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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エースとウインガーの活躍で、チェルシー復活!それでもポチェッティーノ監督の去就は不透明…?

2月4日に開催されたプレミアリーグ23節、スタンフォード・ブリッジのウルヴス戦で2-4の惨敗。9勝4分10敗となったチェルシーはTOP10から転落し、5位トッテナムと13ポイント差となりました。6位マンチェスター・ユナイテッドとの7ポイントも、厳しいギャップ。23試合で38ゴール39失点という数字は、攻守ともに課題があることを示しています。

ロマン・アブラモヴィッチの時代なら、2試合連続で4失点の敗戦は解任のトリガーになっていたでしょう。マウリシオ・ポチェッティーノは、前のシーズンに切られた指揮官たちに助けられたともいえそうです。トゥヘルは3勝1分2敗、ポッターは7勝7分8敗でジ・エンド。多額の投資をしたクラブは、「監督を代えれば改善するわけではない」と考え直していたように見えます。

2022-23シーズンは、24節以降に3勝4分9敗と崩壊し、12位フィニッシュ。しかし今季は、逆のカーブを描いて欧州の出場権を手中に収めようとしています。バーンリーとシェフィールド・ユナイテッドにドローというツッコミどころはありながらも、8勝5分1敗で6位にジャンプアップ。14試合で23失点の守備は改善の余地ありですが、37ゴールの攻撃陣は称賛されるべきでしょう。

苦しんでいたチェルシーが、2022年11月以来の6位に復帰できたのは、なぜでしょうか。最大の立役者は、コール・パルマーです。直近の13試合で12ゴール5アシスト。ゴールもアシストもなかったのは、TOP5との3試合だけです。最前線、トップ下、右ウイングのどこに入っても同じクオリティを発揮できる20番がいなければ、1年前と変わらない結末を迎えていたかもしれません。

プレミアリーグ22ゴール10アシストのエースの次に称えたいのは、右サイドに定着したノニ・マドゥエケです。ドリブルを武器に相手のSBを抑え込めるウインガーは、チーム全体にポジティブな影響を与えています。同じサイドで連携するマロ・グストの攻め上がりは威力を増し、コール・パルマ―との距離が近くなったニコラス・ジャクソンは強みを活かせるようになりました。

ポストプレーをはじめとする連携のクオリティを高めたストライカーは、マン・シティ戦以降の13試合で7ゴール3アシストとゴールへの関与度が高まっています。コール・パルマ―にトップ下を譲ったコナー・ギャラガーは中盤センターに下がり、豊富な運動量でカイセドやククレジャをサポートしています。

放出候補だったトレヴォ・チャロバーが機能し始めたのも、終盤の大きな変化です。中盤の守備の安定もあって、コルウィル、ディサシ、チルウェル、フォファナなど最終ラインが多数欠場となっても、何とか勝ち切れるようになりました。2-0で勝ったスパーズ戦の4枚は、ギルクリスト、トレヴォ・チャロバー、バディアシル、ククレジャ。以前なら完敗一直線だった布陣です。

「アスレティック」は、ポチェッティーノ監督の将来は不透明と報じ、「ガーディアン」はテン・ハフがマンチェスター・ユナイテッドに残れるかどうかは五分五分といっています。両者は3ポイント差とはいえ、3月以降は7勝4分1敗と3勝4分4敗。チームを束ねた監督と、負傷者の話ばかりしている監督が、同じ境遇になるはずはないのですが…。

あらためて、「エンクンク、ラヴィア、フォファナ、チュクエメカらがフィットすれば、チェルシーはさらに強くなる。指揮官は続投すべし」と、声を大にしていいたいと思います。そしてもうひとつ、「どんな展開でも汗をかいてくれるコナー・ギャラガーは大事にしてほしい」と。無邪気な大量補強や強引な売却がなければ、来季は久々のTOPチャレンジとなるでしょう。


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