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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

幸運アーセナル!ウェルベック&ウォルコットの5発で、若手主体のセインツに圧勝!

直近3シーズンの公式戦で2勝1分4敗。2012-13シーズンにサウサンプトンがプレミアリーグに復帰してからは、アウェイで勝利なし。先週のバーンリー戦で退席を命じられ、ベンチ入り禁止4試合という重い処分が下されたヴェンゲル監督抜きの最初の試合が、よりによって天敵セインツとは…。グーナーのみなさんは、ハラハラしながらキックオフを待っているのではないでしょうか。両者とも、ミッドウイークのプレミアリーグをにらんでメンバーを落としてきています。アーセナルのスタメンを見てみましょう。GKオスピナ、DFベジェリン、ムスタフィ、ホールディング、ギブス。中盤にはメイトランド=ナイルズ、ジェフ・レーヌ=アデレード、チェンバレン、ウォルコット、ルーカス・ぺレス、トップには、今季初先発のウェルベックが入っています。

立ち上がりから好調のアーセナル。3分の速攻はきれいでした。巧みなスルーでベジェリンを走らせ、縦パスを受けて右から上がったウォルコットがグラウンダーを中に折り返すと、レーヌ=アデレードのボレーはDFがかろうじてブロック。試合のペースを掌握したガナーズは、12分にもベジェリンが右サイドを突破しますが、これはグラウンダーが合いません。しかし15分、先制はアーセナル。メイトランド=ナイルズの楔を受けたルーカス・ぺレスが、ラインの裏に流した素晴らしいダイレクトパスで9割決まりです。ウェルベックは、さすがストライカー。GKを引きつけてつま先で浮かし、枠に流し込む落ち着いたフィニッシュでした。勢いに乗ったガナーズは、22分に追加点を奪います。自陣から前線のウェルベックに一発でロングを通したのはチェンバレン。つま先を使ったトラップは見事、シュートはうまく当たらなかったものの、GKの股間にうまく転がりました。

セインツが反撃に出たのは24分。シムズのドリブルをメイトランド=ナイルズがカットすると、オスピナの飛び出しが遅れてボックス左でシェーン・ロングにボールをキープされてしまいます。7番が左に落とすと、シムズがクロス。クリアをホイビュルクが叩いたときには、オスピナは戻り切っていませんでした。32分にもシェーン・ロングがもらったFKで、ホイビュルクが巻いたシュートがポストすれすれを通過。ガナーズ守備陣がシェーン・ロングやシムズを止めるのに苦労していただけに、35分の3点めは効果的でした。パスミスを拾ってシンプルに仕掛けたこのゴールも、ルーカス・ぺレスとウェルベックのワンツーで決まりです。ウェルベックの折り返しをプッシュしたのはウェルコット。アーセナルのスタッフと選手たちは、0-3の折り返しは想像していなかったでしょう。若手を6人起用したセインツにとって、大事なのはプレミアリーグと決勝に辿り着いたEFLカップなのでしょう。

後半のセント・メアリーズに、勝負を争う空気はありません。速攻主体のチームに完全にシフトしたアーセナルは、52分にもウェルベックのドリブル突破から右のルーカス・ぺレスへとつながり、ベジェリンのボレーがGKルイスを脅かします。65分のアレクシス・サンチェス登場は、本人が出たいといいだしたのでしょうか。疲労が気になるものの、契約を延長するためにも、ずっとベンチに置いておかないほうがよさそうです。69分の4点めは、チェンバレンの縦パスで右にまわっていたアレクシスがゴールラインまで抉り、空いていたウォルコットに打たせた完璧な崩しでした。84分のカウンターは、今度はアレクシス・サンチェスが左から上がり、右からボックスに入ったウォルコットに優しいラストパス。ボレーを左隅に流し込んだ14番は、復帰戦をハットトリックで飾りました。アーセナルは0-5の圧勝で、5回戦進出です。

