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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ガクポ、ジョッタ…サラーがいないリヴァプールのフロントスリーは、どの組み合わせが最強?

「彼らがグループステージで敗退したら、とてもうれしい」。クロップ監督の言葉は一応ジョークですが、愛想笑いで返すしかありません。プレスルームにいた記者たちも、思わずうなずいてしまったのではないでしょうか。遠藤航の日本代表とサラーのエジプト代表が3試合で終われば、月末のチェルシー戦に間に合いますが、アジアとアフリカの決勝に進出すると7試合欠場となります。

とりわけ痛いのは、今季公式戦で27戦18ゴール9アシストのエースの不在です。プレミアリーグで、サラーがゴールかアシストを決めた試合は12勝3分。不発なら1勝3分1敗で、勝ったバーンリー戦も終盤まで1-0という苦しい展開でした。レッズの3敗は、トゥールーズ戦はサラーが途中出場、ユニオン・サン・ジロワーズ戦は欠場、スパーズ戦はレッド2枚で9人になったゲームです。

レッズの前線が圧巻だったのは、ニューイヤーズデーのニューカッスル戦でした。サラーが2ゴール1アシストで4-2快勝の一戦は、シュート34本&オンターゲット15本をドゥブラフカに浴びせており、7.27のxGは計測開始からのプレミアリーグレコード。シュート8本のうち枠内が5本だったダルウィン・ヌニェスの1.7xGは、今季のリーグでゴールを決めなかった選手のNo.1です。

シーズントータルのスタッツを見ても、リヴァプールの44.9xGはリーグ1位。シュート380本、ボックス外からのミドル144本、オンターゲット131本、Hit Woodwork(バーとポストにヒット)14本、ビッグチャンスのミス41回もすべてTOPです。今季プレミアリーグで全試合出場のキーマンの穴を埋められなければ、レッズは首位をキープできなくなるでしょう。

さて、サラーがいないフロントスリーは、どの組み合わせがベストでしょうか。公式戦のスタッツを見ると、ダルウィン・ヌニェスは28戦8発8アシスト、ガクポは26戦8発3アシスト、ジョッタは20戦9発3アシスト、ルイス・ディアスは25戦6発2アシスト。単純計算で得点力が高いのは、989分しか出場していないジョッタですが、4人に順位を付けろといわれると逃げたくなります。

シュートを決めたエリアを見ると、プレミアリーグにおけるダルウィン・ヌニェスは5発中4発がボックス右です。ただしこれは、右からが得意というより、すべてのゴールをアシストしているサラーと距離が近いと決定力爆上がりと捉えたほうがいいでしょう。ELの3ゴールは、PK1本と左から2発。右足でドライブをかけるコントロールショットは、彼の魅力のひとつです。

9ゴールのジョッタは、5発がボックス内センターで、左右が2本ずつというオールラウンダー。前線のどこに置いても、彼らしさを発揮してくれます。特徴的なのはガクポで、8発中7発がセンター、5発はゴール前からのフィニッシュ。インサイドMFをこなす器用な選手というイメージがありますが、ひとたび前線に配すると正統派のストライカータイプです。

ルイス・ディアスもガクポと同様にゴールエリア付近に入って決めるタイプで、右からのシュートはFAカップのアーセナル戦のみ。5発は中央からで、スマートなガクポと違って、肩や胸を使ってでも決めようとする獰猛なタイプです。こうして見ると、クロップ監督のお好みは、前線ならどこでも機能するタイプだということをあらためて感じます。

サラーなしの布陣をひとつ選ぶなら、中央で決めようとするガクポより、左右に流れるシーンが多いダルウィン・ヌニェスとジョッタをセンターにしたほうがウイングの得点力を活かせそうです。アーノルドが右寄りのポジションからロングフィードを入れるとなると、ファーに高さがあるダルウィン・ヌニェス、センターは速いボールを頭でコントロールできるジョッタがよさげに見えます。

右サイドは、90分あたりのドリブル成功数2.0と、チャンスクリエイト22回が4人のなかで最も高いルイス・ディアスでいかがでしょうか。得点率が高いジョッタと、90分あたりのシュート数とxGが突出しているダルウィン・ヌニェスに対して、ガクポは明確な強みを示す数字がないのが気推しづらい理由です。センターに固定されれば、真価を発揮するのではないかと期待しつつ。

右足のキックが左に曲がりやすいダルウィン・ヌニェスは、ボックスの左から打つ機会が増えたほうがビッグチャンスでのミスが減るのではないかとも思います。実際はどうなるでしょうか。アフリカネーションズカップの結果を気にしながら、彼らの戦いを追いかけましょう。これだけ引っ張っておいて、「サラーがいないレッズのMVPはエリオット!」となるかもしれませんが。


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