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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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12月MVPは1ゴール3アシストのアーノルド、クロップは今季4度めの最優秀監督をゲット!

プレミアリーグ12月の月間MVPは、天王山のレスター戦でカウンターから鮮やかなゴールを決めたトレント・アレクサンダー=アーノルド。世界最高ともいわれる右SBは、この試合でフィルミーノの2ゴールをアシストしており、月間1ゴール3アシストという数字を見せつけられれば文句なしのひとことです。2010-11以降の10シーズンにおける月間MVPをチェックしてみると、DFの受賞はダヴィド・ルイス、ヤン・フェルトンゲン、ヴィルジル・ファン・ダイクの3人のみ。5戦全勝だったリヴァプールは、昨シーズンの12月も7連勝で駆け抜けており、この月に選ばれたのがプレミアリーグNo.1といわれた屈強なCBでした。

ここまでの数字を見て、最優秀監督も察した方が多いのではないでしょうか。2年連続で12月を全勝で締めくくったユルゲン・クロップ監督は、2019-20シーズンに入ってからは10月を除くすべての月を制しており、通算受賞回数はペップ・グアルディオラまであとひとつに迫る6回めです。恐るべきサー・アレックス・ファーガソンの27回と、アーセン・ヴェンゲルの15回を超えるのは至難の業ですが、歴代3位となるデヴィッド・モイーズの10回ならクリアできるでしょう。昨季の7勝は22ゴールという圧倒的な攻撃力が印象的でしたが、今季も5戦15ゴールと負けておらず、4試合連続クリーンシートという記録も残しています。マティプとファビーニョを失いながらの堅守は、天晴れでした。

チャンピオンズリーグでは、難敵ザルツブルグとの負けられない一戦を敵地で0-2で制し、クラブワールドカップはフラメンゴとの死闘を1-0で畳んで初の世界一。ドーハで開催された大会と日程が重なったカラバオカップ準々決勝まではさすがに手がまわらず、セカンドチームでヴィラに5-0と完敗しましたが、8勝のうち6勝までがクリーンシートという完璧な立ち回りでした。フィルミーノとサラーが4ゴール、マネとオリギが2ゴールと攻撃陣も好調。11月のプレミアリーグMVPだったサディオ・マネは、ザルツブルグ戦とフラメンゴ戦でゴールをお膳立てして、トータル6アシストという秀逸な数字を残しています。

MVP初受賞となった21歳のSBは、「誇りに思う。チームとして素晴らしい1ヵ月だった。多くの選手がノミネートされていたなかで、とても名誉なこと」と喜びを表現。個人表彰嫌いの指揮官は、「とても喜ばしいことだけど、私が今この瞬間に考えているのは、1月の勝利」と手綱を締めています。ワイナルドゥム、デヤン・ロブレン、シャキリ、ナビ・ケイタ、ミルナーらが入れ替わりで負傷者リストに名を連ねるなかで、手駒をフル稼働させて勝ち切った指揮官は、5ヵ月で4回の月間最優秀監督と無双状態に突入しています。

タイトなスケジュールを駆け抜け、今週は数ヵ月ぶりにミッドウィークのゲームなし。「この期間の休みは、普段の2週間に感じられる」と語ったクロップ監督は、メルウッドで過ごす静かな日々について「何もない!絶対的に何もない!コーナーあたりでぶらぶらしている。午後に2時間、昼寝をした。そして犬の散歩が2回、それだけだ」とおどけておりましたが、見えないところでスパーズ戦に向けて入念な分析が続けられているはずです。

昨季の1月は、プレミアリーグ5試合で3勝1分1敗。今季は無敗のままで2月を迎えられるでしょうか。初優勝をめざすレッズの戦いを、引き続き追いかけてまいります。とにもかくにも、監督、選手と関係者、サポーターのみなさん、2ヵ月連続の表彰ダブルおめでとうございます!

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