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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ハーランド5発&デブライネ4アシストでルートンを粉砕!彼らを分断すればマン・シティに勝てる…?

「心配して損した」という言葉があります。ケニルワース・ロードで開催されたFAカップ5回戦、ルートンとのアウェイゲームを見るまで、アーリング・ブラウト・ハーランドはスランプに陥ってしまったのではないかと思っていました。12月以降のプレミアリーグ8試合で3ゴール。骨折前後の4戦連続ノーゴールは、入団初年度にはなかった事件です。

キックオフから間もなく、当然のようにポゼッションを取るマンチェスター・シティ。ハラハラする必要などないと気づくまで、3分もかかりませんでした。サイドからボックス左手前に持ち込んだマテウス・ヌニェスが、縦に転がすスルーパス。オグベネの裏に入ったデブライネは、完全にフリーでした。

左足で中央に送った速いボールを、ハーランドが左足で合わせてあっさり先制。17分の2点めは、稀代のプレイメーカーとストライカーが圧巻の個力を見せつけてもぎ取ったゴールでした。GKオルテガのキックが、メンジを背負っていたハーランドへ。スパイクの裏でデブライネに落としてから、すぐにスプリントしていれば、メンジは追いついたのではないでしょうか。

デブライネの足元に届くまで動かず、一気に加速したストライカーにメンジはちぎられ、クラークの股間を通す驚愕のスルーパスがラインの裏に通ります。後ろから追いすがるメンジが足を出せる体勢になる前に、ストライカーはクルルの股間を抜くシュートでこの日2点めをゲットしました。3点めは40分。これもデブライネとハーランドのホットラインです。

自陣で浮き球に足を出したのはコヴァチッチ。ハーフライン手前でトラップしたデブライネは、ハーランドを走らせる縦のスルーパスを出しました。ベルと代わったばかりだったジョンソンはついていけず、左からボックスに侵入したストライカーは、強いシュートをねじ込むかと思いきや、巧みに浮かしてゴール右に落としました。

前半でハットトリックを決めたハーランドは、ビッグチャンスを2回逃しています。25分、右から上がったジョン・ストーンズが斜めに入れたスルーパスに先着すると、左足のシュートはクルルが足でブロック。ベルナルド・シウヴァの浮き球をデブライネがボレーで叩いた30分のチャンスは、こぼれ球を右足で押し込もうとして、GKの正面に打ってしまいました。

この2つを決めていれば、前半のみの時短勤務になっていたのではないでしょうか。3点のビハインドを背負ったルートンは意地を見せ、クラークの2発で1点差に詰め寄るも、55分の一撃で勝負は決しました。カイル・ウォーカーの長いスルーパスがボックス右に入り、デブライネはフリー。中央で彼が空いているのを見た17番は、4つめのアシストとなるグラウンダーを送りました。

マークを外していたハーランドが難なく流し込み、2-4。さらに2分後、ベルナルド・シウヴァのパスをボックス左で受けたストライカーは、ノーマークなのにGKのド正面という雑なシュートを放ち、戦意喪失のクルルの後逸で5点めをゲットしました。72分にコヴァチッチが決め、2-6としたマン・シティは、77分の4枚代えで主力を下げてゲームを畳みました。

デブライネは公式戦12試合2ゴール12アシスト、ハーランドは30試合27ゴール6アシスト。コンビネーションを見せつけられた一戦の後、「彼らを分断されたら、マン・シティはどうする?」と思いました。ハーランドが不在の試合は9勝1分1敗で、ロドリがいれば負け知らずですが、「いるのに決めない試合」は8勝2分4敗と勝率が下がります。

ハーランドの入団で、チーム全体の得点力が上がったわけではなく、むしろ対策はしやすくなった?3月にマン・シティとぶつかるリヴァプールとアーセナルが、この問いに対する答えを返してくれるでしょう。何だかんだいっても、シーズンが終わったら、こんなひとことをつぶやいてしまうのかもしれません。やっぱり強いじゃないか、「心配して損した」と。


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