イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

トッテナムはまさかのホーム敗戦!FAカップ5回戦結果&準々決勝組み合わせ

ノースかビッグか、今季のFAカップファイナルではロンドンダービーが観られるのではないかと期待していたのですが、その可能性のひとつが消えてしまいました。まさかトッテナムがここで負けるとは…。 プレミアリーグ5連勝を含む8戦連続負けなしを続けていたチームが、ホワイト・ハート・レーンで沈黙するとは思いませんでした。しかも相手は、以前の勢いを完全に失ったクリスタル・パレスです。年明けからの9試合を2勝1分6敗、プレミアリーグでは勝利なし、ホームで3敗。最近7試合は、2ゴール以上奪った試合はゼロ。セルハーストパークにトッテナムを迎えた1月のプレミアリーグ23節は、1-3の完敗でした。サッカーは、何が起こるかわかりません。

フィオレンティーナとのヨーロッパリーグや、2位につけているプレミアリーグの日程をにらんで、ポチェッティーノ監督はエリクセン、アルデルヴァイレルトをベンチスタートとしました。3分、ソン・フンミンが左から蹴ったCKにデル・アリが飛び込み、ダイビングヘッドをゴールの中にいたキャバイェが何とかはね返したビッグチャンスに、早くもホームチームの楽勝を想像したのですが、事はそううまくは運びませんでした。直後にザハが右からクロスを上げ、逆サイドにいたジョードン・マッチがダイレクトで中に折り返したシーンは、ベンタレブの手にボールが当たるもお咎めなし。14分にはクリスタル・パレスGKヘネシーのキックが最前線に通り、ゴールに向けて浮かしてしまったカイル・ウォーカーのヘッドをGKフォルムがポストの手前で掻き出すピンチがありました。スパーズのDFラインには、1週間前のマンチェスター・シティ戦では感じられた落ち着きがありません。

23分、トッテナムに2度めの決定機。ソン・フンミンが単独でドリブル突破を図り、2人をかわして左から抜け出しかけると、シュート態勢に入ったところをデラニーにカットされるものの、フォローしたデル・アリが右隅を狙ったコントロールショット。ボールは左右のポストを次々と叩くものの、ゴールのほうには向かってくれずにクリアされてしまいます。41分のハリー・ケインの直接FKはGKヘネシーがセーブ。0-0ながらホームチームが優勢だったゲームは、前半終了直前、クリスタル・パレスがワンチャンスを活かします。右からドリブルで上がったザハがダニー・ローズを自分に引きつけマーティン・ケリーをフリーにしたのがお手柄でした。外から上がってきたケリーは、ニアを狙う際の鉄則であるGKの肩越しを突く強烈なシュート。フォルムは弾き出せず、0-1で後半です。

プレミアリーグ2位の好調チームの敗因を短くまとめるなら、「決めきれなかった」という言葉に尽きるでしょう。ハーフタイムにデンベレが去り、エリクセン登場。右サイドを突破したデル・アリのグラウンダーに、ハリー・ケインがラボ―ナを空振りしてファーのオノマーの足元に届いたシーンが最大のチャンスでしたが、ミスタッチしたシュートは枠の外に逸れていってしまいました。62分にカイル・ウォーカーが戻したボールをダイレクトで狙ったエリクセンのシュートは、GKがキャッチしやすい高さに飛んでしまいます。

「何も不満はない。われわれは試合に勝つために充分なチャンスをつくったが、ミスがあり、少しばかり運がなかった。この結果を受け入れなければいけない」とポチェッティーノ監督が嘆いたように、ハリー・ケインやオノマーのシュートは枠をぎりぎり外れるか、ゴール直前でDFにカットされ、1度も追いつけないままタイムアップの笛。勝利にふさわしいサッカーをしていたチームは、勝利にふさわしいフィニッシュがひとつだけあったチームに敗れました。両者の直近の戦いぶりを知る人にとっては、ジャイアントキリングと表現したくなる結果です。

チェルシーがマンチェスター・シティに大勝した後、スタンフォード・ブリッジではFAカップ準々決勝の組み合わせ抽選がありました。サッカーの神様は、アーセナルの3連覇を企画しているのでしょうか。チェルシーは、「次はあなたたちが消えてね」といわれているかのような、グディソンパークのエヴァートン戦。ハル・シティとリマッチとなったガナーズは、勝てばエミレーツでワトフォード戦です。本日試合があるマンチェスター・ユナイテッドは、シュルーズベリーに足をすくわれなければ、こちらもホームでウェストハム。クリスタル・パレスはアウェイでレディングですが、決勝が視野に入ってきたパーデュー監督は、プレミアリーグよりもこちらの優先順位を高くしているかもしれません。優勝まであと3試合。FAカップ準々決勝は、3月11日~14日に開催されます。

■FAカップ5回戦 2/20~21結果
アーセナル 0-0 ハル・シティ
レディング 3-1 WBA
ワトフォード 1-0 リーズ・ユナイテッド
ボーンマス 0-2 エヴァートン
チェルシー 5-1 マンチェスター・シティ
トッテナム 0-1 クリスタル・パレス
ブラックバーン 1-5 ウェストハム

■FAカップ5回戦 2/22
シュルーズベリー VS マンチェスター・ユナイテッド

■FAカップ6回戦組み合わせ
レディング VS クリスタル・パレス
エヴァートン VS チェルシー
アーセナルorハル・シティ VS ワトフォード
シュルーズベリーorマン・ユナイテッド VS ウェストハム

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“トッテナムはまさかのホーム敗戦!FAカップ5回戦結果&準々決勝組み合わせ” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    理由は何であれ負けたことは非常に残念です。ポチェ監督は本気で何かしらのトロフィーを狙っていたと思うので。
    ELの優先度は正直当初程高くは無いですが負けて良い試合などありませんしUEFAポイントの事もあるので切り替えて勝ち進むことを期待しています。

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    FAカップは残念でしたが、ぜひ、ヨーロッパリーグで上位に食い込んでほしいです。セビージャをはじめとする他国の「ELスペシャリスト」相手にいちばん戦えるチームだと思います。

コメントを残す