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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

古豪に苦戦のリヴァプールは、ジョッタの1発で4強進出!次戦はトレブルを賭けた直接対決!

マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー。プレミアリーグの3強は、チャンピオンズリーグとFAカップでも優勝を争っています。マン・シティの目標はトレブル、リヴァプールは4冠。先に試合を終えたトゥヘルとペップは順当に4強入りを果たし、ユルゲン・クロップのチームがキックオフの時間を迎えています。

準々決勝の舞台は、シティ・グラウンド。アーセナルとレスターを撃破したノッティンガム・フォレストの本拠地です。1970年代に頂点を争った名門対決。しかし現在は、チャンピオンシップ8位VSプレミアリーグ2位と、明暗が分かれています。レッズの指揮官は、フロントスリーにジョッタ、フィルミーノ、エリオットを配し、中盤はナビ・ケイタ、ファビーニョ、チェンバレン。最終ラインはジョー・ゴメス、コナテ、ファン・ダイク、ツィミカスという並びです。

最初の5分は、互角の展開。7分に右からジョー・ゴメスがオーバーラップし、脇にいたチェンバレンに打たせますが、コースを狙う余裕はなく赤い壁に跳ね返されました。両者ともに、クロスを入れるまではいくものの、ボールは味方に届かず。10分にボックス右に持ち込んだジョッタは、ワローのスライディングで止められました。

14分、ファン・ダイクのロングフィードからレッズの速攻。フィルミーノのヒールパスを左で受けたツィミカスのミドルは、クロスバーを越えていきます。19分のCKはニアにいたファビーニョの足元に届きますが、ダイレクトショットは左に切れていきました。レッズが決定機をつかんだのは28分。敵陣で奪ったボールをチェンバレンが縦に流すと、フィルミーノがホーヴァスと1対1。ループシュートはGKが手に当て、こぼれ球はワローにクリアされてしまいました。

43分、敵陣の左サイドでツィミカスがインターセプトに成功し、すかさずファーに浮かすと、エリオットの落としに走り込んだのはジョー・ゴメス。枠に収めれば決まりだったボレーは、右に逸れてしまいました。前半は0-0。後半最初のチャンスは、ノッティンガム・フォレストです。アリソンのミスキックをカットしたジェームズ・ガーナーがキーナン・デイヴィスに送ると、1対1になった守護神は足元に入って責任を取りました

53分、ビルドアップからの縦パスを奪ったナビ・ケイタが、フィルミーノとワンツーをかわして左のジョッタにラストパス。右足のコントロールショットは、ホーヴァスが左に反応してキャッチしました。59分、ボックス右に侵入したエリオットのクロスがクリアされると、ダイレクトで打ったジョー・ゴメスの一撃もGKが落ち着いてさばいています。

クロップ監督が動いたのは64分。チェンバレン、フィルミーノ、ナビ・ケイタ、エリオットを一気に下げ、ルイス・ディアス、南野拓実、ヘンダーソン、チアゴ・アルカンタラの4枚代えです。64分、浮き球の処理を誤ったジョー・ゴメスがブレナン・ジョンソンにパスを出してしまいますが、右足のシュートはファン・ダイクがブロック。残り20分を過ぎても、リヴァプールはゴールレスです。

76分、イエーツが右のブレナン・ジョンソンに展開した速攻で、一気に3人がゴール前へ。アーリークロスをもらったツィンカーナゲルは、アリソンのポジションを気にしたのか、決定的なダイレクトショットを右に外してしまいました。直後、ツィミカスが珍しく右足のクロス。走り込んだジョッタがぎりぎりでつま先に当て、ボールは右のサイドネットに吸い込まれました。

0-1となった85分、左にいたガーナーが縦に出した素晴らしいスルーパスで、イエーツがアリソンと1対1。GKをかわした22番が転倒したシーンをVARでチェックすると、GKの腕に自ら足をかけており、ジャッジはゴールキックです。89分、ツィミカスを切り返しでかわしたブレナン・ジョンソンのクロスは、中央でフリーだったイエーツへ。ヘディングシュートは力がなく、アリソンが正面でキャッチしました。

最後まで攻め続けたノッティンガム・フォレストに足りなかったのは、シュートの精度です。スコアは0-1と僅差ですが、オンターゲットは1対7。タイムアップの笛が鳴ると、熱狂的なサポーターたちは、強豪を苦しめた選手たちを称えるチャントをがなり続けています。最もレッズを苦しめたのは、ガーナーでもブレナン・ジョンソンでもイエーツでもなく、スタンドに陣取った絶対的多数のプレーヤーだったのかもしれません。

何とか勝ち切ったリヴァプールは、ウェンブリーの準決勝でマンチェスター・シティと戦うことになりました。チャンピオンズリーグで両者ともにベスト4進出を決めたとしても、次の直接対決でどちらかの夢が潰えます。素晴らしい旅を続けるのは、偽9番を操るペップか、最強フロントスリーを擁するクロップか。CL準々決勝ファーストレグ、2強が激突するプレミアリーグ32節、セカンドレグ、FAカップ準決勝は4連戦となります。(ディオゴ・ジョッタ 写真著作者/Ardfern)


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