2023.03.20 FAカップ・リーグカップ2022-23FAカップ・リーグカップ
世界を変えたレッドカード3枚!ホームで劣勢のマン・ユナイテッドが逆転でFAカップ準決勝進出!
ここまで3試合を消化したFAカップ準々決勝は、格上のホームチームが順当に勝っています。マンチェスター・シティは、ハーランドがまたもハットトリックを達成してバーンリーに6-0で圧勝。チャンピオンシップで2位のシェフィールド・ユナイテッドは、5位のブラックバーンに3-2で競り勝ちました。
ブライトンはリーグ2(4部相当)のグリムズビー・タウンに5-0で勝利。先発した三笘薫は、90分にDFに当たってコースが変わる幸運な1発を決め、公式戦のゴール数を9に伸ばしています。最後のゲームは、マンチェスター・ユナイテッドVSフラムのプレミアリーグ対決。カゼミーロを使えないテン・ハフ監督は、マクトミネイとザビッツァーをセンターに並べています。
GKはデ・ヘア、4バックはワン=ビサカ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。前線はジェイドン・サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォードとヴェグホルストという顔ぶれです。立ち上がりから、フラムが猛攻。3分に右からのロングクロスがディオプに通ると、枠に収めたヘディングシュートはデ・ヘアが上に弾き出しました。
7分に速攻を仕掛けたのは、古巣対決のアンドレアス・ペレイラ。ドリブルで中央に持ち込んだMFが左に流れたミトロヴィッチに預けると、落としをもらったウィリアンのダイレクトショットは右に逸れていきます。12分にラシュフォードが左から持ち込んだカウンターは、逆サイドでラストパスを収めたヴェグホルストの左足シュートが、レノの正面です。
15分に左から上がったリームのアーリークロスは、ゴール前を横切っていきます。マンチェスター・ユナイテッドのビルドアップはスローで、サイドでもコンビネーションによる崩しがありません。31分、アントニー・ロビンソンのアーリークロスがミトロヴィッチに届きますが、ヘディングは高く浮いてしまいました。
ホームチームが決定機を創ったのは32分。リサンドロ・マルティネスの縦パスをヴェグホルストがザビッツァーに落とすと、左でラストパスを受けたラシュフォードは最初のタッチが流れ、飛び出したレノにシュートを当てるしかありませんでした。40分のザビッツァーのミドルは、レノがセーブ。45分にテテが放ったミドルは右に外れました。
前半終了間際、リサンドロ・マルティネスの縦パスをヴェグホルストが右に流し、サンチョの折り返しにマクトミネイが突進するも、シュートはDFにヒット。スコアレスの前半は、シュート数4対4、オンターゲット3対1という微妙なスタッツで終わりました。
後半開始から間もない47分、フラムが決定機を創出。右からのパスがミトロビッチに入り、競り合ったこぼれ球をパリーニャが左に展開します。ウィリアンのヒールキックがフリーのアントニー・ロビンソンに出ると、右足の強烈な一撃はデ・ヘアがビッグセーブで阻みました。
CKからのウィリアンのミドルも、左に飛んだデ・ヘアがぎりぎりで触ってポストの外。再びCKとなり、ニアに走り込んだディオプがつま先で左に流すと、詰めたミトロビッチがプッシュしました。前半・後半の立ち上がりに猛攻を喰らい、ずるずる引かされて失点を喫するのは、今季のチームが抱える課題のひとつです。
0-1となった53分、縦に入ったボールをヴェグホルストが左のラシュフォードに預けると、折り返しを叩いたブルーノのボレーは右に逸れていきます。テン・ハフ監督は58分にマクトミネイを下げ、アントニーを投入。66分、アンドレアス・ペレイラが右から上げたFKをミトロビッチがヘッドで合わせると、左隅に飛んだボールはデ・ヘアが素晴らしいダイブで右にプッシュしました。
