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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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コンテ、パラティチに続いてステリーニも解任!ライアン・メイソンは混乱のスパーズを救えるのか?

最初の10分で3-0、21分で5-0。ニューカッスル戦で惨敗したトッテナムが、今季2度めの監督交代を発表しました。暫定監督のクリスティアン・ステリーニは、1ヵ月も持たずに解任。エヴァートン戦のドローの後、誤審が話題になったブライトン戦は勝ったのですが、ボーンマスとマグパイズに連敗してジ・エンドとなりました。

ダニエル・レヴィ会長は、セント・ジェームズ・パークでの無残な負け方を許せなかったようです。月曜日に、キャプテンのウーゴ・ロリスとハリー・ケインらリーダークラスと会談。チームの状況を確認したうえで、指揮官解任を決断しました。

「日曜日のニューカッスル戦のパフォーマンスは、まったく容認できない。見ていて打ちのめされるものだった。あんな結果になった理由はいろいろ考えられるが、私と取締役会、監督、選手全員が連帯責任を負わなければならない。しかし、最終的には私に責任がある」

「クリスティアンは、コーチングスタッフとともに、現在の役割から離れることになる。シーズンにおける困難な局面に立ち向かってくれた。彼とスタッフの健闘を祈っている。ライアン・メイソンは、即座にヘッドコーチの職務を引き継ぐ。彼はクラブと選手をよく理解している。コーチングスタッフについては、追って詳細をお知らせしたい」

2点リードから追いつかれたセインツ戦の後、選手たちを非難したアントニオ・コンテ監督が退任したのは3月26日。アシスタントコーチを暫定監督に据えたのは、指揮官交代に伴う出費を抑えたかったからでしょうか。4月21日には、3月末から休職扱いとなっていたファビオ・パラティチMDが解任されました。

ユーヴェの不正会計への関与を咎められたディレクターは、2年半のイタリアでの活動禁止という処分を受けていたのですが、FIFAがこれを世界に拡大したため、プレミアリーグでも仕事をできなくなっていました。そして今回、ステリーニ解任。たった1ヵ月で3人のリーダーを失ったスパーズは、ステリーニを支えていたライアン・メイソンを暫定監督に昇格させています。

2年前にジョゼ・モウリーニョが解任された際も、シーズン終了まで指揮を執ったライアン・メイソンは、プレミアリーグ4勝2敗、カラバオカップ決勝で敗戦という戦績を残しています。リーグではビッグ6とのゲームがなかった前回と比べると、今回は戦力も対戦相手もよりハードです。

ミッドウィークのプレミアリーグ33節は、ホームとはいえマンチェスター・ユナイテッド。週末は、アンフィールドでリヴァプールです。連敗となればTOP4フィニッシュは絶望的で、ヴィラとブライトンに捲られてしまうかもしれません。

新監督にとって唯一の希望は、左サイドの面倒を見られるベン・デイヴィスの復帰です。ステリーニ暫定監督がつまずいた最大の要因は、彼を欠いた最終ラインをまとめられなかったことでしょう。3バックに目処が立ったチームは、コンテ監督の頃の布陣に戻して直線的なアタックに徹するのが勝利への近道だと思われます。

「テレグラフ」のマット・ロウ記者は、「トッテナムの選手とスタッフの士気は史上最低」「選手たちは、コンテの退団後すぐにメイソンが指揮を執らなかったことに困惑していた」と伝えています。31歳の元イングランド代表は、混乱したチームを落ち着かせることができるのか。欧州へのルートを失えば、今度こそエースはクラブに別れを告げるのではないでしょうか。


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