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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ネグレドハットトリック!マンチェスター・シティ、驚愕の6発大勝でキャピタルワンカップ決勝当確!

当然ですが、ウエストハムを応援していました。キャピタルワンカップ準決勝のお話です。マンチェスター・ユナイテッドは昨日の第1戦を2-1で落としたものの、第2戦でクリーンシートもしくは2点差以上で勝利すれば決勝進出です。プレミアリーグ4位が既に赤信号で、欧州への扉はキャピタルワンカップとチャンピオンズリーグの2つとなれば、マンチェスター・シティの準決勝敗退を祈るのが人情というものです。ああ、それなのに…。

しかしまあ、マンチェスター・シティの相変わらず強いこと。プレミアリーグで、ノーウィッチ相手に7-0という恐ろしい試合がありましたが、今日はそれに負けず劣らずの壮絶なゴールラッシュでした。ウエストハムは、プレミアリーグでは現在ブービーの19位。サム・アラダイス監督の解任がささやかれていますが、このサッカーではそれもやむなしです。最終ラインを上げて前でチェックするのか、後ろをしっかり締めるのかが不明確で、中途半端なDFラインの裏をマンチェスター・シティにいいように使われてしまいました。

タイスコアで試合が進んだのは、わずか10分という短い時間でした。11分、ヤヤ・トゥレがセンターサークル手前から出した縦へのロングパスに、ネグレドが左足で合わせてさっそくマン・シティが先制です。これはスーパーゴールでしたね!後ろからくる滞空時間の長いボールを、そのままゴール右隅に強く蹴り込むというのは簡単な技ではありませんが、左足ボレーの正確さがこのスペイン代表FWの魅力のひとつです。縦パス1本で、あっけなく1-0。ウエストハムを応援しながらも、あまりにも早い時間の先制点に、もう気持ちが萎えそうです。

この後は、完全にマンチェスター・シティペース。ナスリとヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァのパスワークが素晴らしく、とりわけナスリがキレキレです。これだけホームチームの調子がいいのに、なぜウエストハムはゴール前に立てこもる専守防衛策を選ばなかったのでしょうか。彼らが決勝にいくなら、アウェイゲームを最少得失点差に抑え、ホームで幸運な勝利をおさめるしかなかったはずです。ところが、まるで使ってくださいといわんばかりのスペースがネグレドとジェコの目前に広がっており、25分、ジェコのパスをフリーで受けたネグレドが長いタッチのドリブルでゴール前に飛び出し、スライディングしながら左足で強く蹴り込んで2点めを決めました。

こうなると、ゲームは緊張感を失ってきます。ここまでカウンターで2~3人の少人数が絡み、得点を重ねてきたマンチェスター・シティでしたが、39分の3点めは、何とひとりです。仕掛け人はヤヤ・トゥレ。ハーフライン付近でボールを受けた彼は、そのままドリブルで独走。ウエストハムDFはプレッシャーをかけられず、ペナルティエリア手前で右に持ってクロスに打ったシュートがGKの足元を抜きます。前半は3-0。ここでコールドゲームとして、後半とボレイングラウンドでのセカンドレグをキャンセルしてもいいくらいの、圧倒的な大差です。

後半に入ってたった3分の48分、マンチェスター・シティが見事なコンビネーションでDFを翻弄し、ネグレドのハットトリックが決まります。ナスリから中央でポスト役に入ったジェコにつないだボールを、左に走ったダヴィド・シルヴァに通し、ラストパスは相手DFに当たりながらもファーサイドに抜けるグラウンダー。ネグレドは冷静に逆クロスにボレーを決め、4-0。…ここからの40分は、マンチェスター・シティのフォーメーション練習です。50分には、FKを外したヤヤ・トゥレが笑っています。これ以上無理する必要はなく、かといって獲れる点を獲らない理由もありません。

手なりで攻めるマンチェスター・シティは、60分にはダヴィド・シルヴァのスルーパスに抜けたSBクリシーが、ニアに走り込むジェコに合わせて5-0とすると、89分にもジェコがダメ押しの一発を決め、結局6-0。「10点獲れば、得失点差でプレミアリーグ優勝」という状況だったら、彼らはもう4点獲ったでしょうね。絶句して沈黙するか、爆笑して踊り出すか、タイトルを争う相手としては、やってられなくなるような強さで、マンチェスター・シティが事実上、決勝進出を決めました。

マンチェスター・シティとのダービーマッチを語る前に、サンダーランドに勝たないといけないのですが、それはさておき、私がブックメーカーだったら、「キャピタルワンカップの優勝チーム」というベットにはオッズはつけず、華麗にスルーしてしまうでしょう。戦う前からひるみまくってますが、しかし、こっちは本気です。優勝候補のライバルチームには、こんな一句を突きつけておくこととしましょう。

蹴球は 何が起こるか わからない

おっと、これはそっくりそのままサンダーランドからいただいてしまいそうな言葉ですね。いかん、いかん。

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