イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

過去の戦績と直近のデータを掛け合わせると…マンチェスター・シティ2-1アーセナル!?

プレミアリーグは8勝1分、FAカップは全試合無失点で決勝進出。チャンピオンズリーグではライプツィヒとバイエルンを倒し、4強入りを果たしています。2月5日のトッテナム戦を1-0で落としてから、マンチェスター・シティは公式戦13勝3分と負け知らずです。

この間、アーリング・ブラウト・ハーランドは14戦17発と通常運転。ケヴィン・デブライネは13戦9アシストと好調をキープしています。守備も安定しており、2失点以上のゲームはゼロ。プレミアリーグで初めて、最下位に3ゴールを喰らった首位チームとなったアーセナルは、ライバルを完封しなければ勝利に辿り着けないようです。

ハーランドをトップに据えた布陣を完成させたペップに対して、アルテタ監督は守備の立て直しを強いられています。2月にエミレーツでマン・シティに敗れた後は、ELのPK戦以外で負けていないのですが、7勝5分と取りこぼしが目立ち、プレミアリーグは3戦連続ドローです。

リヴァプール戦とウェストハム戦は2-0から追いつかれ、セインツ戦は88分まで1-3と敗戦寸前に追い込まれました。アルテタ監督の誤算は、3月16日のヨーロッパリーグラウンド16セカンドレグ、スポルティングCPとのホームゲームにすべて詰まっているといっても過言ではないでしょう。

ビルドアップのキーマンだったウィリアム・サリバと、守りたい試合で頼りにしていた冨安健洋が負傷リタイア。ヨーロッパリーグで早期敗退となったことも激痛でした。プレミアリーグはレギュラーを固め、欧州と国内カップをBチームで戦っていた指揮官は、ティアニー、ファビオ・ヴィエイラ、スミス・ロウといったサブの選手がゲーム感覚を高める場を失ってしまったのです。

現在のアーセナルでゲームチェンジャーとして機能するのは、セインツ戦の追加タイムにシュートをバーに当てたトロサールと、ボーンマス戦の97分に劇的な逆転ゴールを決めたネルソンだけです。ファビオ・ヴィエイラは存在感を発揮できない試合が続いており、スミス・ロウは直近12試合で86分しか出番がありません。

ベンチが定位置となっていたティアニーは、久々に先発したハマーズ戦で、ジンチェンコが抜けた穴の大きさを際立たせてしまいました。ヨーロッパリーグとFAカップで勝ち進み、彼らとキヴィオル、ジョルジーニョが出場機会を得られていれば、プレミアリーグでも有効なオプションとなっていたでしょう。

水曜日のマン・シティ戦で、アルテタ監督に選択肢はありません。先発メンバーは、ラムズデール、ベン・ホワイト、ホールディング、ガブリエウ、ジンチェンコ、トーマス、ジャカ、ウーデゴーア、サカ、ジェズス、マルティネッリ。劣勢になったら、トロサール、ネルソン、エンケティアを続々と投入して前のめりになるだけです。

指揮官のプランが少ないのは、攻撃面だけではありません。リードしたときに、サイドの守備を強化する手立てがないのも懸念材料です。プレスに弱く、消極的なパスワークが目立つホールディングは、ハーランドやグリーリッシュのチェイシングをいなせるのか。サリバがいれば、トーマスが苦しい体勢で奪われるシーンを減らせるのですが…。

アーセナルが最後にマン・シティに勝ったのは、アルテタ監督が就任して間もない2019-20シーズンのFAカップ準決勝。この試合で2ゴールをゲットしたオーバメヤンは、現在はロンドンのライバルクラブで苦しんでいます。プレミアリーグで最後に勝ったのは、2015年12月。2-1の試合でゴールを決めたのは、ウォルコットとジルーです。

この試合以降のプレミアリーグは2分12敗で、2月のエミレーツまでで11連敗中です。過去の対戦成績に、「好調のマン・シティは2失点以上がない」「アーセナルは公式戦8試合連続で前半にゴール」「サリバ離脱後は平均失点1.8」といったデータを掛け合わせると、水曜日の予想はこうなります。

「マルティネッリのゴールで前半は0-1。後半に入ってデブライネのアシストでハーランドが決め、最後は2-1でマン・シティが逆転勝利」

戦前の劣勢予想を打破するためには、ジェズス、マルティネッリ、サカの無双でいきなり0-3ぐらいのインパクトがほしいところですが…!1月に持っていた8ポイントの貯金を食いつぶしたガナーズは、トレブルをめざす昨季王者にどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。日本時間で木曜早朝4時のキックオフが恐怖…いや、楽しみです。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す