。59分の3点めの起点となったのは、敵陣でステーシーのパスをインターセプトしたウォード=プラウズ。すかさずボックス内のレドモンドにパスを出し、落としを受けたアームストロングのシュートが左のポストを叩くと、跳ね返ったボールは11番の足元に転がり、右足のダイレクトショットが右隅に転がりました。

VARによるゴール取り消しが2回もあったセインツは、余裕の勝利で3年ぶりのセミファイナル進出です。2017-18シーズンはチェルシーに2-0で完敗しましたが、プレミアリーグのTOP4がすべて勝ち上がっている今回は、優勝した1974-75シーズン以来となるファイナル進出を果たせるでしょうか。シェフィールド・ユナイテッドとホームで戦うチェルシーは、今回も彼らの前に立ちはだかることになるかもしれません。

エヴァートンが待ち構えるグディソン・パークに乗り込んだマンチェスター・シティは、開始3分のフォーデンの強烈なFKが合図だったかのように、5バックのホームチームを一方的に攻め立てました。17分のスターリングのミドルは、GKヴィルジニアがキャッチ。2分後、スローインからの放り込みでクリアの応酬となり、リシャルリソンが中央から放ったオーバーヘッドはGKステッフェンの頭上を越えていきます。守備的な布陣を選んだアンチェロッティ監督が、カウンターやセットピースからの1発で勝負をつけるつもりなのは明白です。

29分のスターリングのFKはバーの上。マイボールになるとカルヴァート=ルーウィンとリシャルリソンが同時にスプリントするエヴァートンは、フリーで打てるシーンを創れません。43分にCKを叩いたミナのヘッドは決定的でしたが、ファーポスト際をカバーしていたジンチェンコがクリア。0-0の折り返しは、アンチェロッティ監督の狙い通りでしょう。後半もマン・シティのポゼッション。フォーデンやスターリングのミドルは枠にいかず、ショートカウンターは戻りが速い5バックに外に追いやられてしまいます。

58分、シグルズソンのFKのクリアがリシャルリソンの前に落ちると、右足のボレーは左にアウト。直後にフェルナンジーニョがボックス左を突破し、正確なグラウンダーをスターリングが右足で合わせますが、ヴィルジニアが左に掻き出すビッグセーブで先制を許しません。強引なミドルが目立つマン・シティは、70%を超えるポゼッションを活かせず、残り10分までゴールレス。アンチェロッティの目論見通りの展開だったゲームは、84分に均衡が崩れました。

左からするするとドリブルで上がったのはラポルテ。右にいたデブライネに預けたCBは、プレーメイカーのドリブルがカットされてこぼれたボールに駆け寄り、右足でボレーを放ちました。バーに当たって落ちたボールをダイビングヘッドで押し込んだのはギュンドアン。攻めるしかなくなったエヴァートンは、90分にショートカウンターを決められてしまいました。ミナがヘッドで敵陣にボールを送ったとき、ハイラインだった青い最終ラインは、ロドリが浮かしたスルーパスでデブライネに裏を取られてしまいました。

追いすがるゴドフリーをかわしたベルギーの司令塔が、ヴィルジニアの脇を抜いて0‐2。ヘッドでクリアした際に、マフレスが足を高く上げていたとミナが抗議しますが、ウインガーは触れないとみて足を引いており、ファールはありません。準決勝に進んだマンチェスター・シティは、カラバオカップで1勝、FAカップで2勝、チャンピオンズリーグで3勝2分、プレミアリーグで4勝2分2敗なら4冠達成。FAカップ準決勝の組み合わせ抽選は、本日の夕方の実施されます。いや、しかし、強いですね…。


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