2022.03.20 FAカップ・リーグカップ2021-22FAカップ・リーグカップ
ルカク先制ゴール!ビッグ6に連勝のボロから2発ゲットのチェルシーが、FAカップ準決勝進出!
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昨日のゲームは、ミドルズブラの本拠地リヴァ―サイドで開催されるFAカップ準々決勝。4バックを選択したトゥヘル監督は、ツィエク、メイソン・マウント、プリシッチの前にルカクを起用しています。2022年に入ってからのゴールは、FAカップのチェスターフィールド戦とルートン戦のみ。前線で孤立する姿が目立ち、しばしばボールタッチの少なさが話題になっています。
開始4分、右サイドを突破したのはメイソン・マウント。中央に入った高速クロスは、ダエル・フライが頭を突き出して触らなければ、ルカクの足元に届いていました。直後、ロフタス=チークが左のプリシッチに預けたチャンスも、速いラストパスがルカクに通らず。フィニッシュこそないものの、9番のゴールの期待値は確実に高まっています。
ルカクにチャンスが到来したのは、形勢がボロに傾き始めていた15分。ツィエクの縦パス、メイソン・マウントのドリブルという舞台装置は4分のチャンスと同じですが、最大の違いはグラウンダーのタイミングとコースでした。裏に通されたボールにダエル・フライは触れず、CBの間に走り込んだルカクがGKラムリーに先着して押し込みました。
プレミアリーグは19試合5ゴールという寂しい数字ですが、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、FAカップを合わせると11戦7発。守備力が高いチームに消されて終わる試合が多いものの、横からの速いクロスを競るシーンが増えれば、真価を発揮してくれるでしょう。
0-1となってからはボロが攻勢だったのですが、オンターゲットを許さなかったチェルシーは、31分の逆襲で追加点を決めました。左から上がったコヴァチッチが中央のメイソン・マウントに渡し、長いパスが右サイドのツィエクへ。好調のウインガーがカットインから左足を振り抜くと、GKの脇で沈む絶妙な弾道で左のサイドネットに突き刺さりました。
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後半に入っても必死に攻めるボロを見て、FAカップは他の大会以上にサポーターの声援に奮い立つのだなと、あらためて思いました。チャンピオンシップや下部リーグのクラブにとって、「わが街にチェルシーがやってくる」は、シーズンの一大イベント。今季のボロは、4回戦でマンチェスター・ユナイテッド、5回戦でトッテナムを倒しており、スタンドの盛り上がりは大会のトップクラスです。
68分にプリシッチが下がり、ヴェルナーが登場。彼もまた、プレミアリーグは14試合1ゴールと絶不調ですが、トーナメントでは13試合6ゴール3アシストと変身するプレーヤーです。同時にコヴァチッチに代わってカンテ、81分にツィエクのポジションに入ったのはケネディ。後半はノーチャンスだったルカクは、84分に18歳のハーヴェイ・ヴェイルに後を譲りました。
シュート3本、オンターゲット2本、15本のパスを通し成功率88%、ドリブル成功2回、デュエル5戦4勝。数字を見ると、まずまずのパフォーマンスですが、82分にボックス右でカンテのパスを受けたシーンは、好調の彼なら迷わず打っていたはずです。さすがルカクといわせるためには、プレミアリーグの強豪を相手にシュートを打ち続け、結果を残さなければなりません。
オンターゲットを許さなかったチェルシーが、0-2完勝でインターナショナルブレイクを迎えました。3回戦はナショナルリーグ(5部相当)のチェスターフィールド、4回戦はリーグ1のプリマス・アーガイル、5回戦と準々決勝はチャンピオンシップのルートン&ボロ。クジ運に恵まれてきたチームは、2つ勝てばトロフィーをゲットすることができます。次戦はリヴァプールかマン・シティか、あるいは…!? 本日の組み合わせ抽選が楽しみです。
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