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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スワンズキラーのエリクセンが圧巻の2発!トッテナムが0-3圧勝でFAカップ4強進出!

キックオフからわずか1分、ネイサン・ダイアーが最前線に飛び出し、フォルムと1対1になりかかるも鋭い飛び出しでGKがブロック。プレミアリーグの後半戦を5勝3分3敗と好調のスウォンジーに、油断は禁物です。FAカップ準々決勝をアウェイで戦うトッテナムは、負傷したハリー・ケインの代役にソン・フンミン。2列めにラメラ、ルーカス・モウラ、エリクセンが並び、センターにはシソコとエリック・ダイアー。最終ラインのトリッピアー、ダヴィンソン・サンチェス、フェルトンゲン、ベン・デイヴィスはいつもの顔ぶれです。効果的なロングフィードを使いながらサイドを攻めるスパーズは、11分に天才プレーメイカーの見事なミドルで先制しました。

右サイドからドリブルで仕掛け、モーソンとバートリーが当たってこないのを見て左足でコントロールショットを放ったのはクリスティアン・エリクセン。左のサイドネットに吸い込まれた一撃に、GKノルフェルトは反応できませんでした。スパーズの司令塔は、スワンズとの公式戦9試合めで7ゴール5アシストの荒稼ぎ。勢いに乗ったアウェイチームは、14分にも決定機を創ります。右に流れたエリック・ダイアーがニアにいたルーカス・モウラにパスを通すと、元スパーズのトム・キャロルを簡単に抜き去ったドリブラーが右足でシュート。インパクトが弱く、ノルフェルトがキャッチしますが、プレミアリーグ14位はボックス手前でのチェックを厳しくしなければなりません。

23分、エリクセンがラインの裏に浮かした縦パスにソン・フンミンが反応し、持ち込んで放った左足シュートがクロスバーの下にヒットしてゴールイン。ラインズマンの旗が上がり、サポーターの安堵の声がリバティスタジアムを支配しますが、どうやらVARの出番です。映像ではDFと並んでいるようにも見えましたが、ジャッジは変わらず0-1のまま。30分の速攻は、エリクセンが左のラメラに展開し、ゴール前にきわどいグラウンダーが入りますが、ルーカス・モウラは1歩及びませんでした。37分、ショートコーナーの流れから右のラメラがエリクセンに預けると、左足の強烈なミドルはバーを直撃!1分後にエリクセンが蹴ったCKは、エリック・ダイアーのヘッドが惜しくもに外れました。

前半終了間際の46分、スパーズに追加点が入ります。シソコの縦パスをもらったラメラが中央に持ち込むと、左のコースを切らなければならなかったバートリーが右足で巻いたシュートを許してしまいます。セオリー通りに右をケアしていたノルフェルトは、まったく動けず0-2。プレミアリーグ出場3試合のDFが、緩いチェックで2失点の元凶となってしまいました。カルバリャル監督は、ハーフタイムにノートンを下げてナルシンを投入。先に1点返せれば、勝負はわからなくなります。

開始早々にラッシュをかけたスワンズ。ボックス手前でキ・ソンヨンが左に流したボールをオルソンがダイレクトで狙うと、フォルムがかろうじてセーブ。リバウンドに飛び込んだアブラハムのヘッドも、オランダ人GKが左に弾くビッグセーブでゴールを許しません。49分、エリック・ダイアーが左隅に打った素晴らしいミドルシュートは、上に弾き出したノルフェルトの反応が勝りました。ここからしばらくは、左サイドから中に斬り込むルーカス・モウラのドリブルショーが続きます。巧みなフェイントに翻弄されるスワンズ守備陣は、シュートだけは打たせず何とか希望をつないでいます。

60分、ボックス左のエリクセンがヘディングを外に流すと、ソン・フンミンの左足シュートはDFがブロック。2分後、またも白鳥キラーがゴールを決めました。ルーカス・モウラの縦パスで左に流れたエリック・ダイアーがリターンを中に通すと、打てないと判断したルーカス・モウラが後ろにフィニッシュを託します。エリクセンの強烈なシュートは、ノルフェルトのグローブを弾いて左のサイドネットへ。これだけ一方的な展開で3点差なら勝負ありです。73分、素晴らしいドリブルで左サイドを制圧したルーカス・モウラがお役御免で、ジョレンテが登場。3週間前にプレミアリーグデビューを果たしたばかりのブラジル人FWは、ようやく新しいチームに慣れてきたようです。

80分にファン・デル・ホールンが若いロバーツに代わると、ポチェッティーノ監督はラメラをデル・アリ。85分の左からのFKは、エリクセンの強いキックをGKが弾いて混戦となるも、ジョレンテは打ち切れません。反撃を許さなかったスパーズが順当にスワンズを下し、セミファイナル進出を決めました。

最も輝いていたのは2ゴールの天才エリクセンですが、普段は控えのシソコとルーカス・モウラの積極的なプレイも目を引きました。カウンター、サイド攻撃、縦に速いパスを通す中央突破と攻め方が自在なポチェッティーノ監督のチームは、1-4で勝ったプレミアリーグのボーンマス戦に続いて文句なしのワンサイドゲーム。アレクシス・サンチェス、モラタと前線に不振の選手を抱えるライバルクラブに対して、ワントップも2列めも好調なスパーズが一段上に見えます。セミファイナルと決勝を今季ホームとして使っているウェンブリーで戦える彼らが、今や優勝候補の最右翼。マンチェスター・ユナイテッドの優勝を祈っているのですが、デ・ヘア無双に期待するしかなさそうです。いやー、強い。CLでもっと観たかった…。競馬ではついつい大穴を買ってしまう私でも、FAカップ優勝チームを贔屓目抜きで当てろといわれれば、しぶしぶながら白に一票です。

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