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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ブーイングに促され…スパーズの放出候補となったエンドンベレ&デル・アリはどこへ行く!?

あのシーンが、ここで彼らを見る最後の時となるのかもしれません。FAカップ3回戦、トッテナムVSモアカム。残り20分となっても、プレミアリーグのクラブは0-1とビハインドを背負っていました。ピッチの脇にはハリー・ケイン、ルーカス・モウラ、オリヴァー・スキップが立っています。いわずと知れたスパーズの主軸です。

ピッチの脇からそっと離れたデル・アリ。歩いてベンチに向かうエンドンベレ。トッテナム・ホットスパー・スタジアムには、ブーイングが鳴り響いています。ターゲットは、前線に効果的なパスを出せなかったエンドンベレでしょう。憮然とした表情を浮かべ、ゆっくり引き上げるMFに対して、不甲斐ないプレイを咎めつつ、時間をかけずに出ていってくれと促す声です。

ブライアン・ヒルがスプリントで戻ってきたときには、怒号は収まっていました。2019年の夏に、6300万ポンドという高額の移籍金でノースロンドンにやってきたエンドンベレは、ポチェッティーノ、モウリーニョ、ライアン・メイソン、ヌーノ・エスピーリト・サントの期待に応えられず、アントニオ・コンテの3-4-3からも外されました。「チームプレーヤーになってほしい」というイタリア人指揮官のメッセージは、彼の耳に届かなかったようです。

「スカイスポーツ」によると、3年半の契約期間が残っているフランス代表MFについて、クラブも代理人も行き先探しを進めているとのこと。ミラン、モナコ、ナポリと海外のクラブを転々としたティエムエ・バカヨコのように、ローン移籍でつなぎながら買い取ってくれるクラブを模索する流れになるのではないでしょうか。

この2シーズンでプレミアリーグ1ゴールに留まっているデル・アリも、放出が検討されています。ファビオ・パラティチSDもコンテ監督も、納得のいくオファーがあれば躊躇しないはずです。スティーヴン・ベルフワイン獲得をめざすアヤックスの1500万ポンドを断ったのは、「出さない」という意味ではなく「足りない」からでしょう。

今季プレミアリーグで先発ゼロのマット・ドハーティーも放出候補。4人を手離し、アダマ・トラオレ、ジェシー・リンガード、フランク・ケシエ、あるいはユヴェントスのウェストン・マッケニーを獲得できればコンテの理想に近づきます。

ああ、デル・アリ…ポチェッティーノの攻撃的な戦術のなかで、エリクセンとともに素晴らしいパフォーマンスを見せていたプレーメイカーの寂しい去り際が残念です。復活を志す場所は、どこになるのでしょうか。今後の成り行きに注目したいと思います。


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