過去にはわずか15人!モウリーニョ監督が「史上最速のプレミアリーグ勝ち点400」を達成!
ちなみに、プレミアリーグで勝ち点400の大台を達成した指揮官は下記の15人ですが、通算成績で負け越している監督が4人います。ボルトンが長かったサム・アラダイス、QPRで大きく負け越したマーク・ヒューズ、バーミンガムやウィガン、クリスタル・パレスを率いたスティーブ・ブルース、チャールトンで15年に渡って指揮を執ったアラン・カービシュリー。なかでもいちばん勝率が悪いスティーブ・ブルースさんは、勝ち点400までに346試合を費やしており、これはモウリーニョさんのほぼ倍です。チェルシーで通算4シーズン半を過ごした名将の最悪の順位は、昨季の3位。こと成績に関しては、彼に難癖をつけられる人は誰もいないでしょう。
■プレミアリーグ・勝ち点400達成監督の「最速試合数ランキング」
1位/ジョゼ・モウリーニョ 174/401
2位/サー・アレックス・ファーガソン 191/1752
3位/アーセン・ヴェンゲル 208/1366
4位/ラファエル・ベニテス 209/484
5位/ジェラール・ウリエ 235/419
6位/ケニー・ダルグリッシュ 235/405
7位/デヴィッド・オレアリー 255/405
8位/ケヴィン・キーガン 258/413
9位/デヴィッド・モイーズ 272/699
10位/マーティン・オニール 281/505
11位/サム・アラダイス 300/545
12位/マーク・ヒューズ 301/434
13位/ハリー・レドナップ 310/870
14位/アラン・カービシュリー 322/409
15位/スティーブ・ブルース 346/417
(数字は達成にかかった試合数/総獲得勝ち点数)
豪華絢爛、プレミアリーグを代表する名物監督の名前が並んでいます。このリストに懐かしさを覚えるのは、3位のヴェンゲルさんと4位のベニテスさんをひっくり返せば、上位4人は2005-2006シーズンのプレミアリーグの順位そのものになるからでしょう。リヴァプールOBが多いですね。ひとりの監督が10年、20年と長期的なクラブ強化をまかされていたマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルのみならず、一度まかせたら目いっぱいやってもらうという覚悟と気概に満ち溢れたリヴァプールも私は好きです。
総勝ち点でいえば、3位はハリー・レドナップ、4位はデヴィッド・モイーズさんなのですね。トッテナムを強くした元イングランド代表監督候補は、いわれてみれば納得なのですが、235勝165分け233敗という、中堅、弱小、トップを渡り歩いた監督にしか出せない戦績は迫力があります。10位のオニール監督もシブいですね。130勝は、プレミアリーグ以降の監督のなかでは7位です。ベンテケやヴァイマン、フラールがいながら今季もプレミアリーグ降格候補のアストン・ヴィラは、アイルランド代表監督にまで上り詰めたオニールさんに残ってもらったほうが幸せだったのではないでしょうか。
こうして見ると、監督はイギリスとアイルランド出身者がまだまだ幅をきかせています。今季のチャンピオンズリーグにイングランドの選手が21人しか出場していないという話を聞くとなおさら、指揮官においては、英国4協会とアイルランドからも名将が輩出される状況をキープしていただければと思います。とにもかくにも、モウリーニョ監督、おめでとうございます。ご本人にとっては、通過点ともいえないぐらいの取るに足らない小さな記録なのかもしれませんが、ここを踏まないと、先にいる14人を越えられませんので。今後も、憎たらしいぐらい強いチェルシーを見せ続けていただければと思います。
マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプール、トッテナムのサポーターのみなさん、これだけ勝ち続けている監督ですので、遠慮なく「ストップ・ザ・モウリーニョ」でいきましょう。年明け一発めは、ホワイト・ハート・レーンのトッテナムですね。キャピタルワンカップ決勝の前哨戦となるかもしれないゲームですので、苦手意識など醸成しないよう、ぜひ勝ち点をもぎ取ってください。プレミアリーグの灯が、消えないように。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
モウリーニョの記録は普通に凄いかと思います。
色々といわれる監督ですが、負けないための戦いを駆使する姿は敬服することもしばしばです。
ストップ・ザ チェルシー&モウリーニョでいきたいですね!
これを見ているとファーガソン、ベンゲル、モウリーニョ、ベニテスが揃っていたあの数年間は本当にプレミアの全盛期なのだなと感じました。
選手の質も高かったのですが監督のレベルもやはり高かったのですね
Macki さん>
追い上げる側がいいサッカーをできれば、チェルシー戦は間違いなく素晴らしい試合になると思います。
こーこさん>
まったくです。いい時代でした。