2023年までの新契約にサイン。リヴァプールの命運を握るのは「新戦力」チェンバレン!
今のところはワイナルドゥムやヘンダーソンのバックアッパーでしかないMFの新契約締結が、これだけ大々的に取り上げられているのは、1年に及ぶ苦しいリハビリを経てチームに戻ってきた選手の強い意志と努力に対するリスペクトの現われでしょう。2018年4月、チャンピオンズリーグ準決勝のファーストレグで靱帯を損傷したイングランド代表は、手術こそ成功したものの、次のシーズンが始まる前に「今季絶望」と報じられました。
チェンバレン自身は、負傷して間もなく復帰まで相当な時間が必要とわかっていたのですが、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを戦っている仲間にネガティブな影響を及ぼしたくないと主張し、公表を控えていたそうです。トップフォームを取り戻すべく、自分自身と戦い続けた2018‐19シーズン。チェンバレンが残したスタッツは、「プレミアリーグ2試合で19分出場」という取るに足らないものでしたが、本人にとってもチームにとっても重要な意味を持つ2試合だったのではないかと思われます。クロップ監督は、新しい契約にサインした26歳について、気持ちの強さを激賞しています。
「オックスは、実際よりもずっと長くここにいるように感じているといっていた。私もそう思う。メルウッドにおける彼のパーソナリティが、そんなふうに感じさせるのだろう。私は以前にもいったね。彼は卓越した人間で、なかなか会えないナイスガイだ」「ご存じのとおり、このクラブに来てから失望と最高の出来事があった。印象深いのは、挫折に立ち向かう彼の姿勢とキャラクターだ。だからこそ、私たちの誰もが彼らしく戦えると疑ってなかった。土曜日のサウサンプトンで、ほとんど最後までプレイする姿を見られたのは、彼自身も私たち全員にとってもポジティブな瞬間だった」(ユルゲン・クロップ)
レッズの指揮官が即戦力を獲得しなかった理由のひとつに、チェンバレンの存在があったはずです。彼の復活こそが新しいシーズンの希望であり、今こそ真価を発揮する時と大きな期待を寄せているのだと思われます。ベストポジションは、右のインサイドMF。アーセン・ヴェンゲルのフットボールにはなかった役割です。デブライネのようなパスセンスやポグバの意外性は持ち合わせていないけれど、鋭いドリブルと爽快なミドルシュート、激しく繰り返す上下動が彼の真骨頂。初年度はおとなしかったナビ・ケイタとともに、コウチーニョやフェキルなど必要なかったとサポーターを納得させるプレイを見せてくれればと期待しています。
「彼はもはや負傷者ではない。フィットしており、ボールを蹴れる。自分ががどれだけいい選手をもう一度示すことができる。しかし、これから歩く道にはまだまだ多くの苦難があり、望み通りにいかないこともあるだろう。それでも私はすべてがうまくいくと確信している」(ユルゲン・クロップ)
アレックス・オックスレイド=チェンバレンソングをコップが歌うのを聞くことができるんじゃないか?これもまた、彼に対する指揮官の信頼が感じられる言葉です。プレミアリーグ制覇をめざすチームの切り札が、キャリアハイといえるシーズンを過ごすことができれば、リヴァプールはUEFAスーパーカップのトロフィーだけでは終わらないはずです。ペップのチームを粉砕するきっかけとなったあのミドルを、もう1度見たい。楽しみです!
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更新ご苦労様です。
契約延長とチームに復帰。良いニュースですね。
OXには今シーズン期待しているので最高のシーズンを送って欲しいです!