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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター・ユナイテッドが検討中といわれる6人のセントラルMF、来るのは誰だ!?

7月21日、ヒューストンで開催されたマンチェスターダービーは、テンションが上がりました。インターナショナルチャンピオンズカップ2017、上海でバイエルン相手にPK戦を制したアーセナルに続くプレミアリーグ勢は、「新戦力と若手を試したペップVS本番仕様のモウリーニョ」です。デ・ヘア、ブリント、リンデロフ、スモーリング、バレンシア、エレーラ、ポグバ、ムヒタリアン、リンガード、ラシュフォード、ルカクの11人という布陣は、早い時期にプレミアリーグでも見られるかもしれません。対するペップは、エデルソン、カイル・ウォーカーに加えてパトリック・ロバーツとアデラビオヨが先発。エレーラはスティーブン・ジェラードのように遠めからのシュートを連発し、スターリングとデブライネはサイドから仕掛けてきわどいクロスを最終ラインとデ・ヘアの間に通します。

ボールポゼッションは45:55でマン・シティ、しかしシュート数は11対9でマン・ユナイテッド。いかにもこの2チームらしいスタッツですが、決着もまた「マンチェスター・ユナイテッドが勝つならこの展開!」と叫びたくなる電光石火のカウンター2連発でした。37分に縦パス1本で抜け出したルカクは、出遅れながらもボックスの外でクリアしようとしたエデルソンに先着してヘッドでかわし、角度を失いながらも無人のゴールに左足で蹴り込みました。その2分後、エレーラとラシュフォードが自陣でインターセプトに成功し、カウンターがスタート。ドリブルで中央を切り裂いたムヒタリアンが右に流すと、ラシュフォードが冷静にエデルソンの脇を抜いてサイドネットに収めました。「カッティング・エッジ!」と実況が思わず叫んだ鋭い速攻は、プレミアリーグでも見られるに違いありません。試合後、「非常にいいトレーニングセッションになった。ペップもそうだろう」と語ったモウリーニョ監督は、この日の出来には満足していても、補強に関しては足りないと考えているでしょう。

最もほしいのは、マイケル・キャリックの後継者です。「スカイスポーツ」は、「Whoscored」が挙げた5人の候補を紹介し、それぞれの可能性について予測しています。最初に登場するのは、1月にレスターに加わったばかりのエンディディ。ベルギーのヘンクから来た20歳は、2017年に入ってからのプレミアリーグで71のカンテに次ぐ2位となる68のタックルを決めています。「WhoScored」は、75.9%と凡庸な数字しか残せなかったパスが弱点と指摘しつつも、「マンチェスター・ユナイテッドのような強豪で容易に改善できる」と主張。目当ての選手を連れて来られなければ現実的な代替案になりえるとまとめています。

2人めは、モナコのファビーニョ。パリも狙っているといわれる23歳のMFは、ライバルに出したくないモナコによってオールド・トラフォードに進路変更するかもしれません。パス成功率84.4%はエンディディより上。1試合あたり3.1タックル、1.4のインターセプトという数字を示したメディアは「守備的な責任から逃れようとする選手ではない」と解説しています。右SBができるのもモウリーニョ監督にとって理想的で、「マン・ユナイテッドのベストマッチング」と評される存在ながら獲得できるかどうかは微妙。他に確実にいける選手がいれば、そちらを優先した方がセーフティです。

パリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェラッティは、いわずと知れたミーノ・ライオラ案件。「パリ・サンジェルマンがワールドレコードでネイマールを獲った際には、FFP遵守のために放出される可能性あり」といわれると、さすがに来ないだろうという気分に支配されます。パス成功率はティアゴ・モッタに次ぐチーム2位の88.4%。「WhoScored」の採点でヴェラッティを上回ったのは、先にプレミアリーグ参入を決めたアレクサンドル・ラカゼットだけだそうです。「モナコの男(=ファビーニョ)より高価だが、ボール扱いでは元ペスカーラのMFの方が優れている」。私はモナコのセントラルMF推しですが、彼がマンチェスター・ユナイテッドでプレイしたいという意志をもって来てくれるのであれば、もちろんウェルカムです。その可能性はともかく…。

マンチェスター・ユナイテッドがチェルシーとの争奪戦を制してロメウ・ルカクを獲得してから、ネマニャ・マティッチの話は聞こえなくなりました。記事は「プレミアリーグのライバルからのオファーを受けることは、まずありえないだろう」としながら、マティッチがモウリーニョとのリンクを強く望めばユーヴェから奪取する可能性があるといっています。リヴぁプールを差し置いて、ナビ・ケイタ移籍のクラブ間合意をライプツィヒと結んだらなかなかの事件ですが、レッズが無理ならケイタは残留でしょう。モウリーニョ監督が熱望しているといわれるエリック・ダイアーもノーチャンスに見えます。昨季プレミアリーグで187本のロングボールを通したCBを上回るのは、212本を記録した同僚のアルデルヴァイレルトのみ。「3バックもこなせるのも、モウリーニョ監督に対するアピールポイント」と解説されたスパーズのイングランド代表は、「モウリーニョのリストの上位」といわれていますが、ポチェッティーノ監督の抵抗は相当強いのではないかと思われます。

私の希望は、プレミアリーグとモウリーニョ監督をいずれもよく知るマティッチか、ボール奪取と運動量が魅力のファビーニョですが、みなさんは誰がマンチェスター・ユナイテッドに合うと思いますか?ナビ・ケイタ奪取の可能性は限りなくゼロだと思いますが…!?(ファビーニョ 写真著作者/Вячеслав Евдокимов)

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“マンチェスター・ユナイテッドが検討中といわれる6人のセントラルMF、来るのは誰だ!?” への4件のフィードバック

  1. yuto より:

    プレシーズンといえどもダービーで勝つことはとてもうれしいです。
    補強するべき中盤としては、私はやはりマティッチが最適解のように思えます。
    キャリックは広い視野とセンスで危機察知をする守備と鋭く正確な縦パスで局面を打開する選手と認識しているので守備的な選手というよりも底から打開する力を持った選手を期待してしまいます。
    ただ、今のプレシーズンマッチでもエレーラが中盤ですばらしいパフォーマンスを継続しているだけにキャリックの後釜はエレーラに任せるというのも十分あり得る気はします。
    そういう意味でもユーティリティ性に長けているファビーニョ獲得であっても大歓迎ですね。

  2. sini より:

    スパーズから大金でとったキャリックの後継者が、スパーズから大金でとるダイアーだったら怒りますよ。笑

  3. 不知火 より:

    キャリックの後継者として、とるならマティッチは年齢が高いような気がします。お値段も。
    やはりダイアーが一番かと。
    それか噂になってない他のリーグにも目を向けてみるのもいいかもしれません。

  4. makoto より:

    yutoさん>
    右SBも不安なのでファビーニョ推しですが、トゥアンゼベとダルミアンでいけるとボスが判断するなら、マティッチはファビーニョと同等にいいと思います。

    siniさん>
    一貫性はありますね、その案(笑)

    不知火さん>
    ダイアーは諦めてました。他ではナインゴランとかですかね?

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