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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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イヘアナチョは4戦7発!マン・ユナイテッドに快勝したレスターは、39年ぶりのFAカップ4強進出!

サウサンプトン、マンチェスター・シティ、チェルシーがベスト4進出を決めたFAカップ。4つめの椅子を争うのは、プレミアリーグ2位のマンチェスター・ユナイテッドと3位レスターです。ヨーロッパリーグのミラン戦から中2日のレッド・デヴィルズは、ルーク・ショー、マクトミネイ、ブルーノ・フェルナンデスがべンチスタート。GKディーン・ヘンダーソン、DFワン=ビサカ、バイリー、マグワイア、アレックス・テレス。セントラルMFはフレッジとマティッチ、2列めはグリーンウッド、ファン・デ・ベーク、ポグバ、最前線にマルシアルの4-2-3-1です。

キックオフから、マンチェスター・ユナイテッドが攻勢。ハーヴィー・バーンズ、ジェームズ・マディソン、ウンデル、リカルド・ペレイラ、ジャスティンといった主力を欠くロジャース監督は、3-4-2-1をチョイスしています。フォファナ、ジョニー・エヴァンス、ソユンチュで後ろを締め、ヴァーディー、アヨゼ・ペレス、イヘアナチョのカウンターで勝負する布陣です。4分にヴァーディーがボックス左に侵入し、ニアにグラウンダーを入れると、イヘアナチョはアレックス・テレスのマークを振り切れず。マン・ユナイテッドは楔のパスを通せず、サイドアタックもクロスをブロックされています。

14分、ソユンチュが前線に入れた低いロングフィードは、イヘアナチョの前に飛び出したディーン・ヘンダーソンがキャッチ。17分にフレッジのミスパスをイヘアナチョが拾い、アヨゼ・ペレスから左のヴァーディーへとつながると、右足の強引なシュートはヘンダーソンの正面です。1分後、フレッジがまたも自陣でロスト。3対2だったショートカウンターは、ヴァーディーがマグワイアにぶつけてくれて助かりました。

24分、ビルドアップからマグワイアがフレッジに預けると、集中力を欠いたMFはイヘアナチョにバックパスを出してしまいました。ヘンダーソンをかわしたレフティが無人のゴールに流し込み、1-0。攻めなければならなくなったマンチェスター・ユナイテッドに対して、レスターは速攻で対抗しています。自陣で奪われるシーンが目立つアウェイチーム。34分にイヘアナチョが縦に出したスルーパスを、ぎりぎりでカットしたワン=ビサカはファインプレーでした。

38分、左サイドでフォファナをかわしたポグバがマイナスの折り返しを入れると、ファン・デ・ベークが絶妙なスルー。裏にいたグリーンウッドの左足ボレーにシュマイケルは触れず、マンチェスター・ユナイテッドがスコアをイーブンに戻しました。41分、ゴール前の競り合いからボールを拾ったグリーンウッドがポグバに落とすと、右足のダイレクトショットは力がなく、シュマイケルが余裕をもってキャッチ。1-1でハーフタイムとなったゲームは後半に入り、レスターが攻める時間が続いています。

52分、イヘアナチョとワンツーをかわしたティーレマンスがドリブルで上がり、右足でミドルを放つと、ボールは左のサイドネットに突き刺さりました。マティッチはフレッジにまかせて追うのをやめ、17番が置いていかれてしまった一瞬の隙。スールシャール監督は、お疲れ気味のブルーノ・フェルナンデスをいつ投入するのかを考えているのではないでしょうか。57分、CKの二次攻撃からグリーンウッドのクロスが止められた後、クリアをカットしたアレックス・テレスが左足を振り抜きますが、ボールは右に切れていきました。

58分、イヘアナチョからパスを受けたヴァーディーが左サイドで加速し、マグワイアを抜き去ってゴール前へ。右足のシュートは決まりかと思われましたが、ニアポストの脇に外れました。63分、スールシャール監督は一気に4人代え。ポグバ、マティッチ、ファン・デ・ベーク、アレックス・テレスが下がり、ブルーノ・フェルナンデス、カバーニ、マクトミネイ、ルーク・ショーが次々とピッチに入ります。エンジンがかかり始めたマンチェスター・ユナイテッド。サイドからのアタックが増え、レスターのラインは明らかに下がりました。

78分、左から蹴ったオルブライトンのFKがファーに上がると、マクトミネイがかぶってしまい、イヘアナチョのヘッドがヘンダーソンの手を弾いてネットを揺らしました。イヘアナチョは、直近の公式戦4試合で7発の確変発動。プレミアリーグ3位に対して、残り10分で2点は厳しすぎるミッションです。ヴァーディーがチョードリーに代わった後、85分にフレッジが下がってアマド・トラオレ。88分のブルーノのFKは、シュマイケルがセーブしました。92分にグリーンウッドのクロスに合わせたマルシアルのヘッドは、シュマイケルがキャッチ。レスターがマンチェスター・ユナイテッドを下し、1981-82シーズン以来39年ぶりの4強進出を果たしました。

おめでとう、レスター!ロジャース監督の素晴らしい采配と、選手たちの奮闘を称えたいと思います。フレッジの不振、タイトなスケジュールなどといった敗因探しをするよりも、「イーブンで迎えたセカンドハーフから2発決めた相手が強かった」と、いさぎよく力負けを認めましょう。いい準備をして、気迫で上回ったチームが順当に勝った一戦でした。準決勝の組み合わせは、レスターVSサウサンプトン、チェルシーVSマンチェスター・シティ。ロジャース監督のチームが連勝すれば、クラブ創設以来137年めにして初優勝です。このうえは、われわれを倒したクラブに勝ってもらいたい。応援します!(ケレチ・イヘアナチョ 写真著作者/Дмитрий Пукалик)


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