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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

現在の契約は2025年の夏まで…サラー、ファン・ダイク、アーノルドはリヴァプールに残るのか?

2017-18シーズンは、リヴァプールとユルゲン・クロップ監督にとって画期的な1年でした。夏のマーケットでモー・サラーを獲得し、年明けにはファン・ダイクが入団。アレクサンダー=アーノルドがレギュラーになったのは、このシーズンの2月からです。チャンピオンズリーグでファイナルに進出したレッズは、翌シーズンにビッグイヤーを獲得し、黄金時代に突入しました。

悲願のプレミアリーグ制覇を視界に捉えたあのシーズンから、6年め。クラブレベルで獲得できるすべてのトロフィーを手に入れた3人は、再び順位テーブルの頂点に立って未来を見つめています。サラーは31歳、ファン・ダイクは32歳、アーノルドは25歳。3人の共通項は、リヴァプールと結んだ契約が残り18ヵ月となっていることです。

「3人とも契約延長に関する正式な話し合いは、まだ始まっていない」。彼らの去就についてレポートしたのは、「アスレティック」のジェームズ・ピアス記者です。2022年7月に3年契約にサインしたサラーは、週給約35万ポンドというクラブ史上最高額のプレーヤーになっています。昨年の夏、アル・イテハドが用意した1億5000万ポンド超のオファーを拒否したのは大正解でした。

今季公式戦で27試合18ゴール9アシスト、プレミアリーグで20試合14ゴール8アシスト。ゴール&アシストがいずれもランキングTOPの絶対的エースがいなければ、ボクシングデーの首位奪還はなかったでしょう。ダルウィン・ヌニェスのラストパスから5ゴールをゲットし、獲得は失敗だったといわせなかったのも彼の功績のひとつです。

ファン・ダイクが週給25万ポンドの契約を結んだのは、2021年の夏。前年の10月に前十字靱帯損傷という重傷を負い、復帰したばかりだったCBにとって、復活を信じるクラブのオファーは相当うれしかったはずです。なかなかトップフォームを取り戻せず、昨季は衰えたといわれましたが、キャプテンに指名された今季は完全復活といえるパフォーマンスを披露しています。

ファン・ダイクと同様に、不振だった2022-23シーズンとは別人のようなプレイを見せているアーノルドも、副キャプテンという責任がプラスに作用しているのでしょう。彼の契約締結も2021年で、週給20万ポンド。偽SBという新たな役割を担うようになってからは、弱点といわれた守備のミスが減り、チームに攻撃のバリエーションと流動性をもたらしています。

彼らに現状について取材を重ねたジェームズ・ピアス記者は、リヴァプールがこれまで契約延長交渉に着手しなかった理由を「4冠チャレンジに集中するため」といっています。獲得できるトロフィーの数がわかったタイミングで、経営ボードは高い評価が伝わる新契約を提示するものと思われます。

サラーのアドバイザーを務めるアッバス氏は、「モハメドがその気になれば40代前半までプレイできる」とコメント。ファン・ダイクは、ACミランで40歳までプレイしたマルディーニと、41歳で引退したコスタクルタをベンチメークしているそうです。両者ともに、3年契約を結んでもリスキーとは思えません。アーノルドは、これからがフットボーラーとしてのピークです。

彼らは次のシーズンも、アンフィールドの歓声に応えるのでしょうか。「リヴァプール2.0」にコミットしているファン・ダイクと、高いモチベーションをキープしているアーノルドは残留濃厚。何かあるとすればサラーですが、サウジアラビアにおけるフィルミーノとヘンダーソンの苦境は、引き留めのための有力な事例になるでしょう。

収容人数が57158人に拡張されたアンフィールドと、平均観客数8800人のサウジのどちらでプレイしたいですか?」。エースの背中に、声を大にしていいたくなります。クロップのレッズの躍進に心を動かされてきた者としては、アンフィールドで引退のスピーチを聞きたい選手たちです。オフシーズンの朗報を秘かに期待しながら、素晴らしいプレイを見続けたいと思います。


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