マン・ユナイテッドのカウンターが発動したのは70分。右からドリブルで上がったアントニーが中央にラストパスを入れると、レノをかわしたサンチョがキープし、左隅にシュートを放ちました。外にクリアしたのはウィリアン、しかし触ったのは右腕。VARがハンドを指摘し、オンフィールドレビューの後、PKとウィリアンのレッドカードが宣告されました。
悪態をついたマルコ・シウヴァ監督とレフェリーを小突いたミトロヴィッチも、1発レッド。ブルーノ・フェルナンデスのキックが右隅に決まると、残り15分は11人対9人です。逆転ゴールは、フラムのキックオフから30秒。サンチョのスルーパスでルーク・ショーが左サイドを突破し、グラウンダーに走り込んだザビッツァーがヒールで流し込みました。
83分、ラシュフォードに代わってフレッジ。88分にヴェグホルストとのポストプレーから2人を抜いたアントニーは、レノをかわした後、バランスを崩してしまいました。ゼロトップになったフラムの布陣は、4-4といえばいいのでしょうか。96分、フレッジが右に出したパスでブルーノがフリー。レノと向き合った8番が右足を振り抜くと、ボールはゴール左に突き刺さりました。
マンチェスター・ユナイテッドが3-1で勝ってセミファイナル進出。劣勢だったチームの世界が変わったのは、サンチョのシュートがウィリアンの手に当たった瞬間でした。1-1で11人対10人になったとしても、今日のフラムなら勝てたかもしれません。ミトロビッチの執拗な抗議は、チームを敗戦に向かわせる行為だったといわざるをえません。
16本のシュートのうち、3枚のレッドカード以降が9本。ローテンションだった選手たちは、ロッカールームに引き上げた後、テン・ハフに叱られたのではないでしょうか。いや、あの2人は称えられるべきでしょう。ビッグセーブ連発のデ・ヘアと、鋭いフィードでチャンスを創り続けたリサンドロ・マルティネス。0-1からのPKだったからこそ、彼らはあれほど激昂したのでしょう。
とにかく幸運な勝利でした。準決勝の組み合わせは、ブライトンVSマンチェスター・ユナイテッドと、マンチェスター・シティVSシェフィールド・ユナイテッド。ここまで来たら、ウェンブリーでペップのチームを下し、トロフィーを掲げる姿を見せてもらえればと思います。いやー、危なかった…!(マルセル・ザビッツァー 写真著作者/Steffen Prößdorf)
ブライトンはリーグ2(4部相当)のグリムズビー・タウンに5-0で勝利。先発した三笘薫は、90分にDFに当たってコースが変わる幸運な1発を決め、公式戦のゴール数を9に伸ばしています。最後のゲームは、マンチェスター・ユナイテッドVSフラムのプレミアリーグ対決。カゼミーロを使えないテン・ハフ監督は、マクトミネイとザビッツァーをセンターに並べています。
GKはデ・ヘア、4バックはワン=ビサカ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。前線はジェイドン・サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォードとヴェグホルストという顔ぶれです。立ち上がりから、フラムが猛攻。3分に右からのロングクロスがディオプに通ると、枠に収めたヘディングシュートはデ・ヘアが上に弾き出しました。
7分に速攻を仕掛けたのは、古巣対決のアンドレアス・ペレイラ。ドリブルで中央に持ち込んだMFが左に流れたミトロヴィッチに預けると、落としをもらったウィリアンのダイレクトショットは右に逸れていきます。12分にラシュフォードが左から持ち込んだカウンターは、逆サイドでラストパスを収めたヴェグホルストの左足シュートが、レノの正面です。
15分に左から上がったリームのアーリークロスは、ゴール前を横切っていきます。マンチェスター・ユナイテッドのビルドアップはスローで、サイドでもコンビネーションによる崩しがありません。31分、アントニー・ロビンソンのアーリークロスがミトロヴィッチに届きますが、ヘディングは高く浮いてしまいました。
