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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ドローで着地させたリヴァプールがカラバオカップ決勝進出!主力が揃うチェルシー戦に期待!

アンフィールドではカーティス・ジョーンズとガクポのゴールで2-1。カラバオカップ準決勝のファーストレグでアドバンテージを得たリヴァプールが、クレイヴン・コテージでのセカンドレグを1-1で終え、ファイナル進出を果たしました。かつて鬼門だった1月は4勝1分。国内のクラブとのゲームは19戦連続無敗です。

10分の攻防が逆の結果になっていたら、2月25日のウェンブリーはウェストロンドンダービーだったかもしれません。フラーフェンベルフの緩い縦パスをアダラビオヨがカットし、速攻スタート。センターサークルのパリーニャが左にいたケアニーに流し、左のウィリアンに展開する形は、フラムの得意技のひとつです。

ウィリアンがキープしたら、アントニー・ロビンソンが外から追い越すのはいつもの約束。縦パスをもらった左SBは、迷わずダイレクトで鋭いクロスを入れました。まっすぐファーに届いていたら、ゴール前に入るタイミングを計っていたボビー・デコルドバ=リードが頭で押し込んでいたはずです。

ぎりぎりの飛び出しで指先に当て、コースを変えたのはアリソンの代役のケレハー。右サイドのスローインからのアタックは、クロスが通りませんでした。30秒後に、自陣右サイドから素晴らしいサイドチェンジを通したのは、20歳のクアンサー。胸トラップをボックス左に落として抜け出したルイス・ディアスは、アダラビオヨの前で切り返しを入れ、右足でニアを狙いました。

CBに当たって揺れたボールをレノが弾き切れず、ポストにヒットしてゴールイン。アウェイチームのサブのGKがファインプレーでピンチをしのいだ直後に、ホームチームのレギュラー守護神がエラーという序盤戦が、その後の展開を決めたように思います。41分にケアニーと接触したマック・アリスターが膝を押さえて倒れたのが、前半最大の冷や汗のシーンでした。

0-1で折り返した後半も、レッズが主導権を握っています。53分、左サイドのFKからウィリアンが中央にクロスを入れると、飛び出したケレハーは触れず、アダラビオヨが頭で落としたボールがゴール左に流れました。詰めたアンドレアス・ペレイラは枠に収めればOKでしたが、角度が厳しく、左足のボレーはポストに阻まれました。

フラムが追いついたのは77分。FKからの二次攻撃で、アンドレアス・ペレイラの縦パスを左サイドで受けたのはハリー・ウィルソンです。ブラッドリーが簡単に抜かれてしまい、ボックスの脇に入ったレフティがニアにラストパスをフィード。クアンサーのつま先に当たったボールを右の腿で押し込んだのは、前線に残っていたディオプでした。

1-1となった後、80分にハリー・ウィルソンが鋭いミドルを放つと、クロップ監督はクラークとコナテを投入して5バックにシフト。今季のレッズが、終盤に追いつかれてポイントを落とした試合が1回しかないのは、クロップ監督がチームを信用していないからでしょう。「リヴァプール2.0」は発展途上で、好不調やミスがあると想定し、早めにリスクヘッジしている印象があります。

フラムはシュートチャンスを創れなくなり、1-1のままでタイプアップ。クロップ監督就任から9シーズンめで、ファイナル進出は欧州で4回、国内で4回、カタールで1回という素晴らしい戦績を残しています。過去の決勝は4勝4敗。2年前にFAカップとカラバオカップで連勝したチェルシーとのリターンマッチは、リベンジか返り討ちか…。

フラム戦のベンチにはロバートソンが戻ってきており、アーノルド、チアゴ、ショボスライも月末までには復帰する見通し。2月の中旬にはサラー、ツィミカス、遠藤航が戻ってくる予定で、ウェンブリーのファイナルはベストメンバーで戦えるのではないでしょうか。両者ともに強度が増すであろう決戦が今から楽しみです。


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