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夢はまだ続く…オディオン・イガロがマンチェスター・ユナイテッドとの契約延長に成功!

いやー、よかった。オディオン・イガロの契約延長が決まりました。マンチェスター・ユナイテッドとのローン契約の期限が5月31日に迫っていたストライカーは、クラブ間交渉で完全移籍とならなければ、上海申花に戻って中国スーパーリーグでプレイすることになるはずでした。2021年1月まで、イガロを起用できることになったスールシャール監督は、本人よりも喜んでいるかもしれません。チェルシーと3ポイント差でプレミアリーグ5位のチームにとって、ここぞという場面で決めてくれる点取り屋を残せるかどうかは、未来を左右する重要な問題のひとつでした。

「上海申花は素晴らしい。彼が憧れのクラブでプレイするのを認めてくれた。彼にとっては長年の夢だったんだ。始めたことをしっかり終わらせ、うまくいけば一緒にトロフィーを勝ち取ることができる」(オーレ・グンナー・スールシャール)

2020年1月31日、冬のトランスファーマーケットのデッドラインデー。子どもの頃からマンチェスター・ユナイテッドのファンだったと公言するナイジェリア代表FWは、上海時間の23時にオファーを知ったそうです。ベッドから飛び起き、急いで通訳を探し、中国のクラブのスポーツディレクターと交渉スタート。「自分の望みはマンチェスター・ユナイテッドでプレイすることであり、減給などまったく意に介さないと伝えた」と振り返っています。マーケットの締め切りは、朝の7時。契約書類の作成など一連の手続きが滞れば、30歳にしてようやく手に入れた千載一遇のチャンスを逃すことになります。

「この契約を実現させたいという気持ちでいっぱいだった。どうしてもユナイテッドに入団したかったんだ。自分の決意が固いのを知ったディレクターは、5時に話をつけてくれた。書類が送られ、不備がないかチェックされ、6時にようやくOKという連絡があった。結局、一睡もできなかったけど、うれしくて母親に電話したんだ。すべてがドラマティックだった」

初めてのピッチはプレミアリーグ25節のチェルシー戦。スタンフォード・ブリッジの数分で、久々の感触を確かめたイガロは、入団4試合めとなるELラウンド32のクラブ・ブルッヘ戦で初めて先発のチャンスを得ると、見事にゴールをゲットしました。3月5日に行われたFAカップ5回戦のダービー・カウンティ戦で2発、直後のELのLASKリンツ戦で先制ゴール。プレミアリーグではノーゴールだったベテランは、中断前の1週間で固め獲りできなければ、今回の延長交渉には辿り着けなかったでしょう。

かくして、イガロは残留となりました。これをもって、ムサ・デンベレやオーバメヤンなどゴールゲッターの補強はなくなったと見ていいでしょう。本気でクラブを愛し、戦ってくれるイガロのプレイをもうしばらく観られることをうれしく思います。再開後のプレミアリーグでゴールを量産し、チームに2年ぶりのチャンピオンズリーグのチケットをもたらしてくれることを期待しましょう。いやー、よかった!


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