ブライトン戦の25.6%はリーグ史上最低!シャビ・アロンソはポゼッションを捨てたのか?
2025-26シーズンのプレミアリーグで35試合15ゴール8アシストのジョアン・ペドロも、開幕から2戦連続で1ゴール1アシスト。フラム戦で左からレノの足元を抜いたコール・パルマーは、ブライトン戦ではボックスの外から鋭いミドルを左隅に決めています。3人合わせて5ゴール4アシスト。9年ぶりのリーグ制覇となれば、最強のトリオと称えられるかもしれません。
リーグTOPの7ゴールと破壊力抜群のチェルシーですが、最初の2試合のスタッツを見ると、気になることがあります。フラム戦のポゼッションは39%、ブライトン戦は25.6%!「Opta」が詳細なデータを取るようになった2003年以来、最低の数字だそうです。155本しかパスを通せず、成功率は68%。シュート17本で4発をゲットしたチームとは思えません。
「32分までに3つ決めたからだろう」という声には、「パリ戦のアーセナルか!」とツッコミを入れてしまうでしょう。よほど相手が強ければ、リードをキープするためにローブロックとカウンターという選択肢はありますが、この日のチェルシーに、わざわざ引いてゴール前にこもる理由はありませんでした。ましてや63分に1点差に迫られたら、主導権がほしくなります。
ボクサーに例えるなら、ロープを背負ってガードする腕を打たせたりクリンチで時間を稼いだりしたわけではなく、ヒット・アンド・アウェイでダメージを蓄積させていく戦い方でした。ポゼッションが必要なら、シャビ・アロンソ監督が叫べばそうなったでしょう。昨シーズンはマレスカとロセニオールの下で、リーグ3位の57.7%を記録していたチームです。
つまり新たな指揮官と選手たちは、ポゼッションを取って攻める時間を増やすより、プレスとインターセプトからのダイレクトアタックのほうが効果的と考えているのではないかと思われます。いや、それにしても25.6%って!キープ力があるモイセス・カイセドと、ペースをスローに落とせるリース・ジェームズが先発していれば、もう少し高い数字になったはずですが…。
最大の驚きは、フル出場だったマロ・グストです。12本のパスのうち6本しか通せず、成功率は50%。中盤にいる時間が長かった選手にあるまじき数字で、「ハーランドか!」と叫びたくなります。それでいて走行距離は12km。この試合に出場した30人のなかで、パスカル・グロスに次ぐ2位です。オフ・ザ・ボールの動きが重要という意識がなければ、これほど走れないでしょう。
シャビ・アロンソ監督がシンプルかつ直線的なアタックを志向しているなら、コール・パルマーのパフォーマンスが向上するのではないでしょうか。長短のカウンターが武器のひとつだったマウリシオ・ポチェッティーノの下で、プレミアリーグ34試合22ゴール11アシストという数字を叩き出したレフティは、マレスカの就任以降はペースダウンしていました。
サイドからのカットインを得意とするモーガン・ロジャース、ペドロ・ネト、エステヴァンも、手数をかけないアタックは望むところでしょう。プレミアリーグ初体験の指揮官は、相手に合わせているのか、ポゼッションなど手段であって目的ではないと考えているのか。その答えは、次節からのアーセナル、ハル・シティの2試合で見えてくるのではないかとにらんでいます。
ハル・シティのマンチェスター・ユナイテッド戦のポゼッションは28%で、コヴェントリー戦は32%でした。シャビ・アロンソのチームは主導権を握って押さえ込むのか、ブライトン戦のようなパスコースを切るだけのプレスで自陣に呼び込むのか。ポゼッション50%以下で優勝した最後のチームは、ジェイミー・ヴァーディー、リヤド・マフレズ、岡崎慎司がいたアレですが…!
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