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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

地元記者が熱弁する「ヴェルナー獲得失敗ならウスマン・デンベレ」…クロップ監督、大丈夫ですか?

ティモ・ヴェルナーこそが、リヴァプールの前線の破壊力を増幅させる最良の選択だと信じ込んでいました。今季の公式戦39試合30ゴール12アシスト、ブンデスリーガで28試合24ゴール7アシストのストライカーを5000万ポンド前後で獲れるなら迷わず買いだろう、と。コロナウイルスの感染爆発を防ぐべく、無観客試合を強いられる状況下で、これまでのように気前よく投資できないのは理解しつつも、クロップサッカーにぴったりの点取り屋はプレミアリーグに参入するはずと楽しみにしていたのです。

レッズは動くのか、やはり動けないのかとやきもきしているうちに、6月になってしまいました。最近は、「チェルシーが奪取を狙っている」「マンチェスター・ユナイテッドが参入」といった記事が増えています。ご本人はプレミアリーグ挑戦を熱望しているようですが、どこにいくのかはわからなくなってきました。そんななかで発見した「リヴァプールエコー」の見出しの第一印象は、「それはないでしょう!」でした。ヴェルナー教と揶揄されても仕方がないぐらい、熱を帯びていた私にとって、「Ousmane Dembele could unlock a new dimension to Liverpool attack(ウスマン・デンベレはリヴァプールのアタックの新次元を開拓できる)」という一文は、大失恋を宣告されたような衝撃だったのです。

正直に申し上げましょう。バルセロナで苦闘が続いている彼には、悪いイメージを抱いていました。度重なる遅刻、ゲーム中毒、仮病、そして減らない負傷。ルールを守れないという印象は、セルフィッシュなプレイという思い込みにステップアップしてしまっていたかもしれません。「ティモ・ヴェルナー獲得が困難になった場合、ユルゲン・クロップはフランス代表に向かって急降下する可能性がある」…。いや、いつも楽しませていただいているリヴァプールの地元メディアがいうなら、冷静に記事の主張を追いかけることとしましょう。今季プレミアリーグで、2位マン・シティに25ポイント差を付けて独走するチームでは、サラー、フィルミーノ、マネのフロント3が38ゴールをゲットしているというのが前提です。

ウスマン・デンベレの2019-20シーズンは、ラ・リーガ5戦1発。唯一のゴールを決めた8節のセヴィージャ戦で、イエロー2枚を受けてピッチを去ったというトピックスがあるのみです。こんな数字を見ると、ますます疑心暗鬼になってしまいますが、「リヴァプール・エコー」のボビー・ヴィンセント記者は、短期間の負傷が3回あっただけだった前シーズンに着目すべしと指摘しています。

公式戦47試合14ゴール9アシスト。このスタッツをリヴァプールの攻撃のオプションと比較すると、今回のディールがクロップにとって理にかなったものであることを証明できる」。ここからのプレゼンはいささか乱暴なのですが、「サラーの27ゴール12アシストやマネの26ゴールと比べると見劣りするが、16ゴール8アシストのフィルミーノや6ゴール5アシストのシャキリとは同等の数字を残している」という主張です。スアレスやメッシと一緒にやっている選手をデータだけで比べても…と訝しむ向きには、定性的な評価を紹介しておきましょう。

「ウスマン・デンベレのスピードはリヴァプール向き。直接的であり、両足が使える」
「ベンチに置いておくと、非常に使いやすいオプション。サラーを最前線に置き、マネが左、デンベレが右、フィルミーノをセンターフォワードの背後に据えるという布陣は、ヴェルナーとは違う進化の形である」

デンベレ獲得における最大の懸念は負傷の多さであり、投機的なディールであることを認めながらも、ヴィンセント記者は情熱的な筆致で手に入れるメリットを伝えようとしています。「彼の面倒をしっかり見てくれるマネージャーと一緒に成長できる環境が必要。その面ではクロップほど優れた人物はいない」「バルサでの彼の時間は困難が多かったが、まだ23歳。ぞっとするほどのポテンシャルを実感するための時間は存分にある」。記事を読みながら、21年前にサー・アレックス・ファーガソンが門前払いを喰らわせた少年のことを思い出しました。「ウチに来たい?まさか。あいつはいつもケガしている」。当時21歳だった彼もまた、ユヴェントスという名門で問題児扱いされていたフランス人でした。ティエリ・アンリ、プレミアリーグ通算258試合175ゴール74アシスト。(ウスマン・デンベレ 写真著作者/Антон Зайцев)


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