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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーノルド、カンセロ、冨安健洋…プレミアリーグの右SB・主要スタッツランキング!

Rising influence of full-backs(フルバックの影響力の高まり)」。2021年を総括する記事のなかで、試合全体を左右するパフォーマンスを見せるサイドバックの増加を指摘しているのは「スカイスポーツ」のニック・ライト記者です。攻撃力に特化すれば、頂点に立つのはトレント・アレクサンダー=アーノルド。過去1年で記録した13アシスト、ビッグチャンスクリエイト21回、チャンスクリエイト105回、敵陣で通したパス458本はいずれもプレミアリーグ全体の1位です。

プレミアリーグのSB、とりわけ右サイドは、冨安健洋のアーセナル入団によって、われわれ日本のファンの注目ポイントになりました。2021-22シーズンに入ってからは、リース・ジェームズ、エメルソン・ロイヤル、ティモ・リヴラメント、マックス・アーロンズといった若いタレントが台頭。バンジャマン・メンディを失ったチームで、両サイドをこなすジョアン・カンセロも凄みを増しています。

ここからは、プレミアリーグ2021-22シーズンにおけるライトバックのスタッツランキングを紹介。冨安健洋の立ち位置を確認しましょう。複数ゴールを決めているのは、4発のリース・ジェームズと2発のアーノルドのみ。アシストランキングは、8本のアーノルドがぶっちぎりのTOPで、リース・ジェームズが5アシスト、ジョアン・カンセロが4アシスト、リカルド・ペレイラ、ツォウファル、マンキージョ、キコ・フェメニアが2アシストです。

ビッグチャンスクリエイトも、アーノルドの10回とリース・ジェームズの5回がワンツー。ジョアン・カンセロが4回で、カイル・ウォーカー、マシュー・ロートン、ツォウファルが3回を記録しています。キーパスを見ると、アーノルド51本、リース・ジェームズ30本、カンセロ20本、ロートンとツォウファル、アーロンズが13本。冨安健洋が11本で続いています。

最も意外なランキングは、クロスの本数です。44本でプレミアリーグNo.1のアーノルドと、14本で2位のリース・ジェームズは鉄板ですが、3位は何と冨安健洋!日本代表SBの11本は、左SBを入れると13位で、クロスの左サイド偏重は顕著です。パス成功本数は、ジョアン・カンセロ1188本、アーノルド881本、カイル・ウォーカー834本がTOP3となっています。

攻撃に関するスタッツで、唯一アーノルドが上位にいないのは、ドリブル成功数です。1位はウルヴスのネルソン・セメドで24回、2位はワン=ビサカとマックス・アーロンズの21回。ウルヴスのWBセメドはパスカット40回もTOPで、39回のカンセロ、35回のエメルソン、34回のマット・キャッシュを上回っています。

さて、ここからは、アーノルド不在の対人プレーと守備のランキングです。デュエル勝利はカンセロが92、セメドは91、アーロンズが90で、冨安健洋は87勝を挙げて4位に入りました。空中戦の勝利数は、冨安健洋が43勝で1位!カンセロとマット・キャッシュの29勝を大きく引き離しています。

タックル成功数1位は45回のマット・キャッシュ、2位はエメルソンの40回、3位はセメドで38回。CBもこなす冨安は、体を当てたりスライディングを仕掛けたりするのは最後の手段という意識が強いからか、トータル27回でTOP10に入っていません。イエローカードはカンセロとウォードが5枚、レッドはツォウファルとリース・ジェームズが1枚もらっています。

以上、右SBのスタッツランキングを紹介しました。攻撃はアーノルド、リース・ジェームズ、ジョアン・カンセロの3強状態。デュエルと守備においては、セメド、カンセロ、冨安、アーロンズの数字が目立ちます。ガナーズのレギュラーは、「プレミアリーグで5本の指に入る右SB」と表現しても違和感はないでしょう。やはり、課題は攻撃における貢献度ですね…。


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