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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ロバートソン入団を発表したリヴァプールは、ナビ・ケイタとファン・ダイクを獲れるのか?

アルバロ・モラタ、チチャリートと、プレミアリーグ関連の「Done Deal」が続々と発表されるなか、リヴァプールもこの夏3人めの新戦力獲得に成功しています。ハル・シティから来たアンドリュー・ロバートソンは、移籍金1000万ポンド(約14億4000万円)。「ちょっとシュールだね。でもとてもうれしいよ。この数週間は憶測が多かったけど、最終的に取引が成立してリヴァプールの選手になれたことを喜ばしく思う」。スコットランド代表のSBは、アルベルト・モレノがサブでは不安だった左サイドを落ち着かせてくれるでしょう。プレミアリーグ57試合1ゴールと23歳なりの場数を踏んでおり、計算できる補強なのではないかと思います。早期にクロップサッカーのコンセプトを吸収し、迫力あるオーバーラップを見せてもらえればと楽しみにしています。

モハメド・サラー、ドミニク・ソランケ、ロバートソンと3人まで押さえたリヴァプールは、懸案のナビ・ケイタとファン・ダイク獲得を実現できるのでしょうか。ナビ・ケイタについては、ドイツ紙「シュポルト・ビルト」が7500万ユーロ(約97億円)のオファーをライプツィヒが拒否したと報じています。リヴァプールからのオファーの額を公開したのは、レッドブル社の共同オーナーであるディートリヒ・マテシッツ氏。大金のためだけに選手を売ったりはしないと断言したオーナーは、軽率な売却はドイツ代表FWティモ・ヴェルナーなど他の選手の離脱を促してしまうとも語り、セントラルMFのプレミアリーグ入りの噂を一蹴しました。1年後には移籍金4800万ポンド(約69億円)を払えば契約解除できるというバイアウト条項が発生する選手を、100億円近い金額で売れるのはドイツのクラブにとっても魅力的な話ではあるのですが…。今のところは獲得は難しそうとしかいえません。

レッズにとっては、むしろファン・ダイクのほうが脈があるのかもしれません。「Virgil van Dijk tells Southampton he wants to leave(ヴィルジル・ファン・ダイクはサウサンプトンにチームを離れたいと告げた)」と題された「スカイスポーツ」の記事を読むと、移籍を志願したCBに対して、サウサンプトンの新監督マウリシオ・ペッレグリーノは練習から外すという判断をしたとのこと。「彼は”退団したいからプレイできない”といった。チームにOKといえず、溶け込むことができなければひとりで練習するしかない」「あまりいいたくはないが、私は選手たちに100%を要求したい。体だけでなく、気持ちが大事だ」と「BBCラジオ」に熱く語った指揮官は、最終ラインの要といえどもチームへのコミットメントを示すまでは合流させない意向のようです。

1ヵ月半前、クラブに許可を得ることなくファン・ダイクにコンタクトを取ったとサウサンプトンに非難されたリヴァプールは、オフィシャルに謝罪するとともに完全に撤退したと見られておりましたが、どうやらファン・ダイク自身の「チャンピオンズリーグに出場するクラブでプレイしたい」という意向は変わらず。獲得を熱望するクロップ監督にチャンスは残されているようです。「デイリー・ミラー」は、DFとしてプレミアリーグ史上最高となる6000万ポンド(約86億円)が必要といわれる選手に対して、レッズは今度は正面から獲得を申し出ると伝えています。

これらの話が事実であれば、ナビ・ケイタは来年再チャレンジとして大物獲得はファン・ダイクに絞り、チャンピオンズリーグをにらんで層の薄いポジションのみ補強するという形でもいいのではないかと思います。…が、プレミアリーグで10年を過ごしたルーカス・レイヴァがラツィオに去り、ケヴィン・スチュワートがハル・シティに移籍した今、ナビ・ケイタのポジションこそが最も懸案なんですよね。これは、悩ましい。「8月31日まで時間はある。サポーターには悪いが、(補強してほしいという要望には)すぐには応えられない」と語っていたクロップ監督は、意中の2人を手に入れるために6週間という時間を目いっぱい遣うつもりでいるのかもしれません。

総額200億円近い2つのディールは、2人とも獲得できればプレミアリーグ優勝が視界に入り、両方コケれば4位以内キープとCLベスト8あたりを現実的な目標とせざるをえない壮大なギャンブルとなりそうです。指揮官のいうとおり、サポーターは固唾をのんで成り行きを見守ることしかできません。いやー、ドキドキしますね。

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“ロバートソン入団を発表したリヴァプールは、ナビ・ケイタとファン・ダイクを獲れるのか?” への6件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ナビケイタの代替案はあるけれどCBはファンダイクのみを欲しがってる様で。
    セインツが値段さえ設定すれば額に関係無くリバプールは喜んで払うと思いますし、このままゴネて欲しかったり…笑
    現状こちらとしては待つしかできないので長期戦になりそうですね。
    ナビケイタは獲得出来る出来ないに関わらず近いうちに決着が付きそう。
    両社共に獲得して万全の状態で新シーズンを迎えたいものです。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ロバートソンの獲得は懸案事項の1つをクリアしたと思います。プレミア経験済みというのが大きいです。
    あとは、ダイクとナビ・ケイタですね、、、。ダイクの方が確率は高そうですが、ナビ・ケイタはどうでしょうか?
    様々ニュースを見ては一喜一憂しているここ数日です(苦笑)

  3. わたひと より:

    2クラブの言い分は真っ当で、残したい選手を言われるままに放出する必要はないですから、マーケット終了時に「我々には既に強力なスカッドが存在する」云々はご勘弁です。強力なプランB、Cを頼むと言いたいですね。しかしダイクが欲しい…。
    中盤はターンオーバーがあるのは勿論のことですが、ケイタor違う新戦力が来た場合、誰がスタメンになるのか予想できません。全員好きすぎてゼロGKシステムを採用するしかないのかと愚考している次第であります。

  4. グッチ より:

    更新お疲れ様です。大型だけになかなか決まりませんね。チャンの残留だけはさっさとお願いしたいですね。中盤の層の薄さを鑑みても

  5. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    ロバートソン決まりましたね。
    ハルでの印象ではなかなかやってくれそうですが、ミルナーを押しのけるほどの実力者か、今後が楽しみです。
    さて、ケイタとダイクですがこの数日でおもしろいように印象が逆転しました。
    もう全く芽がないと思われたダイクの可能性があがり、ケイタはいくら移籍金を積んでも無理な感じになりました。
    ここはダイクだけでも確保したいところですが、チャンの去就も慌ただしくなるなか、気になるのはCMFの動向です。
    もしかしたらケイタの獲得いかんでチャンの移籍も決まるのでしょうか…?
    確かにケイタを獲得できれば、ジニを含めヘンドのサポートをできる人材は足り、グルイッチの成長を待つのもアリかと思いますが…。
    私のなかではあとケイタとダイクを獲得し、スタリッジの復活とソランケの開花があればこの夏は満点なのですが、どうなりますか…。
    クロップの兄貴に託すしかありません!

  6. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    サウサンプトンの地元サポーターの一部は、「ヨシダがいるからいい」といっているらしいです。1年半ですからね。

    Mackiさん>
    地味ですが確実にプレイしてくれそうですね。ナビ・ケイタは厳しそうです。

    わたひとさん>
    ファン・ダイクのみ獲得となった場合、ケイタ枠は無理に取らないという判断もあるかなと思います。

    グッチさん>
    ですね。ルーカス出したわけですし。

    nyonsukeさん>
    ソランケ、楽しみですね。オリギより出番があったりするかもしれません。

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