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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

欧州屈指の充実度!リヴァプールの前線5人はどの組み合わせがベストメンバー?

2013-14シーズンにトロフィーに迫ったのは、スアレス&スタリッジのSAS。プレミアリーグとチャンピオンズリーグを制した黄金時代は、サラー、フィルミーノ、マネという最強フロントスリーが猛威を振るいました。そして今、リヴァプールの前線は新たな「Famous Five」の時代に突入しています。

モハメド・サラー、ダルウィン・ヌニェス、ディオゴ・ジョッタ、ルイス・ディアス、コーディー・ガクポ。最強の3枚を並べてほしいといわれれば、即答できないレッズサポーターもいるでしょう。2017年の入団以来、公式戦315試合192ゴールのサラーは満場一致で右サイドに配されるはずですが、他の4人は熱い議論となりそうです。

昨季プレミアリーグで46ゴール、新シーズンは14ゴールをゲットしている5枚について、「アスレティック」のアンディ・ジョーンズ記者とトム・ハリス記者が興味深いレポートを配信していました。「Liverpool’s ‘Famous Five’: How Jurgen Klopp built Europe’s most formidable attack(クロップ監督はいかにして欧州で最も脅威の攻撃陣を創り上げたか?)」と題された記事は、指揮官の起用法や個々の相性などをデータで検証しています。

最初に目を引かれるのは、タイプが違う5人を表現するキャッチフレーズです。モー・サラーは「オールラウンド・キング」。78アシストという数字を紹介した2人の記者は、フィニッシャーとプロバイダーの両面で評価されるべきと主張しています。2021-22シーズンからのゴール、アシスト、ビルドアップを足すと78。デブライネの66を大きく引き離すリーグNo.1のスタッツです。

ディオゴ・ジョッタは「プレッシング・モンスター」。名付け親は、アシスタントマネージャーのペップ・リンダースさんだそうです。昨シーズンの開幕から、相手のボールタッチ1000回あたりのタックル8.1回はFWのリーグTOP。プレミアリーグの33発のうち、10発がゴールエリアというワンタッチゴーラーは、クロップ戦術へのフィット感は抜群です。

ルイス・ディアスの異名は「粘り強い策略家」。左サイドからのカットインとDFとの駆け引きを強みとするアタッカーは、1試合あたり3.2回の1対1勝負という数字を残し、リーグ9位にランクインしています。今季プレミアリーグの先発は7試合。運動量という計算できる武器があるコロンビア代表は、ダルウィン・ヌニェスやジョッタよりも信頼されているのかもしれません。

ダルウィン・ヌニェスの「カオスのエージェント」は、ゴールとアシストのチャンスを創る力を評したネーミングです。2022年の入団以来、1試合あたりのシュート数4.5本はリーグ1位。アクロバティックなボレーや狭いコースを射抜くスーパーショットを決める一方で、タッチミスで決定機をつぶしたり、イージーなフィニッシュをポストに当てたりするあたりも、カオスという表現がぴったりです。

最後に紹介されたコーディー・ガクポは「ニュー・フィルミーノ」。左ウイングとセンターだけでなく、セカンドストライカーやアタッキングハーフもこなすオランダ代表FWは、偽9番として機能する唯一の存在でもあります。ルイス・ディアスが元気な今シーズンは、最前線が主戦場となるのではないでしょうか。

2023年のスタッツを見ると、20ゴール14アシストのサラーはやはり別世界。ジョッタは11ゴール3アシスト、ダルウィン・ヌニェスは10ゴール4アシスト、ガクポは10ゴール2アシストで、ルイス・ディアスは4ゴールのみに留まっています。最も多い組み合わせはガクポ、ジョッタ、サラーですが、2023-24シーズンに入ってからはウルヴス戦のみとなっています。

2番めに多いのはルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェス、サラーの6試合。3番めはルイス・ディアス、ガクポ、サラーと、ヌニェス、ガクポ、サラーの5試合です。最多試合数のガクポ、ジョッタ、サラーは1試合あたりのゴール数2.4が最高で、1試合あたりの獲得ポイントが多いのは2戦2勝のジョッタ、サラー、ヌニェスです。

興味深いのは、コンビネーションに関する数字です。ガクポが入団した2023年1月1日以降、最も相性がいいのはサラーとガクポで、105本のパス、26回のチャンスメイク、4アシストを記録しています。2番めのサラー&ヌニェスはパス77本、チャンス15本、3アシストとやや落ちますが、ダルウィン・ヌニェスの入団以降の7アシストはすべてサラーのゴールです。

逆にサラーは、ヌニェスのために12回のお膳立てをしたものの、初アシストは今季のニューカッスル戦の劇的決勝ゴール。先輩を立てるプレイは秀逸なのに、先輩に締めをまかされると結果を出せないダルウィン・ヌニェスは、舎弟タイプなのでしょうか。サラーとジョッタのパス61本、チャンスメイク10回、3アシストもいい数字です。

相性が悪いのは、ジョッタとガクポ、ジョッタとヌニェス。ジョッタとガクポは59本のパスをやりとりしながらチャンスメイク4回&アシストゼロで、パス20本のジョッタとヌニェスは唯一チャンスメイクがないコンビです。サラーを軸にしてベストのフロントスリーを選ぶなら、ガクポとルイス・ディアスが獲得ポイント、ゴール数、相性のバランスがいいといえるでしょう。

とはいえこれは、あくまでも過去の履歴から見たベストでしかありません。2年めのダルウィン・ヌニェスとガクポは伸びしろがあるはずで、負傷に泣かされたルイス・ディアスも真価を発揮するのはこれからでしょう。多様性という言葉がぴったりの「Famous Five」がどんな進化を遂げるのか、引き続き注目してまいります。


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