イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

鉄壁だった後半の守備。ワンチャンスを活かしたマン・シティがアーセナルを封じて5回戦進出!

ハーランド、デブライネ、グリーリッシュ、マフレズ、ロドリ、ギュンドアンを揃えたペップに対して、アルテタは1.5軍です。FAカップ4回戦、マンチェスター・シティVSアーセナル。「早すぎる事実上の決勝戦」は、プレミアリーグの前哨戦でもあります。

ペップの最終ラインはリコ・ルイス、ジョン・ストーンズ、アカンジ、ナタン・アケ。国内カップのGKはオルテガです。アーセナルもゴールマウスはマット・ターナーで、最終ラインに冨安健洋、ホールディング、ガブリエウ、ティアニー。中盤にトーマス、ジャカ、ファビオ・ヴィエイラ、前線にサカ、エンケティア、トロサールという布陣です。

キックオフからしばらくは、ボールが落ち着かない展開が続いています。マット・ターナーのミスパスを奪った3分のチャンスは、ハーランドとデブライネのパス交換から、ロドリのミドルがクロスバーを越えていきました。5分にドリブルで仕掛けたのはトロサール。ファーに入ったクロスをダイレクトで叩いた冨安健洋の強烈な一撃は、オルテガが右に弾き出しました。

ハーランドの最初の決定機は9分。アカンジの縦パスをホールディングがクリアできず、こぼれ球を追ったストライカーの前で飛び出したマット・ターナーが先に触りました。宙に浮いたボールをゴールに背を向けて受けたハーランドは、後方に浮かして枠を狙うも、ゴールマウスをカバーした冨安が冷静にカットしています。

マン・シティの厳しいプレスに対して、マット・ターナーが蹴るシーンが目立ち、ガナーズは主導権を握ることができません。ガナーズの2列めは、中盤で受けようとするロドリ、ギュンドアン、リコ・ルイスを徹底的にチェック。サカ、ファビオ・ヴィエイラ、トロサールとつながった21分の速攻は、ボックスに持ち込んだ19番のシュートをオルテガが左に飛んでセーブしました。

ロドリのロングフィードがマフレズに通ったのは25分。左足のシュートをジャカがブロックすると、二次攻撃から左足で巻いたデブライネのミドルは、曲がり切らずファーポストの脇を抜けていきます。33分、またもトロサールが左サイドを突破。高速クロスをニアで受けたエンケティアは、ボレーがニアポストの外に逸れてしまいました。

38分に縦のボールを追ったハーランドは、シュートの瞬間にガブリエウに体を当てられ、右に外しました。マン・シティのエースは、珍しく前半だけで15本のパスを味方に出したものの、通ったのは8本のみです。前半終了間際に足を痛めたジョン・ストーンズは、ラポルテにチェンジ。シュート数5対4、オンターゲット1対2は互角の展開といっていいでしょう。

アルテタ監督は、ハーフタイムに2枚代えを敢行。ホールディングをサリバ、トーマスをサンビ・ロコンガにスイッチしています。51分、サンビ・ロコンガがミスタッチを奪われ、カウンター発動。デブライネがボックス左に出したパスにハーランドが先着した瞬間、冨安健洋が倒れ込みながら体を入れて奪いました

55分に右からボックスに入ったのはマフレズ。外からまわったデブライネの高速グラウンダーは、マット・ターナーが右に倒れて手に当てました。ペップが手を打ったのは57分。マフレズとリコ・ルイスが下がり、フリアン・アルバレスとカイル・ウォーカーです。後半開始から15分が過ぎても、両者ともにシュートがありません。

64分、フリアン・アルバレスのミドルが左のポストにヒット。ボックス左で拾ったグリーリッシュがナタン・アケに落とすと、右足で巧みに流したボールが逆サイドのネットに吸い込まれました。1-0になった直後、ティアニーとトロサールをジンチェンコとマルティネッリ。66分にジンチェンコの絶妙なアーリークロスが入るも、エンケティアはうまく押し込めませんでした。

75分、サカに代わってウーデゴーアが登場。ペップの最後はデブライネをベルナルド・シウヴァです。81分のフリアン・アルバレスのミドルはGKの正面。85分からの2本のCKは、マン・シティの守備陣が冷静に対応し、シュートを打たせませんでした。

追加タイムに何もできなかったアーセナルは、1-0でジ・エンド。終盤は攻め続けたものの、後半のシュートが1本ではこの結果を受け入れるしかありません。冨安とトロサールの決定的なシュートを止めたオルテガは、こぼれ球に的確に対処し、4枚のDFはクロスを完封しました。ワンチャンスを活かした昨季プレミアリーグ王者の順当勝ちという表現に、違和感はないでしょう。

アルテタのチームの収穫は、ハーランドとデブライネに決定的な仕事をさせなかったこと、トロサールが早期にフィットする感触をつかめたこと、マット・ターナー、ガブリエウ、冨安健洋の素晴らしい守備。懸念材料は、持ち味を出せなかったティアニーと、トーマスの代役としてはもの足りなかったサンビ・ロコンガです。

アウェイで敗れたガナーズは、2月のプレミアリーグはエミレーツで戦えます。ペップもアルテタも、ベストメンバーのガチンコ勝負。今日の展開と結果は、次の勝負の予想には使えないでしょう。ハーランドは爆発するのか。ウーデゴーアとデブライネはどちらがより輝くのか。僅差の一戦を見て、激アツのシックスポインターがますます楽しみになりました。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す