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監督解任のハル・シティ&「新指揮官が監督経験ゼロ」のスウォンジーに明るい未来はあるか…⁉

そろそろプレミアリーグ前半戦を総括したいと考えていたのですが、大みそかから今朝まで連日の好試合続きで、さらに2週間で3人の監督のクビが飛ぶというニュースだらけの年末年始。クリスマス直前にクリスタル・パレスのパーデュー監督が解任となり、サム・アラダイス前イングランド代表監督の就任が発表されると、ボクシングデーの翌日にはスウォンジーの今季2人めの指揮官、ボブ・ブラッドリーが契約解除。さらに一昨日、今季プレミアリーグで4人めの監督交代が発表されました。今回、クラブを去ることになったのは、ハル・シティのマイク・フェラン監督。スティーブ・ブルース前監督の電撃辞任により、暫定監督としてプレミアリーグ開幕を迎えながら、レスターとスウォンジーを連破して8月の最優秀監督に選ばれた指揮官です。

2013年までサー・アレックス・ファーガソンの片腕を務め、「私はアシスタントマネージャーという肩書きのもと、実質的には監督だった。ファーガソン監督は、多くのスタッフに助けられていた。われわれは裏方だったが、彼がときどきおかしなジャッジを下すため、思いとどまらせる必要があった」と豪語していたフェラン監督が証明したのは、「監督とコーチでは、求められる資質とスキルが違う」ことでした。2勝1敗と上々のスタートを切り、7試合めにはハル・シティの正式な監督に就任したフェラン氏にとっては、54歳にして初めて手にしたトップの座。しかし…。ライアン・メイソン、ムボカニ、守護神マーシャル以外に即戦力の補強がなかったチームを勝たせるのが大変だったのは確かですが、9月以降1勝4分12敗、アウェイ7連敗、クリーンシートゼロでは致し方ありません。

ライアン・メイソンを活かしきれず、ムボカニが未だノーゴールで、スノドグラスのミドルシュート以外にゴールを奪う手立てはなし。開幕から暫定監督スタートで、選手層が薄いのに積極的な補強をせず、6試合もウォッチしたうえでフェラン氏を昇格させながら結局解任したクラブの姿勢にもモヤモヤ感は残りますが、攻撃がうまくいかず、守備の整備も進まずとなれば、指揮官が責任を問われるのは世の常です。次の監督が誰だったとしても、1月に何らかの手を打たなければ、ハル・シティは1シーズンでチャンピオンシップに逆戻りとなるでしょう。勝てる監督を据えて補強を進めるのか。あるいは来季以降も見据えて、降格覚悟で若手を育てられる指揮官に託すのか。昨シーズンの降格クラブ、アストン・ヴィラとノリッジがチャンピオンシップの中位に沈んでいるのを見ると、このクラブも同じ道を辿るのではないかと思われてなりません。

指揮官の経験ゼロといえば、フェラン監督解任と同じ日に就任が発表されたスウォンジーのポール・クレメント監督も同様です。コーチ歴21年だったフェラン氏に対して、44歳の新指揮官は20年。チェルシーのアカデミーでキャリアをスタートさせたクレメント監督は、アイルランドU-21代表、フラムのアカデミー、チェルシーのファーストチーム、ブラックバーン、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、ダービー・カウンティ、バイエルン・ミュンヘンと、ひたすらアシスタント・マネージャーないしはコーチです。いやー、これは厳しいのではないでしょうか。2013-14シーズンにマルティン・ヨル監督解任の後を継いだフラムのレネ・ミューレンステイン監督と同じ匂いがします。

マンチェスター・ユナイテッドのテクニカルコーチとして名を馳せたミューレンステインさんは、監督経験6ヵ月で降格危機に瀕したチームをまかされると、混乱させただけで2ヵ月後にはあっさり解任。シーズン3人めの指揮官、フェリックス・マガトという劇薬の投入は既に手遅れでした。プレミアリーグ19位のチームが選ぶべきは、トップの資質のひとつである「選手の闘争心を呼び起こすモチベーターかスパルタ系」、できれば残留争い勝ち抜け経験者が適任でしょう。たとえば、アラン・パーデュー…。(マイク・フェラン 写真著作者/Saadick Dhansay)

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