2026.10.30 FAカップ・リーグカップ2026-27FAカップ・リーグカップ
アンフィールドは絶叫&ブーイング!リヴァプールとチェルシーのPK戦はツッコミどころ満載!
「U-23限定にすれば」という案は、ビッグクラブのスターをホームタウンのスタジアムで見たい小さなクラブが猛反対するでしょう。そもそも彼らは、若手だけのチームを成立させるほどの体力がありません。「欧州で戦うクラブを不参加にすれば」といった声は、「アンフェア」「トロフィーの価値が下がる」という反論でつぶされるでしょう。
「セミファイナルの謎のホーム&アウェイをやめてほしい」と訴えると、「FAカップとの差別化のポイントがなくなる」と懸念を口にする関係者がいそうです(別にええがな。知らんけど)。侃々諤々の議論の末に、ぐるっとまわって「それぞれのクラブの裁量でターンオーバーしてもらって、うまくまわしましょう」と現状維持で着地するのではないでしょうか。
となると、われわれプレミアリーグファンは、カラバオカップならではの愉しみを見出すしかありません。最もわかりやすい盛り上がりポイントは、ジャイアントキリングです。スパーズやブルーズのサポーターのみなさんは、フリートウッドとアーセナルのPK戦で、ゴハン3杯、ビール6杯はいけるのではないでしょうか。
PK戦といえば、4回戦を観ていて最もテンションが上がったのは、リヴァプールVSチェルシーでした。アンフィールドのサポーターの前で負けられないリヴァプールは、ゴールマウスにママルダシュヴィリ。シャビ・アロンソの下で初戴冠をめざすチェルシーは、エミ・マルティネスの負傷で出番を得たペンデルスが両手を挙げて威嚇しています。
200cmのGKは、赤いシャツのキッカーたちにとってやっかいな存在です。ポストにグローブが届きそうなベルギー人は、11メートルのスペシャリストか、見掛け倒しか。チェルシーの4人めのヴァレンティン・バルコが左のポストに当てて顔をゆがめたとき、レッズはマック・アリスター、イサク、ガクポ、ヴィルツが全員成功でした。どうしたペンデルス!このまま終わるのか?
4-3となって、勝利を決めるキッカーが登場。コスタス・ツィミカスが5人めとして蹴る姿は、カラバオカップならではのお宝映像でしょう。移籍の噂があったベテランが役割を果たし、チームメイトやサポーターの祝福を受けるのか。ペンデルスがいよいよ能力を全開にするのか。蹴った瞬間、GKは逆に飛んで、ボールはクロスバーの上。思わず叫んでしまいました。何でやねん!
チェルシーの5人めは、まさかのジョーダン・ヘンダーソン。決めたら古巣のサポーターにガン詰めされ、外したらブルーのシャツを落胆させる…。どっちに転んでもどっちかにツッコミを喰らうので、2人めぐらいにしてあげればいいのにと思いました。蹴る前は大ブーイング、決めた瞬間に盛大なため息。レッズの元キャプテンは小さくガッツポーズし、無表情で戻っていきました。
バルコラとコルウィルがクリアした後、7人めのフラーフェンベルフのコースが甘く、ペンデルスがセーブ。ラストキッカーを任せられた23歳のエメガは、68分の途中出場でシュートを打っておらず、右に飛んだママルダシュヴィリに止められてしまいました。右上を狙ったジョー・ゴメスはパーフェクト。GKに読まれたフォファナが打ち上げて、ようやく勝負が決しました。
両者ともに絶体絶命のピンチを切り抜け、ホームのサポーターの絶叫で終わったPK戦は、エキサイティングでした。82分にエングモアとニョニを下げ、マック・アリスターとイサクを投入したイラオラ監督は、この決着も視野に入れていたのでしょう。90分でドローなら、すぐにPK戦というカラバオカップのルールは、ジャイアントキリングをめざすクラブも大歓迎でしょう。
観るとやっぱりおもしろいカラバオカップは、ベスト8が出揃いました。12月14日の週に開催される準々決勝は、クリスタル・パレスVSサンダーランド、リヴァプールVSボーンマス、マンチェスター・シティVSブラッドフォード、フリートウッドVSエヴァートンです。4回戦のアウェイの勝利は、クリスタル・パレスのみ。次のラウンドも、ホームチームが続々と勝ち上がりそうです。
アップセット続出となれば、サンダーランド、ボーンマス、ブラッドフォード、フリートウッドですが、フツーに予想するとファイナルはリヴァプールとマン・シティ。ウェンブリーで観たい試合を選べるなら、第一希望はマージーサイドダービーで、第二希望はプレミアリーグ王者を倒したフリートウッドとリーグで最下位のサンダーランドです。いや、まさか、そんなことは…。
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