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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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お約束の「エティハドで大爆発!」FAカップ再試合は、マンチェスター・シティが5発圧勝!

勝ちたかったら一太刀で殺せ、ですね。マンチェスター・シティを倒すのに、2試合もチャンスはもらえないということでしょう。ブラックバーンがホームでとどめを刺せなかった瞬間、この結果は決まっていたのかもしれません。それにしても、毎度のことながら残酷です。プレミアリーグのクラブがことごとくやられたように、ブラックバーンもFAカップ3回戦再試合で5-0と一方的に叩かれ、傷心のままにエティハド・スタジアムを後にすることになりました。

とはいえ、マンチェスター・シティはチームとしては決してよくありませんでした。クリシー、マイカ・リチャーズの両SBは、やはりサバレタ、コラロフと比べると攻め上がりに迫力を欠きます。開始から40分を過ぎても、ゲームは淡々と流れ、両者とも決定機をつかめません。これはブラックバーンががんばっているというより、マン・シティのほうに何が何でも点を獲るという気迫がないようにみえます。このまま前半は、0-0で終了するものと思われました。

ところが46分、ブラックバーンは最高に痛いタイミングで先制を許してしまいました。右サイドに流れたフェルナンジーニョのクロスを、ゴール正面に飛び込んで完璧なヘッドで叩いたのはアルバロ・ネグレド。クロスをブロックできなかったことよりも、右サイドで3対2の数的優位を創られてしまったのが敗因でしょう。前半、1-0。ブラックバーンは後半、ゴールを奪いにいかないといけなくなってしまいました。

サッカーでは、「最初と最後の5分に気をつけろ」とよくいわれますが、このゲームは、その教訓を映像に仕上げたかのような展開でした。後半の立ち上がり、開始わずか2分。ハーフライン付近の左サイドから放り込まれた縦パス1本にネグレドが完全に抜け出し、GKとの1対1を簡単に決められてしまいます。ハーフタイムをはさんで、たった3分間の悪夢。こうなってしまえば、プレミアリーグの強豪クラブでもこのチームを止めることはできません。

67分、ヘスス・ナバスのグラウンダーを、ジェコがニアからゴール右上に叩き込んで3-0。73分には、交代で入った負傷明けのアグエロが、ジェコの落としを左足で強引にねじ込んで4点め。締めは、またもやヘスス・ナバス&ジェコです。79分、右サイドを自由に駆け上がるヘスス・ナバスのクロスを、「アグエロがいても簡単にサブには下がらないぞ」とばかりに10番が右足インサイドで軽く合わせ、5-0。プレミアリーグでは、ここからさらに追加点を奪われたチームが3つもありましたが、この日は5本で勘弁してもらえたようです。ブラックバーンのCBは、後半に入ると、最初の45分の守備が嘘のようにクロスに対して後手にまわり、マンチェスター・シティのシンプルで速い攻撃を止められませんでした。

勝利は予定通りだったのでしょうが、マンチェスター・シティの収穫は、ケガをしていたアグエロやマイカ・リチャーズを使い、プレミアリーグの前にコンディションを上げられたことと、若手のヒュースを試せたことでしょう。さほど体力を使うことなくミッドウィークのゲームを快勝できて、むしろいい感じで週末のカーディフ戦に臨めるはずです。しかし、5-0ですか…。エティハドの悪魔は、相手がプレミアリーグのクラブでなくても容赦してくれないということを思い知っただけの90分でしたね。みなさん、プレミアリーグ後半戦も、気をつけましょう!

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“お約束の「エティハドで大爆発!」FAカップ再試合は、マンチェスター・シティが5発圧勝!” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    シティの勢いが止まりませんね(^^;
    これでコンパスの横にもう一人いいCBがいたらと考えると恐ろしいです(笑)

    プレミアの上位クラブでエティハドが残っているのはチェルシーだけですね
    2月にあの牙城を崩せればいいんですが果たして…

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    止まりませんねぇ…。同じ街のライバルでもあり、キャリアの絶頂期にある選手をじゃぶじゃぶ買ってきているマンチェスター・シティより、過去に対する反省からか最近マジメに若手獲得&育成に取り組んでいるアブラモヴィッチさんや、10年ぶりのタイトルに燃えるヴェンゲル氏にプレミアリーグを差し上げたいと思ってますので、エティハド道場破り、ぜひがんばってください。

    これでチェルシーが惨敗したら、ペジェグリーニさんにプレミアリーグを持っていかれても致し方なし、ですね。

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