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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ギョケレスとカイ・ハヴェルツのコンビは空転…リヴァプール戦の最前線はどっち?

90分を終えても1-1、PK戦は5-3。フリートウッド戦で2点めを決められず、史上最大のジャイアントキリングを許したアーセナルは、気持ちを切り替えてアンフィールドに乘り込まなければなりません。リーグ2(4部相当)のクラブに苦しめられたハイベリーのアウェイゲームは、マルリ・サーモンとモスケラのCBコンビで、左右のウイングはダウマンとオニールでした。

「若手とサブが主体のメンバーだったので、ダメージはない」といい切るグーナーもいるでしょう。GKと最終ラインは、それで納得できるかもしれませんが、ごまかせないポジションがあります。最前線のヴィクトル・ギョケレスと、その後ろにいたカイ・ハヴェルツ。痛恨の敗戦で得た最大の教訓は、2人のストライカーの共存はしばらく考えないほうがいいということでした。

フリートウッド戦のギョケレスはシュート3本、カイ・ハヴェルツは7本。50分のギョケレスの同点ゴールは、右足アウトのボレーが空を切り、バウンドしたボールを何とか左足に当てたラッキーなフィニッシュでした。ボックス内でのタッチは6回、パス成功は5本。ウインガーやトップ下と連携できているストライカーの数字ではありません。

40分にフリーのヘッドを浮かしたカイ・ハヴェルツは、スコアをイーブンに戻した直後の決定機をミスでつぶしています。右からクロスを入れたのはダウマン。GKレンチが弾いたボールが、カイ・ハヴェルツの前でバウンドしました。左足で枠に収めれば逆転。キックの強さよりコントロールが重要なシーンで、力んだボレーはベネットの頭とクロスバーに次々とヒットしました。

縦のスルーパスで左から抜け出した59分のチャンスは、左足のラストタッチがニアにアウト。91分には、ブルーノ・ギマランイスのパスを受けてターンしたのですが、ベネットのチャージで体勢を崩してしまいました。こぼれ球に先着したギョケレスの左足の一撃はブロックされ、ウーデゴーアの強烈なダイレクトショットはリンチにサーブされています。

2022-23シーズンにガブリエウ・ジェズスが膝を負傷してから、アーセナルのストライカー問題はくすぶり続けています。2023-24シーズンのプレミアリーグの後半戦で、19試合9ゴール7アシストという数字を残したカイ・ハヴェルツは、度重なるケガでペースダウン。昨シーズンのプレミアリーグで36試合14ゴール1アシストのギョケレスは、今季のリーグのシュートは1本だけです。

2024-25シーズンにカイ・ハヴェルツが長期離脱となり、穴を埋めたミケル・メリノは、その後の2シーズンは公式戦トータルで7ゴールに留まっています。守備のタスクが多いアルテタ監督のチームでは、みんな偽9番…いや、「9番のニセモノ」と化してしまうのでしょうか。今季公式戦の24ゴールのうち、3人のストライカーが決めたのは4ゴール。欠乏症は、喫緊の課題です。

リヴァプール戦の先発を素直に選ぶなら、今季のリーグでチーム最多のシュート13本を記録しているカイ・ハヴェルツで、沈黙が続くギョケレスはベンチでしょう。カイ・ハヴェルツが最前線で先発すると、プレミアリーグのビッグ6との直接対決でも10勝4分1敗と大きく勝ち越しています。唯一の敗戦は、チームが疲労困憊だった4月のマン・シティ戦で2-1の接戦でした。

とはいえ、ドイツ代表FWは公式戦9試合連続ノーゴールで、ようやく初ゴールのギョケレスの復活に期待するという選択肢もあります。スウェーデン代表FWと相性がよさそうなエゼが、ロナルド・アラウホを振り回してくれれば、連発も期待できるのですが…。得意な形に持ち込めないギョケレスは、いずれ巻き返すと信じています。アルテタ監督の用兵に注目しましょう。


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