ホームチームが決定機を創ったのは32分。リサンドロ・マルティネスの縦パスをヴェグホルストがザビッツァーに落とすと、左でラストパスを受けたラシュフォードは最初のタッチが流れ、飛び出したレノにシュートを当てるしかありませんでした。40分のザビッツァーのミドルは、レノがセーブ。45分にテテが放ったミドルは右に外れました。
前半終了間際、リサンドロ・マルティネスの縦パスをヴェグホルストが右に流し、サンチョの折り返しにマクトミネイが突進するも、シュートはDFにヒット。スコアレスの前半は、シュート数4対4、オンターゲット3対1という微妙なスタッツで終わりました。
後半開始から間もない47分、フラムが決定機を創出。右からのパスがミトロビッチに入り、競り合ったこぼれ球をパリーニャが左に展開します。ウィリアンのヒールキックがフリーのアントニー・ロビンソンに出ると、右足の強烈な一撃はデ・ヘアがビッグセーブで阻みました。
CKからのウィリアンのミドルも、左に飛んだデ・ヘアがぎりぎりで触ってポストの外。再びCKとなり、ニアに走り込んだディオプがつま先で左に流すと、詰めたミトロビッチがプッシュしました。前半・後半の立ち上がりに猛攻を喰らい、ずるずる引かされて失点を喫するのは、今季のチームが抱える課題のひとつです。
0-1となった53分、縦に入ったボールをヴェグホルストが左のラシュフォードに預けると、折り返しを叩いたブルーノのボレーは右に逸れていきます。テン・ハフ監督は58分にマクトミネイを下げ、アントニーを投入。66分、アンドレアス・ペレイラが右から上げたFKをミトロビッチがヘッドで合わせると、左隅に飛んだボールはデ・ヘアが素晴らしいダイブで右にプッシュしました。
マン・ユナイテッドのカウンターが発動したのは70分。右からドリブルで上がったアントニーが中央にラストパスを入れると、レノをかわしたサンチョがキープし、左隅にシュートを放ちました。外にクリアしたのはウィリアン、しかし触ったのは右腕。VARがハンドを指摘し、オンフィールドレビューの後、PKとウィリアンのレッドカードが宣告されました。
悪態をついたマルコ・シウヴァ監督とレフェリーを小突いたミトロヴィッチも、1発レッド。ブルーノ・フェルナンデスのキックが右隅に決まると、残り15分は11人対9人です。逆転ゴールは、フラムのキックオフから30秒。サンチョのスルーパスでルーク・ショーが左サイドを突破し、グラウンダーに走り込んだザビッツァーがヒールで流し込みました。
83分、ラシュフォードに代わってフレッジ。88分にヴェグホルストとのポストプレーから2人を抜いたアントニーは、レノをかわした後、バランスを崩してしまいました。ゼロトップになったフラムの布陣は、4-4といえばいいのでしょうか。96分、フレッジが右に出したパスでブルーノがフリー。レノと向き合った8番が右足を振り抜くと、ボールはゴール左に突き刺さりました。
マンチェスター・ユナイテッドが3-1で勝ってセミファイナル進出。劣勢だったチームの世界が変わったのは、サンチョのシュートがウィリアンの手に当たった瞬間でした。1-1で11人対10人になったとしても、今日のフラムなら勝てたかもしれません。ミトロビッチの執拗な抗議は、チームを敗戦に向かわせる行為だったといわざるをえません。
16本のシュートのうち、3枚のレッドカード以降が9本。ローテンションだった選手たちは、ロッカールームに引き上げた後、テン・ハフに叱られたのではないでしょうか。いや、あの2人は称えられるべきでしょう。ビッグセーブ連発のデ・ヘアと、鋭いフィードでチャンスを創り続けたリサンドロ・マルティネス。0-1からのPKだったからこそ、彼らはあれほど激昂したのでしょう。
とにかく幸運な勝利でした。準決勝の組み合わせは、ブライトンVSマンチェスター・ユナイテッドと、マンチェスター・シティVSシェフィールド・ユナイテッド。ここまで来たら、ウェンブリーでペップのチームを下し、トロフィーを掲げる姿を見せてもらえればと思います。いやー、危なかった…!(マルセル・ザビッツァー 写真著作者/Steffen Prößdorf)
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