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リベンジなるか!?クリスタル・パレスの新監督に「残留請負人」サム・アラダイスが就任!

「以前からの計画どおり」だったのかもしれません。クリスタル・パレスが、アラン・パーデュー解任後の新監督にサム・アラダイス前イングランド代表監督を迎えると発表しました。契約期間は、2019年までの2年半。前監督の解任発表後、2日と置かずに新監督決定に漕ぎ付けたクラブは、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーに連敗する前から監督交代劇のシナリオを描いていたのでしょう。他の候補者の噂が出回る暇を与えない電光石火の一本釣りで、ボクシングデー以降のプレミアリーグを戦う体制を固めました。

選手時代に7シーズン過ごしたボルトンを2001-02シーズンにプレミアリーグに昇格させ、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)出場権獲得に導いたビッグ・サムは、その後ニューカッスル、ブラックバーン、ウェストハム、サンダーランドの監督を歴任。2006-07シーズンにボルトンを7位でフィニッシュさせ、2度めのUEFAカップ出場に導いた後は、プレミアリーグでヒトケタ順位が1度もなく、しかし降格もなし。問題を抱えたクラブを立て直し、ひとまず残留させるというミッションにはうってつけの人材です。

ロングフィードを多用するクラシックなサッカーを展開するビッグ・サムにとって、プレミアリーグ6位の28ゴールを積み重ねているクリスタル・パレスは、自らのスタイルをインストールしやすいチームといえるでしょう。クロス本数はプレミアリーグ2位、ロングフィードの本数は4位。ベンテケ、ザハ、パンチュン、キャバイェ、タウンゼント、マッカーサー、レドリーが揃う素晴らしいスカッドで、残留争いに巻き込まれてはいけません。

新監督が最初に着手するべきは、守備の整備です。ウォード、スコット・ダン、マーティン・ケリー、デラニー、スアレは3シーズン前から変わっておらず、ここ2年はトムキンスしか獲っていない最終ラインは毎年混乱に陥る時期があり、今季も10月以降は完全に崩壊。クリーンシートは1回しかなく、直近のプレミアリーグ10試合のうち7試合で2失点以上を喫しています。1月には、ビッグ・サム好みのCBを連れてくるのではないでしょうか。ベンテケの高さ、ザハのドリブル、キャバイェの正確なパスとプレースキックという武器があるチームは、守備さえ安定させられればエヴァートンより上でシーズンを終えてもおかしくありません。

本題から逸れますが、クリスタル・パレスのエース、クリスティアン・ベンテケは、3シーズン連続でボスの解任に巻き込まれてしまいました。アストン・ヴィラで過ごした最後のシーズンは、プレミアリーグ13ゴールとまずまずの数字を残したものの、2015年2月にポール・ランバート監督が解任。リヴァプールに移籍した昨季は開幕6試合で2ゴールを挙げながら、チーム戦術にフィットしていないとレギュラーから外されたとたんにブレンダン・ロジャース監督がクビ。アラン・パーデュー監督の下、15試合8ゴールと順調な滑り出しを見せた今季もチームは不振に陥ってしまい、新しい指揮官と仕事をすることになりました。「デイリー・ミラー」が報じた「ベンテケの呪い」は、ビッグ・サムで打ち止めとなるでしょうか。

「テレグラフ」のおとり捜査に引っかかり、サッカーの母国の指揮官には不適格とされて、わずか67日でイングランド代表監督の任を解かれたサム・アラダイスにとっては、渡りに船のオファー。法律違反や契約違反があったわけではなく、軽率な発言、モラルの低さを咎められて夢の仕事を失った監督にしてみれば、プレミアリーグでめざましい成果を挙げて悔しさを晴らしたいところでしょう。定位置の10位以下17位以上でシーズンを終えるのか、ボルトン以来10年ぶりとなるヒトケタフィニッシュを達成するのか。前代表監督の最初のゲームは、ボクシングデーのランチタイムキックオフ、敵地ヴィカレージ・ロードのワトフォード戦です。

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