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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チェルシーに新たなゴシップ!「ジョン・デュラン獲得&コナー・ギャラガー売却」は成立するのか?

トランスファーマーケットのデッドラインデーまで、残り1週間。「テレグラフ」のマット・ロー記者が、チェルシーがサプライズ移籍を画策していると伝えています。ターゲットはアストンヴィラのストライカー、ジョン・デュラン。2021年1月に、17歳でシカゴ・ファイアーと契約を締結し、MSL史上最年少の外国人と話題になった逸材です。

バーミンガムのクラブに加わったのは2023年1月。昨季後半戦のプレミアリーグ12試合は、すべて途中出場でノーゴールに終わっています。2023-24シーズンも、オリー・ワトキンスという絶対的な存在を見上げるスタート。しかし2節のエヴァートン戦でいきなりゴールを決め、公式戦23試合4ゴール1アシストという戦績を残しています。

ストライカーの数字としては凡庸ですが、プレミアリーグの14試合は30分以上の出場がゼロだったことは考慮すべきです。チェルシーが着目したのは、「90分あたりのシュート数6.2本は、ダルウィン・ヌニェスの4.5本を凌ぐぶっちぎりのTOP」という事実でしょう。フィジカルと空中戦の強さ、加速力は目を見張るものがあり、出場時間が増えれば大化けする可能性があります。

ただし、チェルシーがニコラス・ジャクソンのイエロー7枚を気にするなら、リーグの14試合171分でイエロー4枚というハイペースは懸念材料です。20歳のコロンビア代表は、あくまでも原石であり、得点力も戦術眼もメンタルも磨く必要がありそうです。実績のあるゴールゲッターがほしいクラブが、冬に急いで獲る選手かといわれると疑問符を付けたくなります。

ヴィラがシカゴ・ファイアーに支払った移籍金は1475万ポンドで、アドオンは300万ポンド。PSRが気になるチェルシーは、誰かを売らなければ獲得は難しいようです。そうなると、必ず名前が出るのはアルマンド・ブロヤ、コナー・ギャラガー、トレヴォ・チャロバー。「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタインさんは、彼らの現状についてこういっています。

「コナー・ギャラガーの話が進展する可能性は否定しない。適切なオファーが届けばチェルシーは間違いなく検討するはずで、トッテナムがラドゥ・ドラグシンに支払った金額よりも高くなるだろう。トッテナムは間違いなく彼を気に入っているので、ホイビュルクのような選手を移籍させて、ギャラガー獲得の資金を確保できれば、われわれに大きな話題を提供することができる」

「これは、必ず実現するとはいっていない。まことしやかな噂だ。アルマンド・ブロヤはもっと高い金額になると思う。最初から完全移籍で前払いとはいわないだろう。より高額な買い取り義務を伴うローンになる可能性が高い」

生え抜きが売却候補になるのは、獲得した際の移籍金の減価償却がないため、売った額がそのまま当期の利益になるからです。ああ、コナー・ギャラガー。1試合あたりのドリブル成功1.1、ファイナルサードへのパス成功17.4、デュエル勝利6.2、ミドルサードでのポゼッション獲得3.3がすべてチームのMFでTOPなのに、経済合理性のひとことで弾き出されてしまうのでしょうか…。

今季の彼は、間違いなくエンソ・フェルナンデスよりハイパフォーマー。ジョン・デュランと天秤にかけて、浮き上がる選手ではないはずです。チェルシーは動くのか。スパーズの中盤強化は進むのか。プレミアリーグ20クラブが費やした総額が3700万ポンドという静かすぎるマーケットは、このまま終わると思っていたのですが、最後に事件が起こるかもしれません。


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