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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーノルド&ジョッタ!底力を見せつけたリヴァプールが2発完勝でファイナル進出!

カラバオカップ準決勝を0-0、0-2で制したリヴァプールを、「まさかのファイナル進出」と表現したら失礼でしょうか。ユルゲン・クロップ就任の初年度こそ準優勝という結果を残しているものの、翌年はサウサンプトンに2試合連続ノーゴールで準決勝敗退。プレミアリーグで優勝を争うようになってからは、国内カップ軽視の姿勢は鮮明になり、4年連続で年が明ける前に大会を去っていました

今季の「椿事」を起こした犯人は、ディヴォック・オリギと南野拓実です。プレミアリーグで30分以上の出場がないベルギー人は、ノリッジ戦とプレストン・ノースエンド戦で連発し、2戦2発1アシスト。プレミアリーグでは20分以上の出場がない南野も、5戦4ゴール1アシストという素晴らしいスタッツを残しています。

圧巻だったのは、準々決勝のレスター戦でした。1-3と劣勢だった68分、ジョッタに完璧なラストパスを通してアシストを記録した日本代表FWは、敗色濃厚だった95分にミルナーのクロスから右隅に決めてチームを救いました。成功すれば勝ち抜け決定だったPK戦のラストキッカーで打ち上げ、最後まで試合を盛り上げた18番の活躍は、クロップ監督にとってうれしい誤算だったはずです。

ヒーローとなった南野が非難の的となったのは、アーセナルをアンフィールドに迎えた準決勝のファーストレグでした。終了間際の90分、ラムズデールがいないゴールに押し込めばOKという絶好機で打ち上げ、痛恨のスコアレスドロー。直後のプレミアリーグで、汚名返上のバースデーゴールを決めたものの、エミレーツに乗り込んだセカンドレグはベンチスタートとなりました。

ガナーズは現状のベストメンバー、レッズはサラー&マネが不在。アーセナルが4年ぶりのファイナル進出を果たすのではないかと思ったのですが、リヴァプールが底力を見せつけました。最初のゴールは、フィルミーノ、アーノルドとつながって発動した19分のカウンター。対峙した冨安健洋を抜き去り、中央にカットインしたジョッタは、集まってきた3人にコースを消される前の絶妙なタイミングでゴール左に転がしました。

レッズに中盤を支配されたガナーズは、サイドアタックが機能せず。ベン・ホワイトとの間のスペースを狙われた冨安健洋は、ジョッタに振り回され、クロスゼロに終わっています。52分にジョッタのグラウンダーに反応したカイル・ゴードンが打ち上げた後、59分にはアーノルドのCKを叩いたコナテのヘッドがポストにヒット。77分の2点めも、アーノルドの完璧なロングフィードで裏に抜けたジョッタの巧みなループシュートでした。

アフリカネーションズカップでのガーナ敗退は、グーナーにとって朗報でしたが、せっかく戻ってきたトーマス・パーティーが90分にファビーニョの足を削ってしまい、2枚めのイエロー。プレミアリーグのバーンリー戦は、サスペンデッドとなりました。

かくしてリヴァプールがファイナル進出。2月27日にウェンブリーで開催されるチェルシーとの決勝は、本気で戦うでしょう。サラー、ジョッタ、マネが揃う試合となりそうですが、「途中出場の南野が追加タイムに劇的な…」というアツい展開を秘かに期待しています。


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