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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

守備の立て直しで無敗キープ!リヴァプールを変えつつあるイラオラの序盤戦を振り返る。

ニューカッスル戦は2-2、ノッティンガム・フォレスト戦も2-2。アンドレ・イラオラの新生リヴァプールは、出遅れたというしかありません。ポゼッションを取ってゲームをコントロールしながら、軽率なボールロストでカウンターを喰らうシーンが多く、フラーフェンベルフの攻め上がりとフリンポンのオーバーラップは諸刃の剣でした。

ショボスライが2~3人いればと思わせるチームは、新たな戦術のインストールに時間がかかるのではないかといわれていました。昨シーズンのボーンマスでプレミアリーグ18試合連続無敗という素晴らしい戦績を残し、クラブ史上初のヨーロッパリーグ出場に導いた44歳の指揮官は、サウスコーストに招かれた2023年は開幕から9試合連続勝利なしという低空飛行だったからです。

3節はアウェイでイプスウィッチ。守備の立て直しを求められていたイラオラ監督は、明快な改善策を用意していました。右のフルバックにロナルド・アラウホ。最初の2試合の平均ポゼッションが65%を超えていたリヴァプールは、ここからの3試合は55%に落としています。フラーフェンベルフのベンチスタートも、改善が必要というメッセージだったのでしょう。

キックオフから10分でイサクが2発をゲットし、昇格クラブに勝ち切ったレッズは、チャンピオンズリーグでアトレティコ・マドリードを撃破しました。フラムとのホームゲームはスコアレスドローでしたが、カラバオカップでスパーズに3-1で快勝し、指揮官の古巣ボーンマスにも0-1で競り勝っています。プレミアリーグは3戦連続クリーンシート。公式戦4勝3分は上々の戦績です。

「勝利を重ねながら作り込む」という難しいミッションを突き付けられたイラオラ監督は、アレクサンデル・イサクとコーディー・ガクポをうまく動かしています。昨シーズンのプレミアリーグで14試合3ゴールと苦しんだストライカーは、開幕から5戦4発。新たな戦術の導入で最終ラインとの駆け引きに集中できるようになり、前を向いて打てるシーンが増えています。

公式戦6試合2ゴール4アシストのガクポは、右サイドでも機能するようになりました。コミュニケーションを大事にする指揮官によって得たのは、自信と自由でしょう。ヴィクトル・ムニョスがアグレッシブなプレイを続けてくれれば、総額1億2300万ポンドの移籍金に目がいきがちなブラッドリー・バルコラのプレッシャーは軽減されるはずです。

後方に目を移すと、夏にレンヌから加わったジェレミー・ジャケも守備が安定した理由のひとつといえます。少数精鋭のチームを預かった指揮官は、若手の抜擢でチーム内の競争を活性化しようとしています。ルイス・クーマスは5試合、トレイ・ニョニは4試合に出場しており、昨シーズンのプレミアリーグで先発が5試合だったエングモアも出番が増えるでしょう。

11月になれば、19歳のレオーニと23歳のブラッドリーが戻ってきます。右サイドからのシュートの比率がリーグで19位の13%に留まっており、サラーの後継者問題は未解決ですが、期待できるタレントが揃っています。スピーディーな決断による改善、明快なメッセージ、コンセプチュアルな戦い方で無敗をキープしている新指揮官は、既にサポーターの信頼を得ているようです。

インターナショナルブレイク明けのゲームは、アンフィールドでマンチェスター・シティ。偽装資金提供スキームが注目されているなかで、「今やるの?」といいたくなる一戦ですが、最終ラインと中盤がうまく連携できればいい勝負に持ち込めるでしょう。フロリアン・ヴィルツが数字で表現できる結果を残してくれれば、盛り上がるのですが…!


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