1月11日のEFLカップ準決勝ファーストレグで、セインツがリヴァプールに惨敗していれば、ピュエル監督はミッドウイークのアンフィールドでメンバーを落とし、FAカップはそれなりの顔ぶれを揃えたのではないでしょうか。戦前はクジ運が悪いとされていたアーセナルは、実は最も戦いやすい相手を引いたのかもしれません。ウェルベック、ルーカス・ぺレス、ウォルコットが結果を出したチームは、次のワトフォード戦に気分よく臨めます。いや、それにしてもウェルベックの身体能力は凄い!これほど素晴らしいストライカーをアーセナルに譲るクラブがあるとは、プレミアリーグの奥の深さは計り知れません。

他会場では、トッテナムが0-2からリーグ2(4部相当)のクラブをひっくり返し、ジャイアントキリングを回避。チェルシー、ボロ、マンチェスター・シティとレッズを除くプレミアリーグ勢は順当に勝ったのですが、チャンピオンシップでワンツーのニューカッスルとブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンの敗戦はサプライズでした。本日は、ハル・シティ、ワトフォード、マンチェスター・ユナイテッドが登場します。何かあるとすれば、ハル・シティぐらいだと思われるのですが…。

【FAカップ4回戦日程・結果】
1月27日(金)
ダービー・カウンティ 2-2 レスター

1月28日(土)
リヴァプール 1-2 ウルブス
トッテナム 4-3 ウィコム
オックスフォード 3-0 ニューカッスル
リンカーン 3-1 ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン
チェルシー 4-0 ブレントフォード
ロッチデール 0-4 ハダースフィールド
バーンリー 2-0 ブリストル
ブラックバーン 2-0 ブラックプール
クリスタル・パレス 0-3 マンチェスター・シティ
ミドルズブラ 1-0 アクリントン・スタンリー
サウサンプトン 0-5 アーセナル

1月29日(日)
ミルウォール VS ワトフォード
フラム VS ハル・シティ
サットン VS リーズ
マンチェスター・ユナイテッド VS ウィガン

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“幸運アーセナル!ウェルベック&ウォルコットの5発で、若手主体のセインツに圧勝!” への3件のフィードバック

  1. 新参 より:

    ウォルコットの復帰はチェルシー戦に向けて好材料であり、ウェルベックとペレスがいい状態に仕上がってきているのもジョーカーとして心強いです。本当にリーグ戦はチェルシー戦に勝ちさえすれば、連勝街道を走り、優勝争いを最後までできそうなんですが…

    FAは優勝、CLはベスト8以上は不可能じゃないように思えるので、引き続き勝ち進んで欲しいです。

  2. makoto より:

    セインツが若手主体だったことで、ある程度勝機はありましたが、ウェルベック、ウォルコットには本当によいリハビリになりました。ウェルベックの伸び白はまだまだありそうで、怪我さえなければ次代ストライカーのエース候補ですね。

    そんな中、期待のヤンガナ三人がまだまだ粗さはあるものの、ハツラツとした動きで躍動してました!特にナイルズはマルチポジションを担える、視野の広い選手に育ちつつあるのが嬉しかったです。また、ルーカスがチームにフィットしてきているのが本当に頼もしいです。彼の攻撃センスは他にないものがあり、ジョーカーやターンオーバーで力を発揮してくれることを期待したいですね!

    —–
    新参さん>
    ウェルベックのプレイの速さと、ルーカス・ぺレスのセンスに拍手です。チェルシー戦に勝てれば、最後までおもしろいことになるのではないかと思います。

    ヤンガナ大好き!さん>
    メイトランド=ナイルズ、よかったですね。先制ゴールの崩し方は見事でした。

  3. Davinci より:

    アーセナル加入後2度の長期離脱を経験したので応援したい選手です。昨シーズンプレミアのレスター戦、FAカップのユナイテッド戦のゴールはどちらも印象深いです。

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