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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マテウス・クーニャ獲得合意!? 最下位ウルヴスに招聘されたロペテギ監督の巻き返しプランに注目!

プレミアリーグ15試合2勝4分9敗。最下位に沈むウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズは、11月5日にフレン・ロペテギ監督を招聘し、巻き返しを図っています。2017-18シーズンにチャンピオンシップを制し、昇格から2年連続で7位に食い込んだチームは、その後の2シーズンは13位、10位。今季は8ゴールしか決めておらず、攻守ともに立て直しが必要です。

ヌーノ・エスピーリト・サント監督の堅守速攻を武器に、ビッグ6の一角崩しを期待されていたチームは、なぜここまで弱体化したのでしょうか。チームに暗雲が垂れ込めたのは、2020-21シーズンの秋でした。マット・ドハーティーがトッテナムに移籍した後、9月にディオゴ・ジョッタがリヴァプールへ。さらに11月、激痛のアクシデントがチームの得点力を奪いました。

11月29日、アーセナルとのアウェイゲーム。開始5分にダヴィド・ルイスと競り合ったラウル・ヒメネスが頭を強打し、ピッチに昏倒しました。担架で運ばれたストライカーは、頭蓋骨骨折でシーズンアウト。翌シーズンはプレミアリーグ34試合6ゴールと、2019-20シーズンの38試合17ゴールが嘘のような低調に終わり、現在もトップフォームを取り戻せていません。

エースの不振でゴールは激減したものの、昨季は守備力で持ちこたえていたのですが、2022年の夏に最終ラインの主力を一気に失いました。ウィリー・ボリ、ロマン・サイス、デンドンケルが移籍し、コナー・コーディーはローンでエヴァートンへ。最終ラインは脆弱になり、直近9試合は1勝1分7敗で失点20という散々な戦績で終わっています。

10月にセヴィージャから解任を通告され、プレミアリーグにやってきた新指揮官は、最低でも3人の新戦力を加えようとしているようです。「BBC」のサイモン・ストーン記者が獲得合意と報じたのは、アトレティコ・マドリードのマテウス・クーニャ。東京オリンピックで3ゴールをゲットし、チームを優勝に導いた23歳のアタッカ―です。

今季のラ・リーガで11戦ノーゴールとくすぶっていたアタッカーは、前線における守備力が評価されており、ジェズスを失ったアーセナルも関心を示していたといわれています。2日前までエヴァートン、アストン・ヴィラ、リーズの名前も挙がっていたのですが、粘り強く交渉を続けていたウルヴスがポール・トゥ・ウィンに至ったようです。

サイモン・ストーン記者のレポートによると、今回の合意は3500万ポンドの買い取り義務が付いた半年のローンだそうです。クーニャが機能し、9月の入団から6戦ノーゴールのジエゴ・コスタが覚醒すれば、総得点の半分がルベン・ネヴェスという惨状は改善するはずです。

前線が強化されれば、次なるテーマは最終ラインの整備です。獲得候補は、レアル・バジャドリードのハビ・サンチェス&イヴァン・フレスネダ。マンチェスター・ユナイテッドのワン=ビサカもリストに入っているといわれています。DFを2人ゲットし、ルベン・ネヴェスの移籍を阻止できれば、プレミアリーグ残留に近づけるでしょう。

セヴィージャを率いた4シーズンは、ヨーロッパリーグ制覇と3年連続TOP4フィニッシュ。2ヵ月半前にはチャンピオンズリーグで戦っていたロペテギ監督は、最下位チームの立て直しという異次元のミッションを完遂できるでしょうか。注目の初陣は、ランパード率いるエヴァートンとの残留争いです。(マテウス・クーニャ 写真著作者/Rodolfo Vilela)


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