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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレスははまらず、サイドから崩せず…マンチェスター・ユナイテッド、収穫なき辛勝!

プレミアリーグ21節のウルヴス戦は、オールド・トラフォードで0-1の敗戦。シュート数9対19、オンターゲット2対6の完敗で、ラルフ・ラングニック監督への風当たりが強くなっています。本日のFAカップ3回戦は、アストン・ヴィラとのホームゲーム。マグワイアとクリスティアーノ・ロナウドに対して疑念を抱くサポーターにとっては、注目の一戦です。

GKデ・ヘア、DFジオゴ・ダロト、リンデロフ、ヴァラン、ルーク・ショー、中盤センターはマクトミネイとフレッジ。2列めにグリーンウッド、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にカバーニの4-2-3-1。エースとキャプテンを欠いたチームは、キックオフからポゼッションを取っています。

6分のマクトミネイのミドルは、エミリアーノ・マルティネスが正面でキャッチ。押していたホームチームは、8分のショートコーナーから先制ゴールをゲットしました。二次攻撃で、中央にクロスを入れたのはフレッジ。落下点に入ったマクトミネイのヘッドは完璧でした。11分のヴィラのCKは、ニアのターロン・ミングスが頭で後ろに流し、ファーからオリー・ワトキンスがプッシュ。リンデロフに当たってコースが変わったため、うまく枠に収められませんでした。

13分、右からドリブル突破を図ったブエンディアは、ボックスに持ち込んで入れたグラウンダーがダニー・イングスに合わず。15分にラシュフォードが左からミドルを放つと、コースにいたカバーニは頭に当ててクリアしてしまいました。19分、ボックス手前から打ったマッギンの強烈な左足シュートは、デ・ヘアが左に飛んでセーブ。27分にオリー・ワトキンスのパスでフリーになったブエンディアは、デ・ヘアの守備範囲に打ってしまいました。

この直後、マンチェスター・ユナイテッドがカウンターで決定機をつかみます。中央からドリブルで上がったブルーノ・フェルナンデスが右のカバーニに流すと、右足の一撃はマルティネスがセーブ。29分にリンデロフがハイボールの処理を誤り、奪ったオリー・ワトキンスがボックス左から切り返して右足を振り抜くと、ボールはクロスバーにヒットしました。

31分、右からラインの裏に出たのはマッティ・キャッシュ。クロスの競り合いから、マット・ターゲットが中央のダニー・イングスにヘッドで送ると、落としに反応したジェイコブ・ラムジーのシュートはマクトミネイが何とか足に当てました。38分、グリーンウッドのクロスのクリアを拾ったのは、ブルーノ・フェルナンデス。左隅を襲ったシュートをマッティ・キャッシュがブロックすると、ルーク・ショーのロングシュートはマルティネスが上に弾き出しました。

前半終了間際のマン・ユナイテッドの猛攻は、見応えがありましたが、マクトミネイのボレーはGKの正面に飛び、カバーニのラストパスをフリーで受けたブルーノはミスキック。カウンターからボックス右を突破したラシュフォードは、グラウンダーをカットされました。ハーフタイムは1-0。47分にマッギンのミスパスから始まったカウンターは、左から上がったブルーノのクロスをドゥグラス・ルイスがクリアしました。

51分、右からのFKをファーに上げたのはマッギン。コンサがヘッドで折り返し、ダニー・イングスが太腿で押し込むも、オンフィールドレビューでオフサイドを取られました。ブエンディアのスルーパスからダニー・イングス、オリー・ワトキンスとつながった59分のゴールシーンも、セインツから来たストライカーの飛び出しがオフサイド。プレミアリーグ13位が、中盤を支配し続けています。

前線からプレスをかけても、ラインが低いため中盤に空いたスペースを使われてしまうマンチェスター・ユナイテッド。ラムジー、マッギン、ブエンディアにきわどいシーンを創られ、イエローを連発しています。71分のワトキンスのコントロールショットは、惜しくも左のポストの外。ラングニック監督は72分にカバーニを下げ、ファン・デ・ベークを投入しました。

74分、ブルーノの素晴らしいダイレクトパスから久々のカウンター。右からカットインしたグリーンウッドのフィニッシュは、マルティネスが右に反応してセーブしました。85分、ブルーノとラシュフォードが下がり、リンガードとエランガ。追加タイムをうまく遣ったホームチームが、1-0のままでタイムアップを迎えました。

カバーニは打てるボールをもらえず、グリーンウッドは単調なカットインからのシュートを止められ、ラシュフォードはゴールに向かう気迫が感じられず…マクトミネイが攻め上がれなくなった後半に、今後につながる収穫はありませんでした。CR7がいなかったからか、ブルーノ・フェルナンデスの可動域が広がり、彼のロングフィードからのカウンターやミドルシュートが増えたのが唯一のプラス材料でしょうか。

喫緊の課題は、連動性のないプレスの再構築、バイタルエリアのカバーリング、サイドアタックにおける連携。週末のヴィラ・パークでの再戦までに、ラングニック監督は修正を施すことができるでしょうか。就任後のプレミアリーグ5試合で6ゴールという得点力不足を解消できなければ、トロフィーもCL出場権も得られずにシーズンを終えることになるでしょう。厳しい…。


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