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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【番外編】ボールのもらい方のよさとパスの多彩さでゲームを掌握!本田圭祐、ACミランデビュー!

できればプレミアリーグ、エヴァートンやリヴァプールあたりでその雄姿を観たかったのですが、「子どもの頃からの夢」といわれては「よかったね。がんばれ」というしかありません。本田圭祐が、1月12日のサッスオーロ戦でセリエAデビュー。昨日のコッパ・イタリア5回戦、セリエB所属のスペツィア戦では、イタリアでの初ゴールを決めました。…すみません。この話は、プレミアリーグと何の接点もありませんが、あっさり通り過ぎることができず、パソコンに向かっている次第です。

トップにいちばん近いところにいるMFにとっては、パスや組み立てもさることながら、仕事の半分は点を獲ることなので、まずはいい滑り出しとファインゴールに「おめでとう!」ですね。ここでは、本田圭祐のプレイとACミランについての雑感を、いくつか書かせていただければと思います。

セリエAデビュー戦となったサッスオーロ戦は、2-4で負けているところからの途中出場。ポジションは右MFで、プレイ時間は戦前の予想より長い31分でした。当然ながらまだ周囲とのコンビネーションができておらず、コンディションもベストとはいえないなかでは、相当いい自己紹介だったのではないかと思います。

何よりもよかったのは、ゴールに向かうプレイが多く、積極的にシュートを放っていたことです。ピッチに入って間もなく打ったヘディングシュートは味方に当たり、83分に左にいたモントリーヴォからのパスを受けて、ダイレクトで放った左足ミドルはポストを直撃!今ひとつ運には味方してもらえませんでしたが、キックの正確さと競り合いでのフィジカルの強さは、ミラノからやってきたサポーターにも充分アピールできたでしょう。ボールをもらうと、前線にいる選手にぶつける挑戦的なパスを何度となくフィード。1年前と比べると見違えるようにうまくなった右足クロスも、危険なエリアを突いていました。残念だったのは、「初出場・初ゴール」とはならなかったことと、FKのミスキック、そしてチームが3-4で負けたことですね。今後、FKとPKを蹴りたいなら、周囲の信頼を得られるいいキックを早いタイミングで数多く見せておく必要があると思います。

そして昨日のスペツィア戦は、トップ下で初先発です。この試合は、相手が弱かったのは確かですが、いくつか中盤でのボールロストはあったものの、全体としてはナイスプレイ!だったのではないでしょうか。時折、本拠地スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァのひどい芝に足を取られるシーンはありながらも、緒戦にはなかったサイドチェンジをうまく織り交ぜ、中盤を支配できていました。特によかったのは、「ボールのもらい方」でしょう。相手が出しやすいタイミングに合わせて、適切なポジションにすっと入ってくるホスピタリティの高い動きは、プレミアリーグで苦戦している香川真司も見習うものがあるのではないでしょうか。24分のザッカルドの頭に合わせたFKも素晴らしいボールで、FWパッツィーニの外しまくりがなければ、2つ3つ、アシストがついていてもおかしくありませんでした。

そして記念すべき初ゴールは、47分のチーム3点めとなるダメ押しゴールです。精度の高いモントリーヴォのミドルシュートをGKが弾いたところにいち早く走り込み、無人のゴールに難なくプッシュ!これもまたトップ下の仕事、という爽快な一発でした。やはり点を獲ると、味方の信頼もサポーターの評価も一気に上がります。この後、前線でのボールカットから3対2の場面を創り、パッツィーニに完璧なラストパス。11番がまたしてもこれを左に外すのを見届け、64分にお役御免。さすがに3点獲ってホームで負けるわけにはいかず、結果、3-1でミラン勝利です。翌朝の現地紙では、そうはいっても1ゴール1アシストだったパッツィーニとともに、最高の評価を受けていました。

日本代表の岡崎慎司のように裏に走ってくれるパッツィーニや、パスセンスのあるロビーニョ、カカは、本田圭祐にとっては一緒にやりやすいプレイヤーでしょう。今後、連携が取れてくれば、ゴールもアシストもかなり積めるのではないでしょうか。それにしても、ACミランのDFラインはお粗末ですね。本田が活躍したとしても、あのザルのような守備陣には2~3人補強しないと、順位を上げられないと思います。きっと、来季は欧州の舞台で本田を観ることはないのでしょうね。未練がましいですが、「だからプレミアリーグにくればよかったのに!」と、思わずいってしまいそうになります。あ、すみません。もういっちゃってますね。…本田圭祐プレミアリーグ待望論はしばし封印して、次なるグッドニュースを待つこととしましょう。

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“【番外編】ボールのもらい方のよさとパスの多彩さでゲームを掌握!本田圭祐、ACミランデビュー!” への3件のフィードバック

  1. ナツメ より:

    市場が開くたびに噂が上がったので個人的には残念です、まあお隣さんに行かれるよりはよかったですが笑
    こぼれ球に反応して走り込んでシュート、の一連の動作が良い感じで力が抜けていましたね。相手のレベルや試合展開を差し引いても、ミランの初先発で初ゴールを傍目には簡単に決めたようにみせるのですから技術もそうですがやはりメンタルの強い選手ですね。

    —–
    いつも楽しく読んでます♪
    本田の試合は見れてなくゴールシーンしか見てませんが、初ゴールを早めに決めれて良かったなとほんとに思いました。
    リバプールファンとして来てほしかったようなそうじゃなかったような(笑)まあミランでの活躍を願います。

  2. せお より:

    私はグーナーで、本田ファンなのでプレミアに来なくて本当によかったと思います。笑

  3. makoto より:

    浮気性なリバサポさん ナツメさん せおさん>
    やはり、どのクラブのファンかによって、思いがいろいろですね。私は「マンチェスター・ユナイテッドサポーターで、かつ香川は応援している」のですが、自分の応援しているクラブに好きな日本代表選手がいるのは、幸せなようでいて結構複雑です(代表戦の影響で試合に出られない時や、勝ったけど香川のパフォーマンスが低調だったとき、など)。

    それでも、本田にはプレミアリーグに来てほしかったんですけどね…。ダヴィド・シルヴァのような活躍は充分できるし、今の厳しいミランに行くよりいいキャリアが積めるのでは?と思った次第です。

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