2026.09.06 リヴァプールの話題
リヴァプールのリチャード・ヒューズSDが退任!6億7000万ポンドの投資の評価は…?
リヴァプールに6つのトロフィーをもたらしたマネは、2022年の夏のバイエルン移籍で3500万ポンドをクラブに残しています。6シーズンで269試合120ゴール46アシストというスタッツを叩き出し、自らの買い値に500万ポンドを乗せて去っていったスマートな選手には、拍手を送るしかありません。サラーの退団は移籍金ゼロですが、文句をつけるサポーターはいないはずです。
的確な補強でレッズの黄金時代を築いたユルゲン・クロップとマイケル・エドワーズに対して、アンフィールドで2年半を過ごしたリチャード・ヒューズは、6億7000万ポンドを費やしてクラブを去ろうとしています。スポーツディレクターに就任したのは、クロップの退任が決まっていた2024年3月。最初のプロジェクトは、アルネ・スロットの招聘でした。
フェイエノールトから来たオランダ人監督とともに、2024-25シーズンのプレミアリーグを制したのは素晴らしい成果ではあるものの、夏の補強はフェデリコ・キエーザのみ。クロップのレガシーの勝利と評する声は、少なくありませんでした。優勝の立役者となったサラー、アリソン、ファン・ダイク、アレクサンダー=アーノルドは、ビッグイヤーを獲得したチームの主軸です。
最初のトランスファーマーケットでキーマンの後釜を数人でも押さえていれば、翌シーズンからの混乱はなかったかもしれません。アレクサンダー=アーノルドとの契約を延長できなかったこと、アレクサンダル・イサクへのオファーをぎりぎりまで引っ張ったため、コンディション不良でクラブに到着したことも、彼の責任はゼロとはいえないでしょう。
イサク、エキティケ、ヴィルツ、フリンポン、ケルケズ、ママルダシュヴィリ、レオーニ。昨年の夏に敢行した4億ポンドを超えるビッグディールのなかで、既に合格点といえるのはエキティケだけでしょう。サラー、イサク、ヴィルツは振るわず、ルイス・ディアスの役割を担える選手はおらず、ディオゴ・ジョッタが恋しくなる状況に陥ったチームは、5位に転落してしまいました。
アルネ・スロットは2年で解任となり、後任はボーンマスで評価を高めたアンドニ・イラオラ。リチャード・ヒューズSDとアル・ヒラルのリレーションは、マイケル・エドワーズCEOが辞任したいとFSGに伝えた昨年の秋に始まっており、7月にはサウジ行きが既定路線となっていました。マーケットが終わってすぐに、クラブを去る予定だったSDに長期的な視座はあったのでしょうか。
最後の夏のニューフェイスは、ジェレミー・ジャケ、ヴィクトル・ムニョス、ロナルド・アラウホ、ブラッドリー・バルコラ。「この2年で、スカッドの世代交代が進んだ」と評価することもできるでしょう。とはいえ、カーティス・ジョーンズを売却した中盤の層の薄さや、結局売れなかったフェデリコ・キエーザなど、いくつかの懸念ポイントが残されたままです。
クロップ去りし後の再構築という重責を担ったSDを、「失敗」「カオス」といった言葉で切り捨てるのは乱暴でしょう。イラオラ監督が導入した新たな戦術の下で、急成長を遂げる若手や復活するベテランが現れる可能性があります。勝負の2年めに突入したイサク&ヴィルツと、停滞していたガクポは本領発揮の兆しがあり、ジャケとアラウホは右サイドに安定をもたらしています。
ノッティンガム・フォレスト戦で同点ゴールを決めたヴィクトル・ムニョスも、楽しみな存在です。さらにバルコラがフィットすれば、リーグ制覇がリアルな目標になるでしょう。数年後のマージーサイドで、リチャード・ヒューズSDはどんな人物として語られているのでしょうか。第二次黄金時代の礎を築いた功労者か、あるいは…?
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