イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ロンドンのおいしいもの (9)最後の夜はレスター・スクエアでグリルを

ロンドンに限らず、ヨーロッパやアメリカにいくと、おいしいグリルが食べられるところにどうしても行きたくなります。冷静に考えれば、ビーフステーキやチキンを食べたければ、日本にいくらでもおいしい店はあるんですけどね。しかし、なぜか行きたくなるのです。そうですね…ロンドンにあって日本にあまりないものがあるとすれば、「ボリューム感」「ラム」でしょうか。欧米のお店で肉料理をオーダーして、でかい肉がジュージューいいながら出てきたときのあの「おおっ!」という感覚。日本でもないわけではないのですが、ヨーロッパのほうが肉の大きさに対する割安感があります。そして、私は羊肉が大変好きなのですが、日本でおいしい羊料理を食べられるところが少ないのが不満なのです。そうだ、もうひとつ「ロンドンならでは」を挙げるとすれば、はい、そうです!「フィッシュアンドチップス」ですね。素晴らしいスタジアムで数試合を堪能し、すべてが終わって翌日にはフランクフルト廻りで日本に帰るというロンドン最後の夜、われわれはグリルのお店に出かけたのでした。

「グリル・オン・ザ・スクエア」は、レスタースクエアの駅からほど近い、広場に面したところにあるグリル専門店です。ウッディで落ち着いた色合いの広々とした店内では、注文をとるウエイターたちがひらりひらりと動き回っており、カジュアルなファッションのカップルや夫婦でにぎわっています。楽しみにしていたプレミアリーグ観戦が終わってしまった夜ですから、少しにぎやかなほうが救われる気がして、最後の夜にふさわしい食事とお店だなあらためて感じた次第です。

私が迷いなくラムを注文すると、相方は何と想定外のフィッシュアンドチップス!その手があったか。そうか、日本に帰ったら本場モノはしばらく食べられないんだよな、と思いつつ、しかしこういう店のフィッシュアンドチップスは高いな、どんなのが出てくるんだろう、と料理を待つこと15分ほど。にこやかなウエイターが大きな皿をふたつ持って近づいてきます。これか…フィッシュ、大きい!

ラムが12ポンドくらい、フィッシュアンドチップスが10ポンド(当時のレートで約1500円)。それぞれ、これだけ食べごたえのあるボリュームをいただければ、納得でしょう。ラムは火のとおりが絶妙で非常においしかったです。こちらの肉料理は、ケバブは別として当たりハズレがあり、店を間違えるとパサパサの草履を噛んで噛んでやっと飲み込むハメに陥るのですが、赤身がおいしいお肉を、柔らかさを失わない程度にほどよく焼いてくれたラムのグリルはやはり最高です。ああ、後は帰るだけだなぁ…。

トッテナム・コート・ロードを歩き、ウォレン・ストリートにあるホテルへと戻ります。このあたりはオフィス街。夜はとても静かです。東京で暮らしているからか、ロンドンがとても好きです。ローマやベルリン、パリと比べて街に貼り紙やアナウンスの類が多く、何かとコンビニエンスで、喧騒と静けさのギャップがあって、日本人は親近感が湧くのではないでしょうか。翌日、フランクフルトでの乗り継ぎで街に出たとき、以前にドイツに来たことがあるにも関わらず、電車に乗るにも街へ出るにも勝手がわからなくて、ロンドンとの違いに愕然としました。何度来ても、また来たくなる街。そしてまた、何度も足を運ぶのでしょう。

いつかこの街で、チャンピオンズリーグの決勝に進出したマンチェスター・ユナイテッドがビッグイヤーを手にするところを観たい。きっとその時は、コヴェントガーデンにでも流れて、でかいグリルかローストビーフを味わい、パブでエールでもやるのでしょう。ああ、楽しみ。また来ます、ロンドン。近いうちに。

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