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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

就任以来、6戦4勝!ヴィラを立て直したスティーヴン・ジェラードは、何を変えたのか?

シスコ・ムニョスの下でプレミアリーグ2勝1分4敗だったワトフォードは、クラウディオ・ラニエリの就任以来2勝7敗。スティーヴ・ブルースの序盤戦は3分5敗と散々だったニューカッスルは、エディ・ハウが来てからも1勝2分4敗という厳しい状況が続いています。

プレミアリーグ開幕6連敗という最悪のスタートだったノリッジは、1勝2分8敗のダニエル・ファルケを解任した後、ディーン・スミスを招聘。最初の3試合は1勝2分で、ブーストの期待が高まりましたが、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、アストンヴィラに3連敗で最下位に沈んでいます。残留バトルに巻き込まれたチームの監督交代は、現状はうまくいっているとはいえません

一方、5勝5敗のヌーノ・エスピーリト・サント監督を見切ったスパーズは、アントニオ・コンテに代わってから3勝2分と復調。重心が低すぎるリアクションサッカーを見直したことで、ハリー・ケインは復活の兆しを見せています。5勝1分5敗でジ・エンドとなったスールシャールの後を継いだラルフ・ラングニックは、1-0、1-0ながら連勝スタート。6ヵ月しか任期がない暫定監督には、トーマス・トゥヘルのような鮮やかな改革を期待したいところです。

さて、ここからは、最も順調な新指揮官のお話です。開幕から3勝1分2敗と好調だったアストン・ヴィラは、7節のスパーズ戦から泥沼の5連敗を喫し、ディーン・スミスを解任。立て直しを担ったのは、レンジャーズに10年ぶりのリーグ制覇をもたらしたスティーヴン・ジェラードです。

初陣のブライトン戦を2-0で勝った若き指揮官は、6戦4勝2敗という素晴らしいスタートを切りました。敗れた相手はマンチェスター・シティとリヴァプール。いずれも1点差の惜敗で、新しいチームの評価はむしろ高まっています。改善のポイントは明確です。フラットな最終ラインと、ナカンバ、マッギン、ドゥグラス・ルイスのカバーリングによって、ヴィラの守備はアグレッシブかつ機能的になっています。

失点に関するスタッツを、ディーン・スミス体制と比べてみましょう。失点の可能性を示すxGは、プレミアリーグ20チームで12位から6位に改善。ボックス内で打たれたシュートは、1試合あたり9.2本から8.3本に減少しています。5.5本から3.3本になったミドルレンジからの被シュートは、16位から4位と大きくジャンプアップ。最初の11試合で20失点は18位でしたが、直近6試合で5失点は少ないほうから数えて5番めです。

リヴァプール戦で膝を痛めたナカンバの長期離脱は激痛ですが、2月になればベルトラン・トラオレが戻ってきます。守備力があるセントラルMFを獲得し、未だフィットしているとはいえないブエンディアとレオン・ベイリーが本領を発揮できるようになれば、ヨーロッパリーグ出場権をめざせるチームになるのではないでしょうか。ボクシングデーの相手は、チェルシー。ジェラード監督の守備戦術と、左右から仕掛ける速攻に注目したいと思います。


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