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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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罰ゲームに激怒する監督、過小評価のストライカー、意外な記録…FAカップ3回戦のトピックス集!

FAカップ3回戦は、本日の夜のウィガンVSマンチェスター・ユナイテッドのみとなりました。名物のジャイアントキリングはゼロ。最大の波乱は、プレミアリーグがリーグ1(3部相当)とドローに終わった2試合です。ルートン0-0ボルトン、ノッティンガム・フォレスト2-2ブラックプール。「チャンピオンシップのブリストルとホームなら楽勝」と予想されていたウェストハムも1-1です。

プレミアリーグ同士の対戦でも、クリスタル・パレスとエヴァートンがスコアレスドローで、ブレントフォードとウルヴスが1-1で引き分けたため、7チームが「ウインターブレイク中のリプレイ」という罰ゲームを宣告されました。楽しみにしていた冬休みを剥奪されるという事実を目前にして、最も怒っているのはブレントフォードのトーマス・フランク監督です。

「あらゆる面で最悪の結果だ。なぜ、リプレイがあるのか理解できない。ドローに持ち込んだウルブズがホームアドバンテージを得るのはわかっているけど、彼(ウルヴスのガリー・オニール監督)も私と同じことをいうはずだ。なぜフットボール界では、誰もこれを変えようとしないのか?もっと賢明な決め方が必要とされている」

クリスタル・パレスのロイ・ホジソンはひとこと、「双方が最も望んでいなかったこと」。ルートンの ロブ・エドワーズ監督は、ボルトンともう一度戦うために、プレミアリーグのバーンリー戦が15日から12日に前倒しというダブル罰ゲームを喰らっています。「今週はいつもと違う週になる。そうならないよう願っていたが、乗り切れなかった」という言葉は、敗者のようです。

唯一「問題ない」といったのはデヴィッド・モイーズ。ウェストハムは3年連続で木曜開催のELとECLを戦っており、ゲームジャンキーになってしまったのかもしれません。悪しきルールは、すぐにでも変えればよいと思う人もいるかもしれませんが、リプレイの臨時収入とプレミアリーグのクラブを迎える満員のホームグラウンドを歓迎する下部リーグのほうが多数派です。

さて、ここからは、FAカップ3回戦で話題になった選手とクラブを紹介しましょう。まずは、現在のプレミアリーグで最も過小評価されているストライカーから。昨夏の入団以降、公式戦28試合15ゴール2アシストという秀逸なスタッツを残しながら、なかなか記事にならないヤングスターがいます。彼よりも決めているのは、19ゴールのハーランドとひとつ少ないサラーだけです。

ストークとのアウェイゲームで2-2から2発ゲットし、ブライトンを勝利に導いたジョアン・ペドロ。プレミアリーグで7ゴールを決めている22歳のブラジル代表は、ヨーロッパリーグでは6戦6発で得点王です。彼がさほど話題にならないのは、15発のうち8つがPKだからでしょう。リーグでも欧州でも、4発ずつ。「たかがPK、されどPK、しかしPK」というわけです。

ストーク戦では、パスカル・グロスのクロスを頭で押し込む71分の決勝ゴールの後、80分にファン・ヘッケのグラウンダーをスライディングで右足アウトに引っかけるクレバーな追加点を決めています。ワトフォードから獲得するまで彼を知らなかったというデ・ゼルビ監督は、疲労を溜め込まないよう大事に起用しており、今後はオープンプレーからのゴールが増えるでしょう。

5-0というスコアを見ても、盛り上がらないシティズンたち。マンチェスター・シティのオールドファンは、メインロードが本拠地だった1987-88シーズンにハダースフィールドに10-1で勝ったのを覚えており、スタンドからは「We want 10」というよくばりなチャントが聞こえていました。この日のエティハドがハイテンションになったのは、彼がピッチサイドに立った瞬間でしょう。

バーンリーとの開幕戦以来、5ヵ月ぶりのケヴィン・デブライネ。74分にオスカー・ボブの縦パスでボックス右に出た稀代のプレーメイカーは、ニアは塞がると判断し、咄嗟にファーのジェレミー・ドクに決めさせる浮き球を通しました。ウインガーが豪快なボレーを叩き込み、今季初アシスト。ハーランドの復帰とともに、怒涛の連勝が始まりそうな雲行きです。

クラブに関するトピックスを挙げるなら、「2016年以来」の2つでしょう。ひとつめは、8年ぶりのタインウェアダービーを0-3で快勝したニューカッスルですが、敵地に赴くサポーターを乗せたバスは無事だったというご報告。もうひとつは、87分の決勝ゴールでミドルズブラを下したアストン・ヴィラは、8年ぶりのFAカップ勝利だったという意外な事実です。

以上、FAカップ3回戦にまつわるさまざまな話題をレポートしました。最後は、4日間にわたるこのラウンドで聞いた最高のコメントで締めさせていただきます。敵地エミレーツで見せた満面の笑顔は、ライバルに0-2で勝ち切った達成感によるものと思っていたですが、まさかのそっちだったんですね?クロップ監督!

「クールだ!冬休みだ!今までで最大のボーナスだ。アーセナルは最後にドローに持ち込もうとしていたけど、何としても避けたかった。今、私は何の決断も下さなくていい。グッドだね!」


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